ウィステリア家具工房 ブログ

東京都あきる野市にて無垢材で家具を作っているウィステリア家具工房。仕事や趣味、日常の事を写真を添えて書き綴っています。

鑿の仕込み

2014-02-07 10:02:43 | 道具
日本の大工道具って買ってきた物を直ぐに使えないのです。

特に大変なのが鉋(カンナ)で、台の調整から刃の研磨まで1台のカンナを仕込むのに、半~1日位は掛かります。
それよりは簡単ですが鑿(ノミ)も直ぐに使う事はできません。

まずはサビが出ない様に塗った塗料(ラッカー)をシンナーで拭いて落とします。
このノミのカツラにはたっぷり塗布されてたのでドブ漬けしてキレイにしました。
そのままでは直ぐにサビてしまうので油を塗ります。柄の赤樫にはオイル塗装用のオイルを塗布しました。


その後、キツク入ったカツラを抜いて


削り


そのカツラを入れますが、3~4mm先端が出る位まで押し込めます。
出た部分を水に濡らし叩きます。金属のカツラに玄翁がぶつからないようにするのです。


柄の部分ができたら刃裏を裏押ししますが、ピカピカで鏡の様になるまで磨かないと良い刃がつきません。


裏が仕上がったら切り刃の研磨です。ダイヤモンドの荒砥~中砥~仕上げ砥石で仕上げます。


今回は2日弱掛かり木工教室用に14本のノミを仕込みました。


疲れた~~~
コメント
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