植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

九州南部に稀にはえる絶滅危惧種・クマガワブドウ

2007-07-06 19:26:21 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
熊本県の人吉盆地,鹿児島県大口市とその周辺,宮崎県の野尻町などに稀に
はえる絶滅危惧種。
暖地生の種類で,つぼみと花は早いが,ゆっくり時間をかけて実る。

ブドウ属は,ふつうは雌雄異株だが,個体数の少ない3種類については,まだ
調査中。

南九州・高隈山にはえる稀少種・タカクマムラサキの葉裏

2007-07-06 17:39:02 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
クマツヅラ科・ムラサキシキブの仲間。ナガバムラサキの別名もある。葉の下面を10倍以上のルーペで見ると,小さい小さい淡黄色の腺点がある。
蟻(あり)が茎先に集まってくるのは,蜜を集めるためらしい。
ムラサキシキブの仲間には,葉の下面だけに腺点があるもの,葉の両面に腺点のあるものなど,さまざまだが,多くの種類の腺点は,目を細めて見つめると,肉眼で見えるほど大きい。