毎日が山のこと

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アカヤシオの仙人ヶ岳から赤雪山へ(2021年3月31日)

2023-12-20 11:21:44 | 山日記

2021年春の投稿に手を入れて再度投稿する。

 

山の情報を調べていたら、足利市の仙人ヶ岳のアカヤシオがもう満開だという。今年はどこも花が早い。

まだ登ったことがない山なので、花が見られる一番良い季節に登ってみようとさっそく行ってみることにした。

仙人ヶ岳は、栃木県の足利市と群馬県の桐生市の境にある山で、標高は663m。

小俣川を遡った一番奥、岩切地区に駐車スペースがあるが、行ってみたらすでに満杯。

近くの旧道の路肩を使わせてもらった。

 

写真は登山口。「生不動」「仙人ヶ岳」の案内の方向、小俣川の谷を遡って、帰りは尾根伝いに猪子峠からくだるつもりだ。

 

歩き始めると民家はすぐに途絶え、細い舗装の道になった。

谷は新緑にあふれていた。そして暖かい。

 

舗装の道も終り、山道になると道は川の渡渉を繰り返しながらさかのぼっていく。

沢沿いなので迷うことはないのだが、いい道というわけではない。

 

ところどころ岩場が現れる。

滝になっているところは右岸にロープが設置されていた。ロープを使ったのはここだけだった。

 

傾斜はそれほどないのでのんびりと歩ける。

ふと見上げると穴が金網でふさいである。見たところ鉱山跡のようだ。

 

10時49分、建物が現れた。生不動らしい。丸太づくりの屋根だけの建物だ。

壊れかけているが、これは拝殿で、奥に小さな祠があった。

最初の写真のところからここまで約40分かかった。

 

さらに少し歩くともう一つ金網の坑口があり、さらにその上、20分ほど登ると斜面を金網で囲ったところがあって、「岩切鉱山」と書いてあった。

説明ではマンガンを採掘していたらしい。あとで調べてみたら、この付近にほかにもたくさん抗口があるようだ。

 

川の中や岸に特徴的な縞模様の岩がたくさんある。マンガン鉱脈と関係あるのだろうか。

 

そろそろ小俣川の沢も大詰めだ。そこからは尾根にむかって右手へと迂回気味に登る。

 

11時25分、熊の分岐に到着。ここで猪子峠からの尾根道に合流する。

 

尾根を歩き始めるとさっそくアカヤシオが目に飛び込んできた。情報通りもう立派に咲き誇っていた。

 

 

この日は黄砂がひどくて、下界はご覧のようなありさま。でも見下ろす山の斜面にヤマザクラの白がたくさん見える。

 

アカヤシオを楽しみながらいくつかピークを越え、11:48、ようやく仙人ヶ岳山頂に到着。

山頂は、東西に広がる幅広い馬ノ背状のところで、中央にやや高いところに山頂標識が設置されていた。

 

私は西のはずれで休憩。桐生市らしい街がはるかかなたに霞んで見えていた。暖かいので風が心地よい。

30分弱昼食休憩して、アカヤシオがたくさん見られるという猪子峠の尾根へと向かった。

 

しかし、ここで失敗。

はじめての山域で尾根の連なりの概念がきちんと頭にはいっていなかったので、いつの間にか北に向う尾根に踏み込んでしまっていた。

分岐点は少し先だとかってに思い込んでいたが、気がついて地図をみたら、山頂の東端が分岐点だった。

アカヤシオに気を取られての失敗なのか、標識を見落としたのか?こういうときはしばらくなぜ間違えたのか気になって仕方がないものだ。

 

でもこの尾根道もたくさんのアカヤシオに彩られていて、なかなかいいところだった。

 

このコースは東にある赤雪山への縦走路であり、まだ12時を少し回ったところなので、失敗をいいことに、計画を変更し、赤雪山へ縦走することにした。

ただし、下山口が松田ダムの松田湖になるので、下山後、駐車場まで約1時間歩かなくてはならない。

でも、こちらへは来る機会が少ないので決行することにした。

 

13:28、途中にある三角山に到着。ここもアカヤシオがきれいで、赤雪山から歩いてきたらしい4人のグループがいた。

振り返ると仙人ヶ岳。本来はこの山の左につらなる尾根をくだる予定だった。

 

三角山の少し先から東へと方向転換。そして尾根は小さなアップダウンを繰り返し、ピークごとに微妙に歩く方向が変化するコースだ。

 

赤雪山が少しづつ近づいてきたが、この写真の標識の先で、いつの間にか北向きの尾根に踏み込んでしまった。

 

どこで間違えたのかまったくわからない。仕方がないので前の標識までもどって再出発。

赤雪山は右奥の方向なのでそれを意識しながら進むと自然に次の標識のところに到達した。約20分ほどのロス。

どこで間違えたのか注意しながら歩いたのに、ここだ、という地点はわからなかった。2回目の間違いだし、どこでどう間違えたのかもはっきりしない。こういうのは気持ちが悪い。

 

たぶん写真のように広がりのある尾根で自然に北尾根に踏み込んでしまったのだろう。

 

到達した次の標識で今度は南東へと方向転換。もう赤雪山は近い。

アカヤシオのことを書いておくと、三角山を過ぎてからは少なくなり、後半はほとんど見られなくなった。

 

14:32。赤雪山に到着。

山頂には東屋があり、そとにもいくつかベンチが設置してある。東側の展望が開けている。

 

 

山頂からは東へ名草の巨石群への道が分かれているが、私はここからはダム湖畔へとくだる。

 

15:16、ダム湖畔に到着。湖畔は桜が満開だった。

 

ダムサイトの展望広場にはトイレがあったので使わせてもらった。

駐車地点までさらに歩かなくてはならない。

出発して最初のカーブがダムの展望広場になっていて、その端っこから階段でダムの下へとおりることができた。

下は野外バーベキュー場になっていて車も何台かとまっていた。

しばらくは下りなので調子良く歩けたが、猪子トンネルへと向かうと上りになるのでうんざり。

トンネルを抜けて車まで結局予想通り1時間近くかかってしまった。


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