川原繁人著『日本語の秘密』講談社現代新書(2024)を読み終えて、著書の「あとがき」にめまいを引き起こすような違和を覚えた。
「幼馴染みの父親が講談社勤めだったこともあって、高校生の時から現代新書を読みあさり」という箇所にある「幼馴染みの父親」という言葉遣いが理解不能だった。なんど読み返しても文脈を辿ることができない。著者は言語学者(音声学)であり、意図を酌んで受け止めようとすれば、父親に対する親密の気持ちが「幼馴染みの父親」という表現を著者に選び取らせた、とも考えられる。
言葉の意味は慣用が原則、「幼馴染み」とは言葉を換えていえば「幼友達」ということであり、親世代に使うべき言葉ではないはず。
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