植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

新芽や若葉を食べるマメ科の山菜で,いちばん美味なイタチササゲ

2007-07-10 13:36:24 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
分類上は,ハマエンドウ,レンリソウなどと同じ;レンリソウ属。
栽培花卉のスイート・ピイなどのグループ。
エンドウソウとよぶ地方があるように,若い草の姿が豌豆
(エンドウ)にそっくり。
でも,花が咲くと,豌豆でも,スイート・ピイでもないことが分かる。
黄色い花が咲き,花の色は,のちに黄褐色にかわる。その色を
鼬(いたち)の毛の黄赤色に見立てて,イタチササゲという。

若くて軟らかい茎先を摘み,素揚げ,天ぷら,バター炒めなど,
フライ料理にする。
ひとつまみの塩を入れた熱湯でゆで,マヨネーズ,辛子ドレッシング,
卵とじ,炒めサラダなどを味わう。

青豆のように薫る花のサラダや,花穂の天ぷらも味がいい。

性状,分布地などは,
「食べられる野生植物大事典新装版・p.197」を参照のこと。