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ミネルヴァの梟

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FossaDog64 - 遂に限界か

2025-06-06 22:44:02 | 日記

六月以降、ネット接続環境は Xubuntu を選択することになった。
FossaDog64 環境の不具合が臨界に達したからであり、不具合はカーネルやアプリの更新後も解消の見込みは望めなかった。

ネット接続環境としてブラウザの不具合は致命的だった。
Firefox は当初からプライベートウィンドウでは日本語の文字化けが修復されず、いまに至る。
FossaPup64 および X[ubuntu では普通に日本語表示されてる。

今回、Google Chrome 137.0.7151.55 更新後、アドレスバーやテキストボックスの文字入力ができなくなってしまう。Google Chrome 137.0.7151.685 更新後も不具合は解消されず、常用環境としては継続利用が困難になる。

ネット検索で確認したところ Windows 版のみが話題として取り上げられていた。IME を旧版に戻すよう解決策が示されていたけれど、FossaPup64 の不具合には該当しない。日本語入力のアプリ更新は一切していないのだから。

Xubuntu と比べるとメモリ使用量の少なさと動作の軽快さにおいて格段に FossaDog64 が優位だったけれど、文字入力の失敗は致命的だった。四年間の継続利用に終止符を打つこととした。

追加情報
本来の機能とは真逆になるけれど、ひらがな入力を選択することでアドレスひバーやテキストボックスの文字入力が可能となる。ただし、半角英数字が入力・表示されるようになる。全角ひらがなの入力はできず、テキストエディタを介してコピー&ペーストする以外に対策はなく残念な次第。


ことば探査 - 関心事

2025-05-28 04:03:18 | 日記

ニュース番組の中で自由民主党の森山裕幹事長の記者会見の折の映像が流され、年金制度改革法案の修正合意に関して「国民の暮らしに直結する大きなカンシンゴト」だと語っていた。「カンシンジ」の言い間違いであることはあきらか。なぜ言い間違えてしまったのか。夏の選挙を控え「シンパイゴト」が多すぎるからだろうか。熟語+事、「事」の読み分けは殊にむずかしい、と思われる。

間違いを指摘するだけでは生産的でなく、合理的な理由を考えてみることがことば探査の探求目的になる。手元にある漢和辞典で確かめてみると、見出し語として「関心」は収載されているけれど、「心配」は収載されていなかった。言えることは「関心」は漢語であり、「心配」は和製漢語ということになる。

漢語+事であるなら、「事」は「ゴト」ではなく「ジ」と音読するのが妥当、と考えられる。
和製漢語「心配」はおそらく和語「ココロクバリ」に「心配」という漢字表記を宛てた結果、音読することで「シンパイ」という漢語まがいの熟語を作り出したのではないか、と推察できるだろう。したがって「心配事」は「シンパイジ」と読む必然性はまったくなく「シンパイゴト」と和語らしく「事」を訓読みすることがむしろ和語の熟語としては正しいということになる。


ことば探査 - 覚書

2025-05-22 22:50:45 | 日記

WBS 視聴中、竹崎由佳アナウンサーがニュース原稿を読んだ折、「カクショ」ということばに違和を覚えた。大日本印刷がオランダに研究開発拠を設置するというニュース報道であり、当然、「カクショ」ではなく外国の政府機関との「覚え書き」のはずだ、と推察できた。

アナウンサーのニュース原稿の読み間違いを指摘するのが目的ではなく、なぜ読み間違いを誘発するようなニュース原稿を作成してしまうのかを問題化したい、とおもう。

日本語が漢字と仮名の交ぜ書きを当然とする以上、自身のメモ書きでなければ表記の仕方に心遣いは必須と考える。「覚え書き」を「覚書」と表記してしまう日本語の習慣が再考される必要がある、とおもう。

和語に漢字をあて場合、送り仮名を省いてしまう簡略化の表記方法が問い直されなければならない。
たとえば「後の方に」に書かれていた場合、「アトの方に」なのか「ウシロの方に」なのか、いずれをとるべきか。さらに「方」は「ホウ」なのか「カタ」なのか。読み方を決めるのは文脈であり、断片的な例では読み方を決定する根拠を得ることができないことがわかる。

断片的であっても読みを確定させるは可能、表記上の心遣い次第である。
「後ろのほうに」または「後ろのかたに」と表記することで一意的に読みを指示することができる。
漢字をひらくことと送り仮名や読み仮名を添えることが求められている。「後ろ」の場合、名詞であっても読み誤りを防ぐために仮名「ろ」を添える心遣いが表現者に求められている、と言える。

 
 

 

 


ことば探査 - 心的に憂鬱

2025-05-20 23:43:56 | 日記

報道番組のなかで大型連休後の気持ちの落ち込みを訊ねる街頭インタビューの映像が流され、二十代半ばと思われる女性が「心(こころ)的に憂鬱になります」と応えていた。類例のない言い方に驚く。

類例のなさは二点、挙げられる。
ひとつは「心的に」という言い方がおそらく「私(わたし)的」という若者ことばの類比から選び取られたのではないか、と推察される点であり、文脈からのいえば「憂鬱な気分になります」と応じるべきところを「気分」というアモルファスな状態を指す言い方ではなく、分析的な対象である「心」に置き換えた点が興味深いところ、と言える。

「私的」が「私(シ)的」ではなく「私(わたし)的」であるのと同じく「心的」とは「心(シン)的」ではなく「心(こころ)的」という言い方になる。相手を意識するあまり曖昧な表現を好んで選択する若者らしい言い方に強く惹かれた。

なお「私(わたし)的」という表現は、2000年の新語・流行語として話題になっている。


ことば探査 - 異にする

2025-05-15 23:34:04 | 日記

報道番組は同時代のことばの探査に役立つ、と痛感。

きょうは経済学者の中室牧子がフィリピン正副大統領に関する言及の中で「政治的立場をイニスル」という説明を加えていた。

発言の文脈から考えて「イニスル」は外来語なのではなく「コト(異)ニスル」の言い間違いであることは推察できた。言い間り違いの合理的な理由を敢えて挙げるとすると「イ(異)トスル」に足りない、という慣用的な言い方と結びつけて了解することができる。漢字表記「異」の音訓の別を強引に音読みで両者とも覚え込んでしまったのだと思われる。

書き言葉よりも話し言葉の中で日常使いの語彙力は鍛えるべきだと思う。