ご贔屓にしてもらっているお客様の依頼で作った玄関の踏み台の製作工程です。
幅が1200mm奥行き280mm高さ120mm
材質は 一枚板の桂、今では良材が少なくなっているようですが、これは素晴らしい色の緋カツラ。材の指定はなかったのですが、材木置き場からジャストサイズの板をみつけ、ご了承を頂きました。
まずは板の裏に3本、こんな感じの冶具を作りルーター2台を駆使して精確な台形の溝を掘るのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/77/d5b8f5818b48788bab514cc32f29d7f5.jpg)
掘った後に、この加工しか使わない特殊なノミで溝の奥を綺麗に平らにします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/3f/3374054060146523e116f8b4ce85b560.jpg)
溝を掘ったら、差し込む脚の加工です。 0.1mm以下の単位で調整してピッタリにするのが、なかなか大変で時間も掛かります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a1/3630514d96ca03462e59fdd4659719c0.jpg)
木口に目割れがあったのでエポキシ樹脂に木粉を混ぜたパテで埋めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/c1/29e346e8860a3aad9b43e7c8f2d97514.jpg)
この程度まで、押して入る位に調整し、所定の位置までショックレスハンマーで叩き込みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/6d/ce5c6024c548d5c884c5f87e78738895.jpg)
奥まで入ったら溝に台形の木片を埋めます。
なぜ、こんな面倒な加工をするのか?と思うかもしれませんが、木は幅方向には伸縮するので固着させず、動けるようにしつつ反りを止めるにはこの様な構造が理に適っているのです。昔からある仕口で 『吸付き蟻桟』 と言います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/46/b8ddfd6b76f244f1265f3606ca1c73f0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/4d/1a9f4f0336b94cc98a15a7501c1c89a8.jpg)
天板には滑り止めの溝をルーターで掘ってあります。 なかなか写真では色が分かり難いのですが、塗装後は素晴らしい茶色に仕上がりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/c4/8149b7f4000c8c18708e4ac3158276b8.jpg)
以上、こんな感じで製作をします。(だいぶ割愛していますが)
なんてことない玄関のステップですが、かなりの時間と道具を使って製作しているのがお分かり頂けると思います。
普通の人が見れば、ほんの1~2時間で 簡単に作った台 と思うのでしょうねぇ~(笑)
幅が1200mm奥行き280mm高さ120mm
材質は 一枚板の桂、今では良材が少なくなっているようですが、これは素晴らしい色の緋カツラ。材の指定はなかったのですが、材木置き場からジャストサイズの板をみつけ、ご了承を頂きました。
まずは板の裏に3本、こんな感じの冶具を作りルーター2台を駆使して精確な台形の溝を掘るのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/77/d5b8f5818b48788bab514cc32f29d7f5.jpg)
掘った後に、この加工しか使わない特殊なノミで溝の奥を綺麗に平らにします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/3f/3374054060146523e116f8b4ce85b560.jpg)
溝を掘ったら、差し込む脚の加工です。 0.1mm以下の単位で調整してピッタリにするのが、なかなか大変で時間も掛かります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a1/3630514d96ca03462e59fdd4659719c0.jpg)
木口に目割れがあったのでエポキシ樹脂に木粉を混ぜたパテで埋めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/c1/29e346e8860a3aad9b43e7c8f2d97514.jpg)
この程度まで、押して入る位に調整し、所定の位置までショックレスハンマーで叩き込みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/6d/ce5c6024c548d5c884c5f87e78738895.jpg)
奥まで入ったら溝に台形の木片を埋めます。
なぜ、こんな面倒な加工をするのか?と思うかもしれませんが、木は幅方向には伸縮するので固着させず、動けるようにしつつ反りを止めるにはこの様な構造が理に適っているのです。昔からある仕口で 『吸付き蟻桟』 と言います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/46/b8ddfd6b76f244f1265f3606ca1c73f0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/4d/1a9f4f0336b94cc98a15a7501c1c89a8.jpg)
天板には滑り止めの溝をルーターで掘ってあります。 なかなか写真では色が分かり難いのですが、塗装後は素晴らしい茶色に仕上がりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/c4/8149b7f4000c8c18708e4ac3158276b8.jpg)
以上、こんな感じで製作をします。(だいぶ割愛していますが)
なんてことない玄関のステップですが、かなりの時間と道具を使って製作しているのがお分かり頂けると思います。
普通の人が見れば、ほんの1~2時間で 簡単に作った台 と思うのでしょうねぇ~(笑)