
『ドンブラコッコスッコッコと川を大きな大きな桃が・・・』と、シャケ様付きの女中
が、寝かしつけようと一生懸命絵本桃太郎を読んでいる。
そうなのだ。信じないだろうが幼少のころのしゃけチャンは、お金持ちの坊ちゃまだった。
なかなか妄想の激しい子で、大きな桃→尻?→ドンブラ→川→かわや?→尻?という連想
のできる賢い子供だった。

寝かしつけたい女中の期待を無視し、小さな手で無理やり女中を布団にひっぱりこもうと
する衝動的な奴だった。

変なことにもこだわった。
桃太郎はたった一人で鬼退治に行こうという豪傑なのに、なんで弱っちい猿・雉・犬なんか
家来にしたんだろうか?熊とかもう少しましな奴、いたんじゃない?

そんな発想で今の自分がいる。
そう、桃は妙に懐かしいのだ・・・・・

それが動機というわけでもないが、童子さん主催の『桃のツーリング』に参加。


童子さんと良く待ち合わせた中央道勝沼ICからR20を甲府方面に走った最初のセブンイレブンが集合場所。
童子さんのほか、カズさん、カンバラさんという久しぶりのメンバーがそろった。

嬉しくて、入間の自宅から約○kmを55分で来てしまった・・・

たぶん時計が狂ってるのだろう。

桃子、桜子、梅。みんな年代物の名前だが、きわめて日本的な美しさだ。
中でも桃色の桃は艶やかだと思う。


桃李不言 下自成蹊
とうり言わざれども、下、おのずから蹊(こみち)
を成す と読む。
司馬遷が史記の中で教訓として記した言葉だ。

これは、桃や李(すもも)のある場所は、おのずから意図しなくても人の集う小道ができる
という意味。
我が母校成蹊大学の教育理念であり、我意を押しださなくてもおのずから
人が慕って集まってくる蹊を成せる人と成りなさいということだ。
童子さんが連れてってくれたこの丘には、物言わぬ桃の魅力に沢山の人が集い、
蹊を成すが如くであった。

いくつかの桃の丘をゆったりと走り、桃の花の魅力に浸った。
こんなツーリングは初めてだ。


しばらく、くるくると小さな道をめぐって走ったが、ほとんど同じ町内を走った
ようだった。

昼食は山梨の銘菓『信玄餅』で有名な桔梗屋の工場。ここにはお菓子の美術館や、200円
で詰め放題のお菓子売り場なんかもある。

『水琴亭』というところがレストランになっていた。

料理を頼むと『けんちん汁』がおかわり自由。
『○ん○ん汁』とか言って一人で喜んでいた。喜んでくれる板さんや、怪鳥はいない。
今日のメンバーは上品なひとばかりで浮いてしまった。


この『ウナギひつまぶし』とけんちん汁のセットが1,000円。
安いと感じました。

昼食後に見た桃。本日ベストショットです。


その後、盃塚古墳公園という広々としたところにつれて行ってもらいました。
桜がきれいでした。


三坂桜の枝が日よけになって、いい感じでした。


スカートも桜も、下から見上げると感動します。

帰りは富士河口湖をとおり、旧道を御坂峠向かった。
峠の茶屋、『天下茶屋』でくつろぐ。ここは太宰治が執筆をしたところで有名。
最後から二番目の彼女が比較的近くに住んでいたように記憶している。
ここから峠を逆戻りして一宮御坂ICへ向かう。
久々にステップからガリガリ火花を散らし、童子さんと鬼ごっこ。

更に自分とカンバラさんは、大月から松姫峠、奥多摩という先週走ったクネクネコースを
品良く走って帰りました。
350Kmの近距離ツーリングでした。
写真を見てくださってありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。



