〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(138)

2016年07月03日 16時48分22秒 | 小説
幾分多かれ、また少なかれ、人間というものはだれしも人生の多様な真理を顕らかにしてくれる特定の物語、小説につながっているのだ。時として大いなるおののきの中に読まれる、これらの物語のみが人間をその運命との関連において位置づけるのだ。それゆえにこそ我々はこれらの物語がいかなるものたり得るかを、さらにまたそれによってロマンが更新され、いや、というよりも永久化されることになる努力をいかに方向づけて行くかを情熱をこめて究めていかなければならないのだ。
「空の青み」G・バタイユ 伊東守男=訳 河出文庫 2004年
                          富翁
コメント (1)
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