3年近く前の丹沢北部の山歩きの記録。
この年、新年の5日に予定していたハイキングの会の筑波山は、年末の予想を超えるコロナ感染拡大を受けて中止とした。
団体行動は難しいので個人で出かけることにし、丹沢でまだ歩いたことがない袖平山と姫次を結んで周回コースとした。
家を早めに出て、青根の黍殻山登山者用駐車場を7時23分に出発。
夜明けがもっとも遅くなる季節だし、山の北側なので当分日が差してこない。寒い。
今回は周回コースとするために、登りは登山地図には出ていないコースで直接袖平山をめざす。袖平山に向かうには、駐車スペースの少し下にある林道の分岐を右に進み、沢を渡った先の台地状のところに向う。
このあたりは神奈川県の水源の森林に指定されていて、山の整備がおこなわれている。林道がかなり上部まで伸びているのでそこをたどることになる。
まず平坦地の十字路で左に進む。ここには小さな標識がある。
少し行くと左斜めに分岐があり、ここにも標識がある。
林道ができるまではまっすぐ進むのが袖平山へのルートだったようだが、今どうなっているかは確認していない。
上の写真のように砂防堰堤のところから登山道が始まっているが、すでに使われていないようで潅木が伸び放題で歩けない。
左側の斜面にジグザグに続いている林道をさらに登るとようやく尾根をたどる登山道が始まる。
標識らしいものはなにもないが、感じでわかる。林道は少し先で行き止まりになる。
この尾根はかなりの急登だ。途中で黍殻山に日があたり出したが、私が登っている尾根にはなかなか日が当たらない。
とにかく尾根をはずさないように直登する。
8時50分、尾根を手も使いながら登りつめ944m地点に到着。西側と北側の展望が開けて目の前に大室山が見える。
山頂が少し雲に隠れているが、よく見ると霧氷がついているようだ。富士の方角は雲に隠れている。あとは迷うようなところはない。
そこからは尾根をたどって標高差500m弱を詰めれば袖平山だ。
尾根にそって鹿よけのネットがあらわれ、ところどころに作業用なのだろう、脚立が立っていた。そういえば先ほどの急登の尾根にもたくさんの鹿の足跡があった。
少し登るとアセビが増え、モミの木もあらわれた。
10時15分、袖平山に到着。ようやく雲の上に富士山が姿を見せてくれた。遠く南アルプスも白い稜線を見せていたが少し霞んでいる。
ここで食事休憩し、おにぎりをほうばった。姫次は近いので、カップラーメンとコーヒーはそちらでいただくことにする。
袖平山を少し下ると神ノ川から姫次をへて焼山へと続く東海自然歩道に合流する。そこには立派なベンチが3つもあった。
今度は富士の展望に加えて南側間近に一段高く蛭ヶ岳が見えている。逆光と雲の輝きで見えづらいが蛭ヶ岳も霧氷で飾られていた。
道は格段によくなって歩きやすい。
丹沢の尾根らしく木々もまばらで左右の展望が開けている。関東平野が見える地点もある。
20分ほどで姫次に到着。カラマツの林のそばに広場があり、さきほどと同じ立派なベンチが3つ備えてあった。
誰もいないし誰も来ない。カップラーメンにお湯を注ぎ、続いてコーヒーをいただく。風もほとんどなくて静かだ。でも南から薄雲が広がってきて寒くなった。
11時少しまわって下山を開始。今度は丹沢主脈を歩いて八丁坂の頭から青根へと下る。
もう少し先に黍殻山避難小屋があってそこからも下れるが、谷底の日陰の道をあるくことになる。
選んだコースは大部分が尾根道なので午後の日差しがあたるはずだ。
山道の脇にモノレールが現れた。森林整備用に設置されていると表示がしてあった。
葉を落として明るい疎林の中に木道が続く。静かだ。
道の右側には丹沢の主稜線が望まれ、ずっと下の方には宮ヶ瀬湖が見えてきた。
20分ほどで八丁坂ノ頭分岐に到着。ここから左に入る。先ほどのモノレールもいっしょだった。
ところどころ木の根や岩の段差があるもののとても歩きやすいコースだ。
かなり下るとモノレールの下をくぐる。モノレールは谷へとくだっているようだ。
登山道はやがて尾根の末端の高まりの手前で右手へと下りはじめる。
斜面もゆるやかになって12時48分、舗装の道へと飛び出した。そこから15分弱で車に戻ることができた。
最後に今回のコースを紹介しておく。
駐車場7:23発⇒林道から登山道へ8:00⇒944mピーク8:50⇒袖平山10:15⇒姫次10:50~11:07⇒八丁坂の頭分岐11:26⇒舗装の林道12:48⇒駐車場13:04
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