コンブの日記

山登り、旅、その他コンブが感じたことを綴った日記です!

愛さえあれば

2008年10月22日 | 日記
ここ数年、思い悩んだり、落ち込んだりすることが、ほとんど無い。

いや、まじで!

ムカついたりすることはあるけど。


昔は、ちょっと言われただけでへこんだり、突然孤独感に襲われたり、
かる~~~い鬱みたいになったりしてたけど、

最近はほんとに無い。


山登りをはじめてからかな?

心から楽しいと思えることに巡り合えたからだろうか。

それもあるけど、根本的に考え方が変わったからだと思う。



25、6くらいのときに、私は友達から、とあるマルチ商法の勧誘を受けていた。

そのときに、「はっ!」と気づいたことがある。


「一緒に幸せをつかもうよ!」

と言われたとき・・・


この人にとって、

幸せ=お金

なんだ・・・。



いや、この人に限らず、世の中の価値観というのは、お金を基準に創り上げられている気がした。

テレビを見ていても、意図的に消費を促すように仕組まれているし、
学校教育もそうだ。

価値観を均一化しようとしている狙いが感じられる。

誰かに、「お金をたくさん稼いで、たくさん使いましょう」って、言われているかんじがした。

そして、自分も、まさにその一員だった。

そう思うと恐ろしくなった。

誰かに遠くからコントロールされている気分になった。



「自分の意思がねえ・・・!!!!」




私は、そのときに、考えた。

「○○がなければ生きていけない」

と、思い込んでいる自分をまず、捨てよう。

自分の中の常識を、拭い去ろう。




貴族のような贅沢ざんまいメタボで、ダイエット食品を買って食べている人たち。

ブランドものを買いあさり、パチンコに通い、貧乏な人たち。

タバコやお酒で高い金使って、病院に行っても高い治療費払ってるひとたち。


そういうのを見ていると、常識って間違っていると思ってしまう。




私がせっせと働き、消費していったお金で買っているものを考えてみた・・・


そのとき断食に興味があったので、まず、冷蔵庫の中の食べ物を捨てた。

その日から、米と煮干と黄な粉とほうれんそうだけ食べることにした。


次に、化粧品を全部捨てた。

洗顔・化粧水・乳液・美容液・クリーム・ファンデーション・マスカラなど、何もかも全部。

化粧をしないなんて考えたこともなかったから、すっごく怖かったけど、

顔は石鹸で洗って、なにもつけずに放置したら、皮がガサガサになって、皮膚が1,2枚めくれたけど、それで終わった。
別に、化粧水つけなくても何も変わらなかった。

シャンプーやリンスも捨てて、石鹸で髪を洗い、お酢でリンスした。

歯磨き粉も捨てて、塩で歯を磨いた。


服を買わないことにした。


どんなにしんどくても、病院に行かないで、薬も飲まないことにした。


だんだんエスカレートして、ふとんもしまった。

板間でまくらもナシに寝てみた。

普通に朝までぐっすり眠れた。


会社までは遠いから車で行ってたけど、買い物とか用事などは歩いて行った。

友達の家にも歩いて行っていた。(びっくりされたけど)

せっかく2本の足があるんだから、脂肪(ガソリンのかわり)があるんだから、歩かなきゃね!


あのマルチ商法なんてのは、
「いいものを買って、たくさんお金を稼いで幸せになりましょう」
と、言いたいらしいが、やってみて思った。


あれ~、

別に無くても生きていけるじゃん。


モノ買わなくても、何も変わらんやん。


あほくさーーーー



お金に左右される人生なんて、悲しすぎるよ。


金に翻弄されていると、損したとか得したとか、自分のことばっかり考えてしまうようになる気がする。

ほんとに大切なものを見失いそうになる。

それにつけこんで騙されたりするんだとおもう。



どんなに稼いで、大量消費しても、

愛がなければ絶対幸せになれない。


愛さえあれば、何もなくてもいいんだ!



それから、私は、世間からは外れていったが、とてつもなく幸せな日々を過ごしている。

うちにはテレビはないし、ダンナは安月給で、生活スペースは2人と2匹で8畳しかないし、ごはんも毎日米と味噌汁だけど(たまに贅沢してるけど^^;)
最高に幸せ!

(ちなみに、今は化粧水つけてます^^;)



なるべくモノを買わないって、ほんとに大切なことなんだなあ~

買わなきゃお金減らないもんね。

買うなら、こころをこめて作られているものがいい!

誰かのプレゼントも、なるべく手作りにしたいっす!



でも、一番自分が変わったのは、周りの人の影響だと思う。

ずっと前からの友達も、自分をしっかり持っている人ばっかりなんだけど、

山登りをはじめてから、ほんとにいろんな人と出会った。

寒空の下、寝袋だけで野原に寝る人、

一人でいろんな山に登る山男さん、

北海道じゅうをワンコ連れて歩き回る女性、

海で1人、野宿する女の子、

(思い当たるひと、あなたですよ、あ・な・た!)

私の今までの常識を覆す人にばかり出会ってきた。


そして、厳しい環境でがんばる植物、

畑の野菜、田んぼのお米。

ゆずやすずりんにも、いろんなことを教わった。

誰にも何も教えてもらってないのに、自分の意思をしっかり持ち、生きる道をちゃんと確保している。

何も持っていないのに、私の心を惹きつけてやまない彼ら。

愛おしく、美しい。




確固たる自分さえ持っていれば、何もなくても、とてつもなく幸せに生きていける。自由になれる。


この価値観を、大切にしたい。

自分の子供にも、自分の経験を通して、感じてもらいたい。


自分の子供だけでなく、みんなに。



こんな幸福感に包まれている毎日は、若き頃には無かった。

誰になにを言われても、自分の意見をはっきり言えるので、ストレスがたまらないのだ。
(でも、コンブは頑固だとおもう・・・もう少し柔軟になろうね^^;)



日本の経済は悪化するけど、

みんなが自給自足すれば

いいのになあ・・・