
インバーテッド技法というのは革に打つ刻印を逆向きに打ち、
陰影の深みではなく浮彫感を出そうとする技法。
今回の課題はぼかし染めで秋の模様を染め込めと言う課題。
着色するのは自分の趣味ではないが、革職人を目指すなら
クリヤーしなければならない。
しかし、印刷物だけで良くここまで修業したと我ながら感心・・・・

10cm四方の革で、最初にテストピースを作成。うん・・色も下の見本とまあまあ一緒。

今回は寸法の正確を期すため、型紙を作成。
正確に左右対称にするため右辺頂点に小さな丸錐のあなを開け、直角に折り返し点を打ち、開いて2点に直線を
ひき、デザインの基本線にするなど合理的で、インディアンもやったのではと伝統を感じる。

トレースした図案を革に線描する。

同時並行で次期課題の準備。
電気で熱くした鉄筆で模様をかき、しかもぼかし染めをしろという課題。

左が最初に焼いたもの、右がもう一回トライしたもの。
既に上達が有るでしょう?

鉄筆を当てすぎると突然燃えるし、加減が難しい。
しかも布目の陰影が付くように外縁を打刻する手間がかかる。

さて、インバーテッドの財布、ダブルステッチでウラまで綺麗に縫えた。革ひもが1ミリ幅が違うだけで印象が
かなり違う。

おお!コーナーの出来などプロっぽいじゃないか・・・(自画自賛


こちらも、ほぼ見本通りのぼかし染めが完了。着色しない方が良いのになあ・・・
ウラを手縫いしてカード入れとして大家さんに献上。

こちらも切れ味良く籠打ちも決まったが、ただ1滴の赤い塗料が籠目に飛んだため、籠打ち部分の
アンティークダイ(靴墨)を濃く出したところ、籠打ちの強弱の拙劣さが
目立つ仕上がりとなってしまった。
どんな評価がつくかクラフト学院に発送。

最近、誰にもほめられなくなって久しい。
大家さんはいつも黙っているが、痛みに耐えてるこの俺を正しく評価してくれている。
写真を見てくださってありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。



