アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『別冊 花とゆめ』2010年12月号

2010-11-03 | 少女漫画
 
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雑誌は12月号。しかし昨日も今日もあまり寒くない。


『ゆかりズム』/潮見知佳
新連載。私は『らせつの花』に対してそれほどファンではなかったので、この新作もそれほど期待せずに読み始めました。そしたら意外と面白かった。
小早川紫(こばやかわゆかり)という、寝食も忘れて時代小説を書く小説家と、彼と同じクラスの立花真秀(たちばなまほろ)は新学期に奇妙な出会い方をする。同級生として紫の家に見舞いに行った真秀は、「小早川先生」と「紫」とのギャップに一度は幻滅するが、「自分の人生の持ち時間を 簡単に人にあげられるじゃない」という彼の言葉に、形容しがたい不思議な気持ちを抱く。紫が気絶するように真秀の目の前で眠ってしまい、彼は夢の中で鏡を見て自分が何者だったのかを思い出しかける。


『F博士の聖なる夜』/神谷悠
シリーズの本編を読んでいないけど、このショートは良かった。
「現役医師を前にして自己診断とはいい度胸です」という京が良かった。


『オレンジ チョコレート』第23回/山田南平
ムキになって、自分より背の高いハルに騎馬戦の先頭は譲らない律。ちろも律の「やる気」に水をさすなとハルに怒鳴りかかり、騎馬は律が先頭で観覧席をまわり、体を馴らすための「交代」で中身がちろの律が見せる笑顔が、大きく注目を集める。
律はどこまでも美しく、ちろは表情が豊かで、この漫画は眩しくてたまらん。
「美しさ」をとことん楽しむ漫画です。(第4巻→記事)。第5巻、12/17発売だ。


『執事様のお気に入り』第39話/伊沢玲・津山冬
「執事でありたい」という伯王の気持ちを聞いて、自分の気持ちを伝えたら彼を困らせるだけだと、良ちゃんは残りの審査を頑張ろうと気持ちを隠し通す決心をする。伯王が、使わないと意味がないと付けてくれたストラップは「二つで一つ」だった。

仕えられている二人の前では難しい顔をする伯王のことを庵は見抜いていたが、伯王は自分が選んだものを氷村に背負わせたくないと言う。伯王が審査に対して不誠実な行為だと指摘してくれた、「面接の時間」を良ちゃんは守れなかったが、意地悪な質問に本音で答えたことにより更新の意思は認めてもらえる。
伯王の父登場か?と思わされるラスト。
そしてふろくのイラストBOOKが嬉しい。

単行本の表紙とドラマCDのジャケットのために描かれたカラー原稿を全て採録しています。永久保存だ。


『オトメン(乙男)』第48話/菅野文
銀百合のライバル校の柔道部を立て直すためにりょうちゃんが男装するという、都塚さんはやはり漢(オトコ)だというエピソード。
この後、飛鳥とりょうちゃんは闘うことになる。まだ引き延ばすのか…。私は既に単行本を買うのをやめてます。


『燈港メリーローズ』第3話/都戸利津
オーガストを「カイ」と呼ぶ友人、ウォルターが現れ、アゼリアはオーガストに頼まれてマダム・ヤムのパーティーに同伴する。
「僕に守られてください」というオーガストの言葉を聞き、あなたを頼ると決めたと、アゼリアは銃を返す。西洋人に対する英語でのマダム・ヤムの嫌みを聞いたアゼリアを止めようとしたオーガストの額の傷を見て、見事に「介(カイ)の字」だとマダムはオーガストに感心する。
マダムの眼前でゲームを受けたオーガストが、真に命を懸けていたのだと知るアゼリア。
何もわからない異国の地で、誰かを「信じる」というあやうさがすごくいい。


『皇男(スメダン)演劇部の女神』/立野真琴
男子ばかりの演劇部が代替わりして、『ハムレット』を演る。
羽原の女装がなんだか楽しかった。それ以上でもそれ以下でもないな。ホス探のような「謎解き」があるわけでもなく。無駄にキラキラしているだけで話はそんなに好きじゃない。


『なんて素敵にジャパネスク 人妻編』その五十七/山内直実・氷室冴子
大弐の自害と、髪を切る由良姫。瑠璃姫と高彬の「夫婦の絆」がすごくいい。
第10巻(11/19)はその五十四まで採録されるはず。これはコミックスでまとめて読み返したい。


『つむぎの森ごはん』/奥山えり
イタリアでの料理人修行を終えた女の子が、故郷の島でカフェを開店させる読み切り。
何もないと思っていた島に本当は多くの物があり、生まれた場所を大切にできるというのが良かった。奥山えりさんの漫画はいつもこういう「優しい空気」がある。


オレチョコ、執事様、燈港メリーローズ。


「ふろくに一票入れる」というのもアリだったかもしれない(笑)


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【検索用】別冊花とゆめ 白泉社 201012

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