マルよトレイル

俺の前に道は無い 通った跡にペンペン草

トレッド調整用ホイールハブスペーサー

2024年01月28日 | ’24 OlderF


フォーミュラカーでリヤトレッドを調整するのはアクスルスペーサーが定番ですが、
先日はフランジベアリングを使うという変化球もご紹介してみました。
そして今回は、ハブとホイールの間に入れるスペーサーのお話しとなります。
思い付いたらOGTデザイン、今回もあれこれ案を練って3Dプリンターによる試作を出力してもらいました。


ちなみにツーリングのスペーサーは使えないんですよね。
F1のアルミハブはネジの根元がテーパー(補強のため?)になっており干渉して奥まで入りません。
F104から外車までいろいろ現物を調べてみましたが、ほとんどがダメでした。


しかもOlderFなどF103タイプ(アウタースラスト式)のデフハブ側はなおさら使えません。
ということで専用品の作成に取り掛かったわけですね。
デフハブ側はべアリングのインナーリングより内径を大きく、
レフトハブはテーパー部の逃げを設けてあります。


タイヤ交換のたびにポロポロ落ちないように弱圧入な寸法を狙ってもらいましたが、
各社の内寸が微妙に違うのが悩みどころ。
逆に外れてこないと入れてあることを忘れるのでグレー色にしてみます。
切り欠きは厚み識別とともに、取り外し補助穴となります。


なお左右ハブともねじ切り長さの限界があるので2mm厚までがギリギリな感じ。
もし2mmを厚入れると、特にデフ側はナイロンが確実にかかるために薄型ナットが必要になります。
それ以外にも対策の必要な個所が見つかったので仮対策で走行してみましたが、
パーツ挿入の干渉などによる悪影響は特に見られず。
肝心のワイド化による安定感の向上は想像通り効力が発揮されています。
方向性は手応えありなのでこのままテストの継続となります。

このスペーサー自体もすでに試作2号なのですが、さらに要改善ポイントが見つかりました。
こんな簡単なパーツでも問題があれこれ発生してなかなか前に進まないものですね。
3Dプリンターが無かった時代なら心が折れていたかも^^;


関連してKスタジアム入荷情報です。
F1フリークの皆さんお待ちかね、アクスルスペーサー(6mmアクスル車用です!)各種が入荷してましたよ(゚∀゚)!!
恒久的なオフセットの微調整などはこちらでどうぞ。
フロント用の5mmも在庫ありましたぜ( ̄ー ̄)

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トー角の計測

2024年01月27日 | RCお役立ち情報


前回レポった強トーアウトセッティングですが、測ってみたらアウト1.3度でした。
結構ターンバックルをコキコキ回して外に開いたつもりでしたが意外とこんなものなんですね。
なのでこの実測値から逆算すると、普段はアウト0.5からせいぜい1.0度以内だったと思われます。


角度でなくてもいいから数値で管理したいというのならノギスという方法もありかと。
リンケージのガタも含めて測れるし精度は高いと思います。


ざっくりですがF1くらいのサイズなら、
前後差1mmで0.5度くらいに思っておけばそんなに外れてないです(≧∇≦)

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強トーアウトセッティング

2024年01月26日 | ’24 OlderF


ハイコンディション路面の前勝ち対策でリストアップした項目の一つ、トー角の補足です。
XRAY九州支部長のMくんにステアリングがシビアだと話してみたところ、
「トーアウトを強めてみたら?」という至ってシンプルなアドバイス。
あ~、確かにそういう基本的なことやってなかったなぁと早速トライ。
普段はちょいアウトですが、結構アウトに振ってみます(≧∇≦)

すると高速コーナーが楽になるだけでなく、S字の繋ぎもスムーズになり
全体的に失速せず走れるようになりました。
出口も握れるようになりますね。

ということでこの強トーアウト作戦、ハイグリップ時の切れ込みを緩和させるだけでなく
その特性上低グリップ時の巻き込み対策にも有効だったりします。
パーキング遊びやってた頃はそうだったなぁ~なんて懐かしく思い出しました。
あらゆるセッティングの中で珍しく手堅い効用を発揮する特効薬なんですね。

しかしつい依存症になってしまうので、最後の手段的にとっておいたほうがいいのかも。
というのも「あとちょっと楽にしたいな」という時にやれる確実技が無くなるからです。
リストアップの項目などを中心に全体的にアジャストしていき、最後の味付けでいじる的な。


ということで、
「おい、『強』って何度なんだよ? そもそも普段は何度なんだよ?」
って声が聞こえてきそうなので次回レポってみます。

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【塗装例】アルピーヌA523

2024年01月22日 | ボディペイント


KスタジアムスタッフOGTの最新作です。
ベースは采ブランドのS21Aなのですが、2023年型スタイルに仕上げたカスタム例ですね。
型から作り上げた自作のロングノーズが全体のバランスを整える大きなアクセントとなっています。


これ、店長号なのでショップに飾ってありますよ~。


しかも昨日の1月定例レースで果敢にもこのまま出走してましたからね。
色も目立つし存在感抜群なのでありました。

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【F1】フロントを最大幅で走ってみる

2024年01月16日 | ’24 OlderF


ナロー・ゴムF1の世界的標準規格幅は190mmです。
しかしタミヤF104のフロントサスアームを使うと185mm弱くらいまでしか広がりません。
というのも元祖であるF104自体は180mm幅で設計されたマシンだからです。
なのであとはホイールのオフセットでなんとか数mm広げてあるわけですね。

単純にフロント190mm幅のテストをしたいのですが、
もしアクスルスペーサーであと5mm広げたら外側のベアリングが段差から落っこちるし、
出来たとしてもスクラブ半径がどえらいことになって何の反応だか分からなくなります。

ということでメーカーにキングピン位置を自由に広げられるロアサスアームを作ってもらいました。
流用パーツで取り急ぎ形にしていただいたテスト品につき強度や重量増などの不安もありましたが、
それでも5mm広がった効果はそんなハンデを軽く撥ね付ける威力を発揮。

まずはなんといっても安定感がぐっと増します。
これは並行してテストしている冬のハイコンディション対策にも効くんですよね~。
しかもちゃんとキングピン位置で広げているので、非常に自然な曲がり方をします。
しっかりした接地感でよく曲がるのですが、分かりやすい弧を描くのでライン取りも楽。

さて現実には、
各社のホイールでオフセット量が微妙に違ったり、
「最大幅=正義」ってわけでもないし、
アジャスト機構は複雑だったり強度確保が難しかったり・・
などなどハードルはいろいろありますが、
これほどシンプルなマシンでも、まだまだ”伸びしろ”があるよね~ってお話でございました。
ご参考まで。

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