アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

「別冊 花とゆめ」7月号

2009-05-27 | 少女漫画
 


表紙を見て、まず『オトメン(乙男)』のドラマ化にビックリ。昨日マイミクさんの日記で知ったんですが、改めてびっくり。
特集記事でも載ってるのかと思ったら、意外にも実写化を伝えるカラーページが1枚あっただけ。本誌ではほとんど取り上げられてません。

巻頭カラーが日渡早紀『キミは友達』。
『ぼく地球』→『ボク月』へのミッシングピースで、輪が14歳の時に少しの間だけクラスメイトだった柴浦コウが主人公の番外編です。
読唇術ができ、霊感体質のコウは至る所で皆の秘密を知ってしまうが故に友人もいない。ただ一人、友達と呼べる、幼馴染みの凛(りん)。中2に進級したての頃、「おい凛!」と呼びかけたら輪と凛の二人が同時に振り向き、輪と名前が同じ読みだと知った凛はもし自分が小林んとこに嫁入りしたら小林輪凛(リンリン)夫婦だねと笑った。
コウは、自分と同じように友人のいない小林輪が、本当はすごい奴なのに目立たないように振る舞っていると、面白くない。そんな折、コウは輪に憑いている霊が彼に何かを語りかけているのを目にします。その霊、紫苑が何と言っていたのかと問い詰める輪、お前が嫌いだから教えないと意地悪するコウ。どうしても聞き出したい輪は、コウと約束した通り中間試験でオール0点を取る。しかし輪が追試でオール満点取ったので「なんでお前だけ生きてんだ 許さない」と言っていたと嘘を教えます。突然引っ越すことになったコウ、寂しげな放課後の校舎、輪の一人で色々抱え、一人で苦しみ泣いていた姿を見て、自分が転校する前にと本当のことを言います。
あの霊は「なんでお前はいつも独りで居るんだ オレのせいか オレは消えた方がいいんじゃないのか」と言っていたと。
何も出来なかったと自分を責め、落ち込むコウの前に紫苑の霊が現れ、「アリガトウ」と言う。最後まで何も言わずにずっと黙って傍にいて、痛みをシェアしてくれていたコウに「キミはオレ達の友達だ」と。
時は経ち、小林輪は9歳年上の歌姫(亜梨子)と結婚し、コウは刑事となり、時折亜梨子の新譜の発売を知るように。「いつかまた会おう」と言った紫苑の「いつか」はまだ訪れていない--。

『執事様のお気に入り』第27話。
先月はなんか不満だったんですが、やっぱり面白い。体育祭で良ちゃんが伯王からもらったハチマキ、今月にちゃんと繋がってます。寮のベッドの枕元に伯王の写真、ビーチグラス、そしてハチマキ。いつの間にかこんなコーナーが自室に出来ていて、やってることは伯王ファンのLクラスのお嬢様達と同じ? でも自分は伯王に専属になってもらい、与えてもらっているのは自分ばかり。自分も伯王に何かしてあげたい、そう思って家庭科の授業で張り切ります。
Bクラス寮に一台だけあったテレビが撤去されることになります。理由は執事候補生達が深夜にやってる昔のアニメの再放送を就寝時間を過ぎてこっそり見ているから。Bクラス生から集まる反対の嘆願書。交渉役は寮長の庵、交渉相手はサイボーグ執事の仙堂。
庵と隼斗が寮長の座を争ったエピソードは2008年6月号付録の津山さんの書き下ろし小説『ティーカップの中の大嵐』にあります。

(↑これは去年の6月号の付録です)
話し合いでは埒があかず、更に仙堂に問題は寮長の庵だけではなく伯王にもあると降りかかる火の粉。「いくら主人が型破りで常識的でないからと言って執事までがたがを外していてはいずれ指をさされることになる」。人の主人をけなしていると言う伯王、伯王をけなす発言が聞き捨てならないと怒る庵。交渉は決裂し、決闘。内容は双星館の伝統に則りカード勝負のポーカー。
伯王一筋、伯王のためにも負けられないとイカサマを使い勝ち星を増やしていく庵。休憩をはさみ、そんな風に自分の手を汚すなと言う伯王。庵のイカサマに気付いていない良ちゃんは「--すごかったです!! 庵さんっ 伝わりましたよっ」と無垢な笑いを見せる。その笑顔を見て、伯王の選んだ御主人様は大した切り札だと、今のでそんな気もなくなったと、庵はイカサマをやめて正々堂々と勝負に勝ちます。
伯王のためなら本当に何でもやれる庵さんはすごい、そして伯王が庵を大切に思っている気持ちも伝わってきたという良ちゃんに、庵は「氷村さんには氷村さんにしかできないことがあるから そのためなら 力をお貸ししますよ」。


『オレンジ チョコレート』第6回。
入れ替わってからちろが知ったこと。りっちゃんにはみっつの顔がある。幼馴染みの「りっちゃん」の顔、女形タレントの「おいらん王子姫野律」の顔、行谷(なめがや)流名取「行谷春律」の顔。疲れているなら代わってあげたいと思うちろの気持ちが、入れ替わりの超常現象を引き起こしてしまったのでしょうか。仕事を抱えながらも学校行事で舞うことになったりっちゃんとちろ。完璧主義者のりっちゃん、練習に付き合わされヘトヘトになりながらも、りっちゃんは大丈夫だろうかとちろは心配に。
春が訪れ、ちろも高校生に進級。訪れる本番の日。舞台のそでで動揺しているちろを「大丈夫 お前は舞える 行こう」ときつく手を握ってくれたりっちゃん。
第1巻が6/19に出ます。

『オトメン(乙男)』第35話。
ニセの幸花ジュエルに恋してしまった春日。彼が呼び寄せた一癖も二癖もありそうな新任教師達の出番です。そのあまりのキュートさに前任の高校で大規模なファンクラブが結成され、彼女を巡って男子生徒の間で血で血を洗う抗争に発展したという問題教師の「おーたん」こと萌松音羽(もえまつおとわ)先生。銀百合でも早速その少女趣味とドジっ子ぶりで全校男子を虜に。「おーたん」としてモテない男全員に平等に愛を注いでくれる天使となりますが、りょうちゃんをきらきらフワフワキュートな女の子に造り替えようとして挫折。ターゲットの飛鳥の前で媚びて媚びて媚びて…全くの無反応。
飛鳥が一人で持てますからと言った荷物、ところがりょうちゃんに手を貸すと言われて半分渡す素直な姿。おーたんの脳裏によぎる過去のトラウマ。本性を暴いてやると闘志むき出しになって次号に続く。第8巻が7月に出ます。

藤原規代『お嫁にいけない!』、短期集中連載のスタート。
キャリアウーマンで「片付けられない女」の小田桐まどか(27)と、俺様ハウスキーパーの広瀬悠貴(17)のラブコメです。『アラクレ』より断然好きです。3回連載して、最初の読み切りと併せて全4話で単行本にしてほしいと思っていたんですが、3回の短期連載のようです。単行本出たら買いますよ! 今月号の扉絵の図書カード欲しい。プレゼントに応募しよう。50名です。当たるかなあ。当たるといいなー。

『愛のもとに集え』VOL.14.
小説家としてどんどん有名になっていく愛さん、最近愛さんのことばかりに熱心になっている勇気。夢路は焦ります。「勇気のそういうとこ大好き」といういつもの台詞、また軽々しくそういう事を言うとあきれる勇気。本当に本気で言ったら聞いてくれるんだね?と、手を握り
「俺… 勇気のこと好きだよ 初めて会った時から …ずっと」。いつもならその後に「なんてねーっ」と続くのに、本当に本当の告白だった。
固まる勇気。返事はゆっくり考えてからでいいと言う夢路。ゆっくりっていつまで?何を考えればいい? 目を合わせられず、下宿にもいられず、「愛☆永遠に…」に帰らずにバイトばかりして夢路から逃げます。誰にも相談できず、一人では答も出せず、必要もないのに毎日毎日遅くまでバイトしてバイトして…ついに倒れて入院してしまいます…!
自分のせいで倒れたのだと、勇気の手にそっとキスして今まで通りの勇気でいてくれと謝る夢路。退院すると豪華な夕食を用意し、険しい顔をして待っていた愛さん。「いいから食べろ!」と怒鳴ります。夜中にたっぷりと栄養を摂る、貧乏下宿の三人。自分が気を付けていればこんな事防げたはずなのに、誰も俺の前で倒れないでくれと。愛さんはお祖母さんが倒れた時と勇気の倒れた姿を重ねてしまったんだとひとみちゃんに聞かされ、思い出させてしまってごめんと謝る勇気。
「…愛さん 私は ちゃんと 生きてるからね」

その手を握り返し「…そうだな」と切なく笑う愛さんを見て、泣きそうになる勇気。
愛さんの、編集部の人にずっとボツを出されていた第2作目の小説の案がようやく通ります。何かあったのかと訊く編集さんに「書き留めておきたい事が できたので」と答える愛さん。
この作品、あと2回で完結しちゃうんですよ!? 勇気がどんな決断を下すのか。愛さんを選ぶのか、夢路を選んで愛さんが二人を大人として見守るというラストになるのか、それとも全く予想外のフィナーレが待っているのか。とにかく「別花」で今これが一番楽しみ。

奥山えり『PARADISE!』、読み切りです。どこか不思議な動物園の職員さんというお話。『奇跡の隣人』の時より上手くなりましたね。

8月号、都戸利津『群青シネマ』47Pがあるようです。連載です。楽しみだ!


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