母の見舞いに行く、部屋のベッドが一つ空いている。
退院したとの事。喜ばしい事ではあるが、
何となく寂しい。
いつも「お帰りなさい」と声をかけてくれていたのに・・・・
母は相変わらずである。
少し痩せたように感じるのは気のせいだろうか?
私を背負っていた母の背中、今は丸くなって・・・・
ベッドにチョコント座っている。
母の病気は厄介で、何か一つ病状が出るとその治療をし、
又何かの病状がでる、すると又その病状の治療をする。
手足の浮腫みが取れた事を母は一番喜んでいる。
「爪が伸びたから、切ってくれんね 」
と甘える母。
明日、爪切りを持ってくるから・・・・と約束する。
写真:緒方弘之写真集「素晴らしい自然」阿蘇(野焼き)