タケ・タケ・エヴリバディ!

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モッキンポット師の後始末

2022年11月02日 | 読みました!見ました!

図書館で書架にある本をいろいろ見ていましたら、懐かしい作家のコーナーが目に留まりました。井上ひさし氏です。井上 ひさし氏は、日本の小説家、劇作家、放送作家。1934年(昭和9年)生まれで、2010年(平成22年)に亡くなられました。 日本劇作家協会理事、社団法人日本文藝家協会理事、社団法人日本ペンクラブ会長などを歴任した、日本の文学界に確かな足跡を残した作家です。

ボクら世代が初めて氏の作品と出会ったのは、幼少の頃に見たテレビの人形劇「ひょっこりひょうたん島」です。あの奇想天外な世界観に子どもだったボクらは夢中になりました。今でも「ハカセ」とか「チャッピ」とか「ドンガバチョ」とか「サンデー先生」とか、あの軽快なリズムの主題歌とともに思い出します。

今回図書館でボクの目に留まったのは、「井上ひさし短編中編小説集成」というシリーズの全集です。分厚い全集が12巻までありました。その第2巻に、ボクが「ひょっこりひょうたん島」を卒業し、中学時代の後半から高校時代に夢中になって読んだ井上氏の小説がいくつか収録されていました。「モッキンポット師の後始末」「四十一番の少年」「汚点(しみ)」「イサムよりよろしく」などです。あの頃、ボクが夢中になって読んでいたのが、井上ひさし、五木寛之、石坂洋次郎などの作家だったことも思い出しました。

なんたって1冊が550ページにも及ぶ分厚い全集ですので、借りてはみたもののなかなか先に進みません。今ちょうど150ページほどのところで、「モッキンポット師の後始末」のシリーズ5作を読み終えたところです。

ボクがかつて少年時代に夢中になって読み、「貧しいけれど楽しい大学生活や寮生活」に憧れたことを思い出しながら、50年ぶりにこの小説を読みました。いやぁ〜井上ひさしの小説は色褪せませんね。面白かった!

確か、当時ボクが読んだ本の装丁はこんな感じでした。記憶が蘇ってきました。

こんな表紙の「モッキンポット師」もあったんですね。こっちではなかったように記憶しています。

食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の“不良”学生3人組。いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師。ドジで間抜けな人間に愛着する著者・井上ひさしが、お人好し神父と悪知恵学生の行状を軽快に描く笑いとユーモア溢れる快作。(Google Booksより引用)

なんか若い頃に夢中になって読んだ小説を読み返すって、人生を取り戻すみたいで楽しいですね。これから井上氏が児童養護施設時代の経験をテーマにして書いた「四十一番の少年」のシリーズ3部作を読みたいと思います。「モッキンポット師」シリーズの「明るさ」「破天荒さ」とは一転して、たしかこちらは「グッと考えさせられる小説」だったように記憶しています。これからまた、過去にタイムスリップしてきます。

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