人の見かけや噂に呑まれる事も無く
自分の心をもって真っ直ぐに前を見て立つ
そんな優しくて強い女の子が
今は頭から離れなくなった
買ったのに記事を書かずにいたんですが、いま本誌のほうでかなり佳境です。
ちかの漫画家デビューまでの道のりが本編なのか、稜や夏澄との関わり合いのほうなのか。両方がそうなんだと思いますが、第4巻はちかの家族関係がメインです。
作者自ら「爆弾投下」と言う、洸のほうの母親、みちるさん登場。仕事場の誰もが持て余す彼女を、ちかは「感動した!!」と言う。「こわいより面白い方がいいもん」。そして自分もみちるちゃんみたいなお母さんが欲しいと。しかしひっかかるのは、彼女から聞かされた希望(のぞみ)という、知らない名前。
ちかにとって師匠の稜は少女漫画家になった理由をはぐらかして答えません。それでいてちかに少女漫画家を目指す理由を訊く稜。
ちかの純粋な答えを聞いて、こいつはきっと、あの人の魂の近いところにいるんだろうと思う稜。
愛犬、一慶(いっけい)の一件以来、色々見えてきた夏澄は、ちかとお揃いのストラップを選ぶ。そしてちかに会って、同じデザインなのは偶然ではないと告げる。一人の女の子としてちかが好きだと言った夏澄の告白。相手に負担をかけない程度に想いを伝える夏澄のスマートさに感心する仕事場の皆。
自分の原稿があって恋愛どころではないちかを、よっちゃん達が陣中見舞いに来てくれます。学校のテストの話題になり、90点以上は絶対取れず100点は一回もない自分が落ちこぼれだと言うちか。家でどんな教育を受けているんだと周囲は唖然。
自分は親みたいなモンで、ちかは娘みたいなモンだと言った稜に初めて毒を吐くちか!
兄たちに無理矢理連れ去られるちか。連絡は取れず、家に閉じ込められていた。
殴られ、殴るよりも効果的だと目の前で引き裂かれるスケッチブック。
ちかを連れ戻しに来た稜は、「得体の知れない男の家に 毎日 出入りしているからだ」と門前払いをくらう。少女漫画家「桃瀬稜」は男性…それが未成年の少女を毎日自宅に拘束し、その上無報酬でアシスタントに利用し利益を得ている。それが世間の目だと、「稜ちゃんは師匠だもん!」というちかの反論も封じ込められる。
「漫画家は納得いくモノが出来るまでしつけえんだよ… 社会のルールなんざ知るか」と黒い稜が救出作戦に出ます。よっちゃんと夏澄と連携しての救出劇がなかなか見所です。
Step.18カラー扉(『花とゆめ』2009年4号)
Step.22カラー扉(9号)
お薦め度:★★★☆☆
面白いです。ただ、大ベテランではなく、絵もそれほど上手くない作者が、一人の女の子が漫画家を目指す道のりを描いているという処がどうしてもひっかかってしまいます。まあ同人の経験が少しだけあって、自分が中途半端に漫画の描き方を知っているのでついツっこみたくなってしまうのかもしれませんが。稜と夏澄とちかの、三角関係になりそうでならない様は読んでいて楽しいです。
(ニュースより)漫画家の臼井儀人先生が亡くなられました。ご冥福をお祈り致します。
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