アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

高屋奈月『星は歌う』第1巻

2008-03-11 | 読書
星が瞬くのは
歌っているから

不安で 心細くて
どうしようもない夜だって見上げれば
そこに居て 瞬いて
歌ってくれる がんばってるよって
偉いよって
大気が ただ瞬かせているだけだってわかってからも
支えだったよ



『フルーツバスケット』揃えてるところですが、高屋さんの新作『星は歌う』第1巻。「花とゆめ」で読んだら面白かったので。まだ第1巻目なので並行して買ってゆこうと。
絵は、下手ですね。『フルバ』と云う全23巻の長編を描きあげたわりに絵の方は上達してないし、コマ割りの流れが「少女漫画」と云う枠の中で捉えたとしても分かりづらい。これは漫画特有の視覚情報を伝える上でどうしても弱点になります。
そんな欠点を補って余るほど高屋さんの描く「物語」が素敵なのです。

主人公は従兄弟の奏(かなちゃん)と同居している椎名サクヤ(サク)高校3年生。
奏はどうもサクにバイトをさせて自分はきちんとした仕事をしていない。
「サクヤみたいな子どもばかり働かせて自分は何もしないであの家で一日中ロクロ回してる」だけ。人と会うのも駄目で夜しか出歩かない。
だがサクは「…違うよ 違うよかなちゃん 優しい ロクでもなくない
ただ…今は 少し "休んでる"だけで…っ
かなちゃんはあたしにとって
お兄ちゃんで
お父さんで
大切な…家族で」
と理解している。

星が好きなサクヤは友人三人と結成した星空鑑賞同好会(略称「ホカン」)の活動が楽しみ。
メンバーは本条聖(せーちゃん)・村上優里(ユーリ)とサクヤの三人、たった三人、活動内容はただ「星を見るだけ」、それだけ。

ある日(サクヤの誕生日)、見知らぬ男の子が二人で暮らしている海辺の家にあがっていた。
奏は彼のことをサクヤの彼氏だと思い込み、サクヤは彼を奏の「友達」だと思っていたけど実はこの「チヒロ」と云う男の子は正体不明。
投げかけてくれた優しい言葉が忘れられず、そんな彼を捜して捜して探し回って、気がついたら好きになっていた。
そしてサクヤの好きな星は「アルファルド(孤独なもの)」_

でも たぶん 知ってても
          好きになった
  好きになってた。


第1巻はチヒロが突然自分のクラスに転入してくる処で途切れてます。
雑誌の方は現在第15回で、チヒロのフルネームが「葵千広」だと判明しています。

まだ連載が始まったばかりの作品なので今後どう展開するのか予測できない部分がありますが、人は誰しも欠点や弱さを持っている、それを受け入れて理解し合い、それが「倖せ」へと繋がる、そんな予感がします。
主人公のサクヤは星のことを勉強していますが、おそらく占星術は物語とは無関係で、惹かれ合う人どうしを「星」に喩えているのだと思います。
高屋さんの作品はとても癒され、優しい気持ちにさせられるものがありますね。
心が疲れている人にもお勧めです_

帯には「トキメキ☆図書カード第1弾」の応募券が付いてますが、こちらは応募締切が3/14(当日消印有効)で、同第2弾(3/19締切)とは別です。

今日は漫画が5冊も届いて当分退屈しません(笑)

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