アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『花とゆめ』18号

2009-08-20 | 少女漫画
 
にほんブログ村 漫画ブログへ


一年間って早いなと思ったら、『花とゆめ』を24回買うともう一年なんですよ。

巻頭カラーで日高万里『ベリーベリー』が再開、本格連載開始です。
何度目だろ? 3度目かな。
正直に言ってしまおう。私はこの作品が苦手です。というか日高万里作品が苦手です(笑)
もちろん、この私の意見は少数意見です。少女漫画誌である『花とゆめ』読者の大部分を占める乙女や少女達にとって日高万里さんは人気作家ですからね。
「『花とゆめ』はこういう雑誌であってほしい、こういう漫画を載せて欲しい」という、少女達の願いがあって、そこには漠然とした方向性のようなものもあるのだと思いますし、それはとても大切にして頂きたいと思います。男の読者もわりといると思いますが、そう多くはない男の読者のために何かを変える必要はありません。「男が少女漫画を読む」というのはある意味「自分のために創られた物ではない雑誌の中に入り込んで堪能する」というような処があって、それなのにどうしてこんなに面白いんだ!感情移入できるんだ!?という楽しみでもあると思います。私は『りぼん』を読んでいた小学生の頃から少女漫画も好きなんです。
で、肝心の『ベリーベリー』ですが、それなりに面白かったです。絵や世界観が好みではないのでのめり込めませんが。


『声優かっ!』voice.5/南マキ
姫が月乃(つきの)を救うために制服を奪ってしまったのはAQUAの片割れ、瑞希(みずき)。それが相方の周麻(しゅうま)の逆鱗に触れ、平穏な学園生活を送れなくなってしまう姫。
瑞希を溺愛する周麻の、姫への攻撃は公衆の面前で頬にキス。騒然となる取り巻きの女の子達、始まる壮絶な嫌がらせ。瑞希は姫に興味を持ちますが、周麻は「あの時」の繰り返しになるとそれを止める。
メスネコ達の嫌がらせの原動力が周麻だと気付いた姫、周麻を呼び出し皆の前で「ごめんなさいっ あなたとお付き合いできませぬ!!」と!
そこに瑞希が通りかかり…。


『スキップ・ビート!』ACT.145/仲村佳樹
オバケのような巨大花束を手にキョーコの前に現れた尚。「ビーグルへ(ハート)」と書かれたチョコは実はこれ!!の一部だと判明(「ろ」が左に90度回転していてハートに見えた)。

しかし不本意ながらもレイノにチョコを作ったことはその場にいた連にも知られてしまい、尚からは哀れみの声(笑)
敦賀さんにはチョコ用意してないと言えば、チョコ以外の何かは用意してあるんだとばれ、一瞬、連の表情が和らいだかと思われた瞬間、突然キョーコにキスする尚。


『暁のヨナ』第2話/草凪みずほ
今回も扉カラーです。
父にスウォンを忘れることはできないと伝えに来たヨナが見たのは、父を刺し殺したスウォン。

王になれなかったスウォンの父ユホンが10年前に殺されてから、このためだけに生きてきたと、自分が高華(コウカ)の王になると言うスウォン。自分の髪を好きだと言ってくれた、簪(かんざし)をくれたスウォンが何故…? 多くを望んだわけじゃない、スウォンの笑顔を見られればそれで良かったのにと泣き崩れるヨナ。スウォンに率いられた兵達に取り囲まれ、殺されようとした時に駆けつけてヨナ姫を救ってくれたのは五将軍の一人、従者のソン・ハク。
兄弟のようにスウォンと仲の良かったハクの驚愕は怒りに変わり、スウォンを斬りつける。
宴の時にお礼が言えなかった、父を置いてどこにも行けないと涙を溜めて放心状態のヨナ姫。どこへ行けばいいのかと途方に暮れるヨナ姫を、あなたが生き延びられるのならどこへでも行くと抱きとめてくれるハク。城からの逃げ道を拓いてくれたミンスが矢で射殺され、姿をくらますヨナとハク。
今まで何も知らなかったヨナをこれから待ち受ける運命は何なのか。「少女は闘う。失われた全てを取り戻すために…」。そういうお話なんだと分かっていても続きが楽しみ。


『モノクロ少年少女』#11/福山リョウコ
兄の足下にひざまずく右京。「第4」と呼ばれ、何も言うことはないと答える右京に「おかえり 私のオモチャ」と冷たく微笑む黄苑(キオン)王子。
なんだあの人!? ひざまずいて敬語とか右京らしくない!とわめく呉羽。黄苑は第1王子で世継ぎだから当然の対応だと右京、そんなの理由にならないとムキになってくれる呉ちゃん。

自分は一生オモチャなんだと、呉ちゃんの前から立ち去る右京。
そしてオリエンテーションのメインイベント、城内スタンプラリー。1位の賞品欲しさに燃える右京、右京が楽しめると安堵する呉羽ですが、そこに黄苑が割り込む。決して黄苑王子には逆らわないでと耳打ちしてくれる蝶々。右京の好きなものを全部取っちゃうという兄、茅と蝶々は大丈夫かなと心配する呉羽ですが、「…お前 自分の心配はしねーのかよ」と右京。弟の今度のお気に入りはこのウサギと知った黄苑は呉羽の体の一部を自分によこせと右京にナイフを突き付ける。
逆らわないなんてもう無理、怒りのあまり自分の髪を一房切り落として「どうぞ 体の一部だバカ王子」と黄苑に突き出す呉羽。睨み付けて。そしてこれを受け取ったらちゃんと「右京」と名を呼べと。
これは奪いがいがありそうだと拉致され監禁された呉羽の前に現れる謎の女性…? もしかして第1王子のフィアンセ伊織(いおり)でしょうか。
第1巻買いました。#1が載って一年、ようやく出ました。


『神様はじめました』第29話/鈴木ジュリエッタ
社の祭まであと一週間。しかし花火も夜店もないと聞いた町の子ども達は、奈々生が神楽(かぐら)を踊ると言っても楽しみにしてくれない。

そこに力になると現れたのは、手紙で呼び出されたクラマ。いつの間にか神としての力を付けていた奈々生、妖であるクラマは参道の聖気、奈々生の結界に戸惑います。もうアイツは「普通の女の子」ではないという巴衛の言葉、天涯孤独だったはずの奈々生のために龍王や沼皇女(ぬまのひめみこ)が集う姿が追い打ちをかけます。瑞希という新しい神使まで従え、いつの間にか賑やかになっている奈々生の周りは読んでいて嬉しい。
ちょっと疎外感を感じるクラマですが、的を射たアイディアを出し奈々生に頼られて、悪い気もしない。それをチラチラ横目で見ている巴衛。奈々生のために張り合い、狐も蛇も天狗もみんなが奈々生の取り合いをする。そんな愛される、慕われる神様にいつしか奈々生はなっていたんですね。


『俺様ティーチャー』第37回/椿いづみ
一ヶ月前にかつての仲間達と感動の別れをしてしまった真冬。夏休みにノコノコ実家に帰ってきて、合わす顔がない。知り合いに会いませんようにとビクビクしながら一人寂しく遊ぼうとしていて見付けたのは西校トップの桜田旭。一緒に夏祭りに行こうという罠。浴衣美人に女装してしまう桜田がやばい(笑)
夏祭りで、女性二人組が絡まれているのを目にして桜田の脳裏をよぎるのは、東校ってトップ変わってから変わった気がしないかという子分の言葉。黒崎の時にはみんな大将より前には出なかったが、寒川に変わってからみんな前線に出たがるようになった。黒崎の背中を見てると、この人について行けば間違いないって気分にさせられる。それはカリスマ性なのだろうか?
同時に真冬も、桜田が番長でいる理由が分かったような気がする。
そんな二人が一緒にいるのを見てしまった寒川。
以後、5話ほど夏休み編だそうです。鷹臣くんの方のストーリーの続きはもう少し先になりそうです。真冬の話と鷹臣くんの話と、どっちが本編なのだ?


『花と悪魔』episode.36/音久無
魔王の城でフットマンをやっているビビの姿に一瞬、ここに来た当初の目的を忘れかけてしまうみんな。
魔王が「靴が汚れた」とビビに拭かせれば、あっちでローゼマリーが茶のおかわりをよこせ、その姿を見てお腹がきゅうとなる感覚を思い出したはなちゃんはつい自分もお茶のおかわり!と。
馬車馬のように働くビビ、最初は畏れ多くて声をかけられなかった女性達もお茶のおかわりをお願いし出す。ビビが魔界で女の人に人気あると知るはなちゃん。
ヴェルンハルト男爵では君を幸せにできないと、ようやくエリノア奪還に動き出すフェルテン。

一瞬、いい雰囲気。でもやっぱりケンカになってしまう。
はなちゃんが持ち込んだすごろくを見て「子供の遊び」に興味を持った魔王はいきなり「鬼ごっこ」をすると言いだし…! 勝者のペアには儂(わし)から望みの褒美!


『星は歌う』vol.40/高屋奈月
お互いの親にやっかい払いされ、ぎこちない、顔も合わせないふすま越しの共同生活を始める奏とサクヤ。張りついた「現実」、流れ続ける「日常」、そんな「時間」の中、積み重なっていく何か。
あいつ友達いたのかと意外な発見。まだ星が好きだったのか。
自堕落な生活の中、テレビを見て見よう見まねで料理を始める奏。物置で見付けた一冊の陶芸の本。物を作るのは悪くないと思い始める奏。奏さんのご飯は美味しいと笑うサクヤ、初めて笑顔を見た気がした奏。
秋の終わりに初めて一緒の食卓を囲む二人。
そんな折り、自分の前にサクヤの実の母が現れ、何も期待してなどいなかったのに、全否定され腹の底から怒りが湧いてくる。誰のせいでこんな人間ができたんだ。まだ治ってない。立ちはだかる、壁。
許して   もらいたかったよ。
座り込む奏の前に現れたサクヤは笑顔で星空を指差した。星が歌っているわけない、そんなことは言われなくてもわかってたよな。「現実」がどんなモノかくらい、もう充分、わかってて、虚しい嘘。悲しい嘘。…優しい、幻想(うそ)。
「--… ……優しい 歌だな……」
サクヤの頭を優しく撫でる奏。


『今日も明日も。』step.27/絵夢羅
応募した漫画賞の発表を来週に控え、早くも2作目のネームを稜に見せるちか。それを見て「男」が描けてないと稜。「実際には居ないけど少女漫画ではよく見る男子!!」と夏澄をモデルにスケッチしてこいと突き放します。
これでいい、自分といる時間を減らして夏澄と長く居るようにすればと稜が揺れまくってますね。
編集部から発売日より早く届いた雑誌。一緒にページを開くとなんと笹神ちか、2位、賞金3万円+編集長期待賞。
これを最後に蓋をすると決意する稜。バカ正直でまっすぐでこんなにキレイなものを、絶対に汚すわけにはいかない。


次号19号はふじもとゆうき『ただいまのうた』再開です。ご病気ではなく家庭の事情による休載とのことだったんですが、やはり心配でしたね。11号に載った第3回からの続き、カラー33pです。高尾滋『いっしょにねようよ』も再開。


↓今回も夢中で読んだよ
にほんブログ村 漫画ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 トラコミュ 漫画、マンガ、まんが、コミックへ
漫画、マンガ、まんが、コミック
にほんブログ村 トラコミュ 少女マンガへ
少女マンガ

【検索用】花とゆめ 白泉社 18
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『葛本さんちの四兄弟』第3巻... | トップ | 『モノクロ少年少女』第1巻/... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日高万里さん (とのすけ)
2009-08-20 21:48:07
日高万里さん、私もちょっと苦手です。
初期の読みきり連作が好きだったんですが、連載を描かれるようになられてからは離れてしまいました。
短編だとあまり気にならないのですが、長編で感情移入しづらいと、やっぱり引っかかってしまうので……
絵柄もずいぶん変わられていたので、表紙が日高さんだとも気づきませんでした。
『モノクロ少年少女』発売されましたね。読むのが楽しみです。

トラックバックの件、教えてくださってありがとうございました。
今度はちゃんと送れていると良いのですが。
『V・B・ローズ』 (Wrlz)
2009-08-20 23:17:26
>とのすけ様

日高万里さん、やはりどうしても入り込めないんですよね。
私は『V・B・ローズ』にもとうとう最後まで感情移入できませんでした(笑)
『ベリーベリー』は数回の短期集中連載を経て今号から本格連載開始だそうで、これからほぼ毎号これが載るのかと思うとちょっとつらいです。「テレパシーで会話できる双子」という設定で、ストーリーは面白いんですが、キャラに感情移入できなくて…。でも女の子達には人気の作家さんですよね。

『モノクロ少年少女』の第1巻、私も今日届きました。面白くなるのは第2巻からと思っていたんですが、一冊の単行本になると新鮮で、1巻目から楽しかったです。これからもっともっと面白くなりますよ!

『with!!』のトラックバック、ちゃんと送られてます。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。