〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(69)

2016年03月19日 18時25分30秒 | エッセイ
 見合いをした人がおりました。平素と同じ感じです。決まらなかったそうです。同じ日、また見合いをした人に会いました。活き活きと何となく華やかな感じで、平素のその人のようではありません。あとで婚約したそうです。会った人は皆、華やかだとか色気が出ていたとか、同じような印象を語りました。気は誰にも感じます。
 しかし、五官で感じたのではないので、誰も確定的なことはいえません。なんとなく気になったとか、あとでフッと気づいたとか、そんな気がしたとかいうだけです。気とはそういうもので、見え、触れ、味わい得るものではありません。
「整体入門」野口晴哉著 ちくま文庫 2002年
                   富翁
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2 コメント

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尾崎翠の (安楽)
2016-03-19 19:00:11
いわゆる第6感をこえる第7官界のなせるわざですな。
「第七官界彷徨」 (富翁)
2016-03-19 22:05:25
若い頃読みましたがその時の独特な印象が今も残っています。

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