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名前だけは知っているのにきちんと読んだことがなかった『ワイルド7(ワイルドセブン)』。この度、文庫の第1巻を購入しました。
1969年~1979年作品。
自分が生まれる前に発表された作品というのは、私はその時代を生きていないのであまり上手くご紹介できませんが、とにかく面白いんですよ!
閉鎖された高速道路、銀行から金塊を奪った犯人一味と、それを追う7人の白バイ隊。
日本の警察はごていねいだから証拠が無ければ逮捕は出来ないと、指示に従って車が停止すると、警官らしき男はいきなり散弾銃で悪者を「退治」してしまった。そして金塊を積んであるトラックには容赦なくミサイルが撃ち込まれた。
彼らはあらゆる社会から選び抜かれたプロの悪党ども、「ワイルド7」だったのだ!
隊員の一人が署長室に、ただ一人生き残った瀕死の犯人を荷物のように運び込んで、床に放り投げる。質問に答えない彼を署長と刑事が咎めると、つかまれた彼の襟の内側では「警視正」のバッジが光っていた。このバッジより上の階級は警視監と警視総監しかいない。そして税金で雇われていないワイルド7は、取り戻した50個の金塊の内、一割の5個は自分達の報酬だと、当然のようにもらっていった。
ワイルド7を組織したのは、かつて警視庁のエリート街道を歩むはずだった、江戸大学出身の草波勝。証拠を残さない悪人をむざむざと釈放しなくてはならない民主警察に絶望した草波は、本庁から消え、死んだとも思われていたが、実は一年の歳月と莫大な予算を使い、たった7人で1万人の警官でもできないことをやってのけるワイルド7を組織した。
そして今、草波は隊員の飛葉(ひば)を喫茶店に呼びつけて、ココナッツゲームを命令する。ゲームの相手は、表向きは芸能プロの看板を掲げ、裏では50人の殺し屋を抱える一大結社「M・Cプロ」の社長、大岩雷太(おおいわらいた)。
実戦そのもののテストで候補者を何人も殺してきた草波の眼鏡に適い、あのまま鑑別所にいれば長い一生をおくれたはずの飛葉も、あと10分あまりでこの世の見納めかもしれないと、M・Cプロに殴り込む。
自分には「処刑」の権限があると電話に伸びた大岩の手を踏み付けて、飛葉は時限装置の付いたココナッツの形をした爆弾で、大岩と命をかけたゲームを始める。
「神の判決だ!!」。
大岩は恐怖に耐えきれず、全てを自白すると約束して警察へ出頭しようとする。
しかし飛葉の行動は命令違反であり、弁護士の遠井は陰で日本を支配している「大先生」の意に反すると、大岩の出頭をやめさせる。
そして要塞化されている事務所に閉じこもった悪党どもと、悪党で結成されたワイルド7との戦いが始まる。
死者7名、重傷35名、その他けがをしていない者皆無というすさまじいたたかいの末、潜入していた刑事も息子の誕生日に帰宅でき、殺人結社M・Cプロは壊滅する。しかし仲間を見捨てることが出来ずに命令違反を犯したワイルド7は、草波隊長に呼びつけられる。
お薦め度:★★★★☆
そうだそうだ、悪い奴はぶっ殺してしまえばいいんだ!
裁判とか法律なんか糞くらえだ!
※注意:良い子はこのような「悪い漫画」を読んではいけません。
オレはこの漫画が大好きになってしまったので続きを買いますが。
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【検索用】ワイルド7 望月三起也 1
初めまして。
そうそう、喫茶店の「イコちゃん」が可愛らしいんですよ。ワイルド7の他の5人の過去も気になります。
文脈からお気付き頂いていると思いますが、「悪い漫画」というのはもちろん最高の褒め言葉です。
『こち亀』の中でもパロディにされてましたよね。「原典に触れる」という事の大切さをまた知りました。
今は新刊だとぶんか社コミック文庫が入手可能なようです。あそこの古本屋の2巻以降はオレの物なので他の人は買わないで下さい(笑)
私も名前しか知らなかったけど、こういうのワクワクします!
本屋さんで探してみようかな。