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『COPPELION』第4巻/井上智徳

2009-07-11 | 青年漫画
 
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警告!! 死の風が急接近中! 総員、直ちに退去せよ!!


葵ちゃんが表紙の第4巻ですが、実は葵ちゃんがスランプでほとんど活躍できません。
夏目「バーカ」総理がヘリを出してくれないので、東京都内で人事異動するしかないと、コッペリオンの「掃除係」を荊(いばら)たち三人と合流させる教頭先生。保健係と合流しろと言われた掃除係の黒澤遙人(くろさわはると)は「ただちに向かいます」と了解する。

生存者の暮らすプラネット(惑星)では、負傷したタエ子が酸素カプセルで療養しています。突然凶暴化した第一師団に対抗するために武器が必要だと荊が言うと、黒べえ親方は武器庫のコレクションを見せてくれる。女子高生が廃墟の街中でハジキをブッ放すひでえ世の中になった、コッペリオンに男(オス)はいないのかと問われ、他の係のことは実はよく知らないと答える荊。
第一ゲートに侵入者があると知らせる警報。活躍ぶりを見せようと葵が駆けつけるとなんと相手は第一師団で、葵は人質にされてしまう!
偉大な第一師団に協力するか、罪なき美少女を見捨てるかと選択を迫られる荊とプラネット。奴らの狙いは生存者ではなく自分達コッペリオンではないかと思い始める荊。
連れ去られた葵を追って井の頭公園に向かう荊と親方。第一師団の師団長、白外套(しろがいとう)に銃を向ける荊、しかし死など恐れていない師団の連中にボコボコにいたぶられる。
そこに現れるのは掃除係の黒澤遙人。保健係が女子高生なら掃除係はブレザーです。「掃除の時間だ 覚悟しろ」といきなりの手榴弾攻撃。装甲車に乗り込みシェルターに向け発砲の爆弾魔ぶり。混乱に乗じて逃亡しようとする葵。ところが荊ちゃんが負傷していて、遙人は葵を置いて撤退してしまう。
発信器を取り付けたから向こうの動きは筒抜けだと言う遙人に、仲間を犠牲にするなと怒鳴る荊。その一方、彼女の疲労がピークに達していると見抜いて休めと言う一面も。


発信器の移動を知り、亡霊狩りに出発する二人と源内&親方。普通の人間である源内さんと親方のために高放射線帯(ゾーン)を迂回して三鷹駅に着く。第一師団の右折を感知し、その先はゾーンだと思ったらそこはここ数年で少しずつ汚染の進んでいる「低レベル」ゾーン。説明が面倒だから自分の目で確かめろと言われ外を覗くと浄水場の大群。そこに低レベル放射性廃棄物を運び込み沈めている第一師団。
葵救出に向かう二人だが、躊躇なく相手を撃ち殺そうとする遙人。「ヒトに優しくした所で何も返っては来ないぞ」。
酸素ボンベを付けていない相手に驚く荊。マスクを脱ぎ、もう我々はお前たちが救おうとしている「人」ではなくなったと言う白外套。

歯が抜け皮膚が崩れ落ちた顔を見て荊は、「よかった・・・・普通の人間の目をしてる」と銃を降ろす。その荊の手を掴み、自分を狙えと命じる白外套。砲弾の破片が腹に突き刺さり荊は重傷を負う…!
プラネットに急遽戻り、保健係だったタエ子による緊急手術。3年生には3年生の血を輸血。その様子を見ていて、自分は何の役にも立たないお荷物だと思い始めてしまう葵。

一夜明けた10月5日、京都会議が始まります。
議長である夏目総理をないがしろにして、今や世界一の天然資源保有国となったオーストラリアばかりがちやほやされる。

放心状態で物置に閉じこもっている葵。合い鍵はなく、朝食の時間になっても扉は開かない。このままじゃおまえは引きこもり、ニートだという荊先輩の言葉が余計に葵を追い詰めてしまう?
三鷹警察署に拘束した白外套の口を割らせるために、遙人は神経毒を打つ。特効薬欲しさに、死を恐れないと言いながらも生きたい理由のある白外套は、廃棄物を集めている理由を喋り出す。
世界を死の灰で覆い尽くすという第一師団の途方もない「任務」に遙人は絶句する。そしてその知らせに驚く荊の前で、本格的な陣痛が始まる息吹(いぶき)。
保健係のタエ子にも産婦人科の経験はなく、専門医が必要。しかしヘリを出してくれない総理。白外套の話をすれば飛んでくるだろうと荊が第一師団の目論見を伝えると、非常事態を知った教頭は総理の元に直行してくれる。だが官房長官はバカバカしい博覧会の方が大切だと取り合わない。

渋谷の病院に息吹を連れて行くことにする荊、タエ子と息吹や親方の「三鷹組」。「今度は絶対襲わせません!!」と約束する荊。
何故か今度は体操着、いざ東へ! 目指すは渋谷の病院!
道中、荊が遙人に連絡を取ると、よく消息不明になるというもう二人の掃除係との通信を試みていた。保健係と同じく三人編成の掃除係。
ゾーンを避けても小一時間で着くはずの澁谷までの道のり。しかし道端に高レベル放射性廃棄物のドラム缶がフタを開けられ転がっている。フタを開けた人間の死体は何故か近くにない。
迂回しても迂回してもドラム缶に阻まれる。掃除係の小津(おづ)姉妹を必死で呼び出す遙人。高井戸の入口で三鷹組のトレーラーを出迎えてくれたのは、二人の女学生。
「誰か来たよ~ 姉貴~♪」。

遙人との連絡が途絶えていた
コッペリオン"掃除係"メンバー、
小津姉妹が荊たちの行く手を阻む!!
果たして、彼女たちの目的とは!?
暴走を始めた小津姉妹の
恐るべき特殊能力が、
荊に想定外の危機をもたらす--!!



お薦め度:★★★☆☆
面白い。続きも気になるし楽しみ。ただ、初の商業誌連載でここまで話を大きくしてしまって、キャラクターも増やしてしまって、最後まで描ききれるのかは心配になってきました。
第5巻ではまだ完結しないようだし、『ヤングマガジン』もチェックしていないのでなんとも言えませんが、全6巻くらいで完結させないと果てしなく続いてしまうような気がします。

↓前を向いて前進あるのみ
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2 コメント

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Unknown (Jing*3)
2009-07-11 18:59:40
よかった、ネタバレ前に読めて(笑
小津姉妹、気になりますね。
ちゃんと完結するといいんですけど。
前の『エヴァ』みたいにならないといいんですが…。
返信する
小津姉妹 (Wrlz)
2009-07-11 21:18:32
>Jing*3様

一回「第1部完」ってのがありましたからね。ちゃんと最後まで描ききれるのかは気になります。

小津姉妹は保健係の3人とは違ったタイプの女学生ですね。ヤンキー?

『ACONY』の第1巻も買ったんですよ。来月第2巻が早速出るようで楽しみです。
返信する

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