植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

ミズアオイと,浅虫温泉「椿館」のこと

2007-09-30 11:38:43 | 自然・季節
ミズアオイは,池,沼,溝,水田にはえる1年草。
地域によっては,絶滅の危険がある。
性状,食用事情など詳細は「食べられる野生植物大事典・新装版」を参照のこと。

耕地整理,リゾート建設などで,ミズアオイの生育できる湿地は,全国で激減している。ミズアオイも,コナギも,このまま自然破壊が進むと,日本の多くの地域で,絶滅するだろう。じつに悲しい。

9月中頃,青森市・浅虫温泉「椿館」のページで,近くにミズアオイの群生が見られるとのこと。美しい光景が展開されていた。

ミズアオイの群生を見たい,ながい間の願いであった。
早速,「椿館」へ電話して,いつ頃まで,花が見られるでしょうか? など情報を教わり,パンフレツトの送付もお願いした。
来年秋には,きっと君に逢いにゆくぞ! ミズアオイくん。

魅力ありそうな「椿館」に泊めてもらって,むつ湾周辺の自然探訪をするぞ,などと今から胸をときめかせている。

「椿館」は,TEL:017-752-3341
ここの宿泊に,ご興味ある方は,検索されてはいかが。 

ヨメナの群生

2007-09-29 20:08:17 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
ヨメナと,ユウガギクと,カントウヨメナは,ヨメナ属の種類。
ノコンギクの仲間は,痩果に長い冠毛をもっているが,ヨメナの仲間の痩果の冠毛は肉眼で見えないほど短くて,長さ約0.5mm。
頭花を裂いてみると,ノコンギクなら長さ4-6mmの冠毛があるので,ひと目で,見分けられる。

9月25日,5時57分のスイフヨウ

2007-09-25 12:52:09 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
昨夜は雨だった。早朝,スイフヨウの花が,写真のような色(帯紫淡紅色)に変わっていた。
もし,この色を,うす桃色と見るなら,もっと濃い紅色に変わってくれなければ,
話に聞くスイフヨウとは,ほど遠く,がっかりした。

種苗業者の増殖過程で,3変化しない型のものが増えたのか?
いずれにしても,日本の種苗業者は,しばしば無責任に販売ルートに乗せている。
彼らの一部の人たちは,深く反省してほしい。

スイフヨウは,フヨウの園芸品種。フヨウは暖地で,しばしば野生状にはびこっている。その花は,花料理の好ましい材料。スイフヨウの花びらも,同じように利用できる。
今後,数日この株の観察をつづけて,期待した結果が得られたら,うれしいが・・・・