アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『別冊 マーガレット』2012年3月号

2012-02-14 | 少女漫画
 
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 今月号はかなりの読みごたえ。

『クジャクの教室』/高梨みつば
新連載。面白い! げらげら笑い転げて、その後ほっこり。『かんざし君』でファンになったので、新作が待ち遠しかった。
高梨みつば先生は、「変人」を描くと、すごく面白い。「ちょっと変わっている」というレベルじゃなくて、「やめるんだっ そんな生き方は間違ってる!」と突っ込んでしまいそうなくらいの変人が面白い。


『アオハライド』PAGE.14/咲坂伊緒
家族揃っての食事が嬉しくて泣いてしまう田中先生がすごくいい。誠意を見せると言いながら、高得点を取ってしまう洸もウケる。村尾修子が、下の名前で呼ばれたのも嬉しい。


『360°マテリアル』#25-勉強合宿、そして!?-/南塔子
滝くんの部屋に初めて入る美桜。本の量に圧倒されて、「全部 位置決まってる」と聞いて更に驚いてしまう。
丸井と行った買い物の帰り道で、「フツー」にできなくて無理して笑う。こういう、緊張感があっても穏やかな所が良い。


『純情ドロップ』第3話/中原アヤ
赤居が真面目すぎて爆笑。自分では「何の取り柄もない」と言う早希ちゃんもキャラが面白すぎる。赤居の中で早希ちゃんの評価は、「いい奴」から「おもしろい」へと、ぐんぐん上昇する。「おもしろい」と思われたら、「すき」と思われたも同然だ!
そして赤居は、彼をアニキと呼ぶ茶山(さやま)に教えられた「アイラブユー」の意味をちょっとだけ理解して、それを真希に大真面目に説いてしまう。


『星屑クライベイビー』/渡辺カナ
何かに夢中になったり、焦がれたり、それでいて切なさも漂う、独特の雰囲気がある。別れる時が来てようやく言った「だっておまえ人間なんだからさ…」や、強引に友達になるやりとりは素晴らしい。


『君に届け』episode 65/椎名軽穂
KENTの「オレ 今 けっこまじなんすから」に引き込まれる。龍に対するちづの接し方は嬉しい。爽子の質問に対して、風早がはぐらかすシーンの描き方は、見事。


『青空エール』36TH YELL/河原和音
1年でありながらトランペットのパートリーダーになる水島。「数IIのプリント」を巡る、大介とつばさの漫才が可笑しい。「大事な人」と言ってしまってから、「大事な友達」と言うべきだったと後悔するつばさの姿がすごく好きだ。
大介とつばさは、互いに、先輩からお前みたいのが大っキライと言われてしまう。嬉しいことだけでなく、同じ辛さも共有していく関係になっていくのかもしれない。


『color』#4/美森青
互いに互いの欠点を知り尽くしているカップル。そこに第三者が絡んでくるのが面白い。山吹は好感が持てる新キャラだ。
「正体はただのアホ」という、橙太に対する評価。それでも菫がとーたを好きという関係が、見ていて可愛らしくて楽しい。


『オオカミ少女と黒王子』第9話/八田鮎子
日下部くんの、「僕は空気みたいな存在でいいんだ」に爆笑。
佐田っちが、ヤキモチからエリカ相手にキレる。こんなふうに「怒ってくれた」というのは、大きな前進だ。


別冊ふろくは、新人のよみきり4作を採録。
『すみっこのせかい』が特に良かった。「花が好き」という気持ちの描き方が、すごく上手い。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは!(^-^) (yuyu)
2012-02-16 21:14:52
>風早がはぐらかすシーンの描き方は、見事

見事なんですね。
自分が女だからわからないのですが、風早くんは爽子を傷つけたくて言ったわけではないんだろうなということだけ、わかりました。(^-^;)
でも、爽子は気づいてなさそう。。
「…ないよ」 (Wrlz)
2012-02-17 12:49:15
>yuyu様

あの場面で風早が「…ないよ」と答えた理由は、憶測しかできませんが、ああいう状況では「ある」とは決して言えません(笑)
この時のお互いの気まずさ!そしてその描き方! もう見事です。

付き合い始めてからも、時には相手への接し方を間違えてしまう。そういう一連の描写が見事です。

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