コンブの日記

山登り、旅、その他コンブが感じたことを綴った日記です!

西赤石山

2006年05月02日 | 日記
昨日は、地元新居浜市別子銅山の、西赤石山に登ってきました!


朝、快晴・無風。

これ以上ないくらいの登山日和である。

おにぎりにぎっていざ出発。

地元ではあるが、行くのは初めてである。

この山は、別子銅山の鉱山跡で、数々の遺跡が見られることで有名な山である。

かつて、銅山として栄えていた頃は、たくさんの人々がここで働き、暮らしていた。
銅山の閉鎖とともに、誰もいなくなった。

「森になった街」・・・現在はそう呼ばれているらしい。



平日だというのに、登山口の駐車場は満車状態である。

やはり、人気の山なんだなあ・・・。
ちと出発が遅かった。

うひょ~~、ワクワクする

屋久島では、登山道にツバキの花がいっぱい落ちていたが、この登山道にはツツジの花が落ちている。
ピンクでかわいい~~
周りはツツジや桜が満開であった。
それに伴って、でっかいハチが飛びまくっている、コワッ!!

銅山だからなのか、登山道や、河原の石は青みがかっている。
銅が酸化したせいなのかな??ようわからん。

木造建築物の基礎だろうか、石が大量に積重なっている遺跡の横で、前を歩くおじさんと出会う。
彼は73歳(には見えない!)で、55歳のときから登山をはじめたらしい。
ヘビが嫌いで、絶対山なんか行くものかーと思っていたが、友達に「標高1000m以上はヘビはおらんよ」と言われ、「ほんならいこか~~」と騙されて行ったのがはじまりなんだって。
が、普通にヘビがいたので、騙されたことに気付いたらしい・・・。

おじさんが「ワシのことは気にせんでええから、先に行っていいよ」というので、遠慮なく先に行かせていただいた。

エメラルド色の沢の水がすっごくキレイだ。

しばらく行くと、「ダイヤモンド水」(地下80mから掘り出した水)で水を汲み、先へと進む。

分岐がいくつもあるが、廃墟めぐりはあとでゆっくりするとして、一目散の頂上へ向かう。
笹ヶ峰との分岐を越えると、すばらく尾根歩きとなる。
さすがに直射日光が直撃するため、暑い。

ここは新居浜・西条の街や海や四国山脈が一望できるすばらしい山である。

あっという間に頂上にたどり着く。
タイムは2時間ちょうど。
標高差も低く、距離も片道5kmほどの楽なコースであった。
全然歩いた気がしないので、西赤石よりひとつ向こうのピークまで行くことにする。

すると、頂上にゼーハー言いながら登ってきたおっちゃんがいた。

おっちゃんは「向こうまで行くん??元気やねー!」と、言っていた。
「行かないんですか?」と聞くと、東赤石方面へ縦走するらしい。
自分のほうが元気やん!!
そして、「大永山から来たんやけど、1時間50分だったわ!」と、自慢された。
大永山がどこにあるのかは知らんが、かなりすごい、と思った。
「じゃあ気ぃつけて」と言って去っていったが、なんとものすごい勢いで走っていった。
あれこそ、本物の健脚!!!

が、あれをやりたいかと言われれば、答えはNOである。
だって、せわしないんですもの。膝も痛そうだし。


西赤石と東赤石山の中間くらいの山のピークで昼食タイム。
ダイヤモンド水で、味噌汁やコーヒーやお茶を沸かす。
この水、めっちゃうまい。

うう~~、腹いっぱい。
ちょっと休んでもと来た道を引き返す。

だが、数歩歩いて、強烈な眠気に襲われた。

もう歩けない・・・

お、ちょうどいいベッドがあるぞ。
登山道の真横に、ちょっと斜めになったスペースに横になった。
土の上だが、まあよい。
少し横になるだけである。
まさか、こんな登山道の真横では眠れまい・・・。


・・・と、思ったら、30分も眠っていた。
日陰などではない。直射日光モロ浴びて、おまけにアリの巣の真上に寝ていたらしく、起きたら身体中アリンコだらけだった。

誰も通らなくてよかった・・・。(通ってたりして!)


しばらくぼーっとしていたが、おばさん軍団の声がして起き、下山を開始した。

おばさんたちと喋っていると、彼女らは岡山から来たらしい。
しかも日帰りで!!
今度は北海道に行くんだそうな。
すごい山好きなんだなあ~~。


下りでは、ゆっくりと銅山跡を見てまわった。
劇場跡や、接待館跡、小学校跡などがあり、現役の頃の写真も掲示してあったりして、昔は人がいっぱい住んでいて栄えていたことがうかがえる。
なんか、ちょっとラピュタっぽい。
「森になった街」という言葉がすごく好きである。
人工物の隙間から、樹木や草やコケが生えているのを見ると、神秘的な気持ちになってしまう。
また、この山に来たいと思った。


母から頼まれていたので、3リットルほどダイヤモンド水を汲んで帰った。

帰ってから、父のぎっくり腰事件やら、姉のゲロッパ事件などがあり、コンブ家の人々は体調不良ですたい。