フォーミュラカーでリヤトレッドを調整するのはアクスルスペーサーが定番ですが、
先日はフランジベアリングを使うという変化球もご紹介してみました。
そして今回は、ハブとホイールの間に入れるスペーサーのお話しとなります。
思い付いたらOGTデザイン、今回もあれこれ案を練って3Dプリンターによる試作を出力してもらいました。
ちなみにツーリングのスペーサーは使えないんですよね。
F1のアルミハブはネジの根元がテーパー(補強のため?)になっており干渉して奥まで入りません。
F104から外車までいろいろ現物を調べてみましたが、ほとんどがダメでした。
しかもOlderFなどF103タイプ(アウタースラスト式)のデフハブ側はなおさら使えません。
ということで専用品の作成に取り掛かったわけですね。
デフハブ側はべアリングのインナーリングより内径を大きく、
レフトハブはテーパー部の逃げを設けてあります。
タイヤ交換のたびにポロポロ落ちないように弱圧入な寸法を狙ってもらいましたが、
各社の内寸が微妙に違うのが悩みどころ。
逆に外れてこないと入れてあることを忘れるのでグレー色にしてみます。
切り欠きは厚み識別とともに、取り外し補助穴となります。
なお左右ハブともねじ切り長さの限界があるので2mm厚までがギリギリな感じ。
もし2mmを厚入れると、特にデフ側はナイロンが確実にかかるために薄型ナットが必要になります。
それ以外にも対策の必要な個所が見つかったので仮対策で走行してみましたが、
パーツ挿入の干渉などによる悪影響は特に見られず。
肝心のワイド化による安定感の向上は想像通り効力が発揮されています。
方向性は手応えありなのでこのままテストの継続となります。
このスペーサー自体もすでに試作2号なのですが、さらに要改善ポイントが見つかりました。
こんな簡単なパーツでも問題があれこれ発生してなかなか前に進まないものですね。
3Dプリンターが無かった時代なら心が折れていたかも^^;
関連してKスタジアム入荷情報です。
F1フリークの皆さんお待ちかね、アクスルスペーサー(6mmアクスル車用です!)各種が入荷してましたよ(゚∀゚)!!
恒久的なオフセットの微調整などはこちらでどうぞ。
フロント用の5mmも在庫ありましたぜ( ̄ー ̄)