ミネルヴァの梟

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ことば探査
読書好き

ことば探査 - 不当な差別

2023-05-21 21:58:12 | 日記
マスメディア各社がLGBT理解増進法案の文言変更を伴う修正案に言及し、当初の法案りも「後退」した旨の
報道を一斉に展開している。自民党保守派への配慮が働いたものだ、としている。マスメディアの論理が遺憾なく発揮された断案であり、決定に至る議論を伝えるものではなかった。
・修正前  差別は許されない
・修正後  不当な差別はあってはならない
「性自認」についても「性同一性」の文言に置き換えられた由。

法律用語のレベルではなく日常の言語生活のレベルで考えた場合、「不当な差別」の対義語として「正当な差別」と言えるのか、が問われることになる。答えは明瞭、「正当な差別」という言い方は日常語としてはあり得ない、といえる。

差別の不当性は許されない。差別の不当性はあってはならない。

「不当な差別」という言い方が「差別」を限定した印象を与えてしまう。が、「正当な差別」という言い方が形容矛盾、誤用といえるのだから、「不当な差別」とは「差別」の強調形ともいえる言い換えだったのではないか、と思える。しばらく考えてみようか。後考を俟つ。

ことば探査 - 肉肉しい

2023-05-17 21:17:17 | 日記
近頃、食レポでよく耳にすることになる「肉肉しい」という言い方に違和感を覚える。
「にくにくしい」から連想するするのは「憎憎しい」であり、食材の「肉」の食べ応えを「肉肉しい」と表現する日本語感覚の変化がみられる、ということだと思われる。

「肉感的だ」と言えば、女性の身体的特徴を捉えた表現になってしまう。
「肉」の食べ応えを感覚的に捉えるために同語を重ねて言い止めようとする。「凛凛しい」という言い方と同一の語構成であり、感覚的な印象の強調を狙ったもの、と考えられる。

ことばの使い方は時代とともに変化していく。規準の準拠、固守はことばに関する限り、頑迷固陋な態度といえるだろう。

Windows セキュリティ - ブロックリスト

2023-05-16 20:54:34 | 日記
Windows 11の更新プログラムを適用後、Windows セキュリティの警告アイコンに気づく。
Windows セキュリティのコア分離の設定オプション「脆弱なデバイスドライバーのブロックリスト」の設定スイッチがグレーアウト、設定不可能に陥る。

更新プログラムのインストール作業に二時間半を費やした結果の不具合であり、折角、実装したはずの機能がMicrosoftのパッチワークによって機能不全に陥る。パッチワークの袋小路状態を痛感する。

更新プログラムとはセキュリティ対策のはず。Windows Updateの必要性を疑わしく思わざるを得ない。
Windows 10の検索機能と同じく、おそらく今後、修復されることなく放置されつづけるのだろうか。

Windows 11の継続利用を苛立たしく感じるようになる。