千三句集（５９）

人生もロスタイムなり蝉の声
　富翁

二子玉にて

用事あり 久しぶりに 街に出た
人が多いな 平日なのに

外国で 働く娘の 用事です
還暦過ぎても 子供のお世話

ん、もーと 愚痴を言っても始まらん
縁有り親子の 悲喜劇続く

千三句集（５８）

太陽に灼かれものみな白き街
　富翁

惜しい

男にしておく惜しいピーター

惜しい人材おいしい報酬

客まばら出し惜しみするストリップ

　富翁

解決

なりません 旗振りかざす 疑似虚言
しかししかし 野田くんよりは マシですか
無策より 旗振りイメージ いいのかも
自民党 解決すべきは その体質

惜しい

失恋は 墓場に持ち越し 惜しむもの
惜しいなり 我が人生 惜しいなり
あまりにも しつこく作句 祟るかも
惜しいけど 今のせいかつ(も) 悪くない
安楽

解決

独占をはずせば飛ばぬ公認球

つねお

惜しい

ラブレター破って捨てる度胸なし
初見合い逃した魚大きすぎ
宝くじ数字変えても当たらない

つねお

同人誌の会合に出席

70歳 病魔に襲われ 復活す
文学美術を 探る本出す

凄いなあ わたしの手本と 理想なり
70歳までには なんとか1冊
安楽

爺句

乳母車代わってみたいな爺と孫
　富翁

稚内公園

悲惨なり九人の乙女国のため
自ら死ぬる道しかなきか

北方の歴史と事実目の前に
無知なる自分恥ずかしかりき

先輩

主夫業なり

皿洗い 風呂炊き飯炊き飯 まだあるよ
洗濯したもの 取り込みます

六月も半ばになりました

梅雨明けは　宣言無しで　明けいずる
梅雨明けは　蒸し暑くなる　覚悟した
梅雨明けは　汗をぬぐいて　地下鉄に
梅雨明けは　水冷冷房　乗っかった
梅雨明けは　すぐに冷えたよ　サラリーマン

安楽

千三句集（５６）

青空に夏の絵を描け子どもたち
　富翁

礼文島と父

父も来た日食観察礼文島
六十五年後次男訪ねる
先輩