「トモノリ見て、ほら手が、手に血管が」と見舞いに来た私に嬉しそうに微笑んで
喋る母
「あぁ、母ちゃんの手に皺が」と私
母の病気は強皮症です。手は硬くてまるで石ころみたいに皮が硬く、皺も出来ません、皮を摘む事も出来ません。
その母の手の甲に血管が出ています。
「母ちゃん、手が少し柔らかくなったね」って言って手を擦る私
「薬が効いてきたっちゃなかろうか」と母
「薬が効いてきたとよ」と私
二人で「病気が治りよるとよ」と笑う
指の関節は曲げるために血が出、かさぶただらけの手。
老人の手で有れば普通に血管が出て当然なのに・・
本当に小さくなった母の手・・
こんな小さな手で私を育てたのかと・・・
今更ながらに感謝しながら手を擦る私。
母の誕生日には、兄夫婦が来ると知らせがある。
母が子守をした叔父も来る。母からすれば甥である。
その知らせを母には伝えてはいない・・・
当日になって来られないじゃ母が悲し過ぎる。
喋る母
「あぁ、母ちゃんの手に皺が」と私
母の病気は強皮症です。手は硬くてまるで石ころみたいに皮が硬く、皺も出来ません、皮を摘む事も出来ません。
その母の手の甲に血管が出ています。
「母ちゃん、手が少し柔らかくなったね」って言って手を擦る私
「薬が効いてきたっちゃなかろうか」と母
「薬が効いてきたとよ」と私
二人で「病気が治りよるとよ」と笑う
指の関節は曲げるために血が出、かさぶただらけの手。
老人の手で有れば普通に血管が出て当然なのに・・
本当に小さくなった母の手・・
こんな小さな手で私を育てたのかと・・・
今更ながらに感謝しながら手を擦る私。
母の誕生日には、兄夫婦が来ると知らせがある。
母が子守をした叔父も来る。母からすれば甥である。
その知らせを母には伝えてはいない・・・
当日になって来られないじゃ母が悲し過ぎる。