植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

玄米でおうちゃくダイエット

2007-12-30 19:59:23 | 本の紹介
発行年度:2004年4月,2007年7月,第9刷。
(株)オレンジページ発行の本。ご興味のある方は,定価800円
です。
この本を見て,少々気がかりなことは,白米に比べての玄米の消化
-吸収率です。
「高野豆腐のおじや」(31ページ)の項を別写真で掲載しておき
ます。

ミツバハマゴウ

2007-12-26 18:48:40 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
日本の多くの地方で海辺にはえている「ハマゴウ」は,若葉も,
花も,実も香りがきつい。
主観で言うと,抹香(まつこう)臭(くさ)い。好き不好きはある
とおもうが,ハーブとしての価値は低い,と判断している。

写真は,ミツバハマゴウという種類で,香りが優しく,品よく
漂(ただよ)い,若葉と未熟な果実を,スープ,炒めものなどの
洋風料理につかうと,すばらしい。

葉は滑らかな3出複葉で,冬も葉が枯れない常緑潅木。もう,
お気づきのように,亜熱帯などに,はえている種類。奄美大島
以南の琉球と,東南アジア,ミクロネシア,オーストラリア,
東アフリカなど,旧世界の熱帯に広く分布している。

ハマゴウのはえる浜辺の安定帯は,誰にも分かりやすいけれど,
ミツバハマゴウは,そういう砂浜ではなく,もうすこし後方の
砂まじりの地,あるいは,もっと後方の道端や,川岸などで,
やや湿ったところに,ぽつぽつはえ,高さ2-4mにこんもり
と茂みをつくる。

葉は,長さ3-8cm,下面には白短毛が密生。花は3-5月,
枝先に多数が円錐状に集まって咲く。

果実(核果)は球形,径5-6mm。

暖地の海岸では,ツバキが咲きはじめています

2007-12-24 14:29:02 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
もうすぐ,暖地の海辺では,こんな摘み草ができるようになります。
ツワブキの若芽,ハコベ,タンポポなどです。現地調達の即席天ぷらに,
ぴつたりの材料もあります。

このブログのオーサー(author)も,かなりの年齢になっいます。
昨年(2006年)9月,京都大学付属病院で,胃ガンの摘出手術を受け,
胃の4分の3がなくなりました。
ふつうでしたら,寿命の残りは多くない,そう想います。

放送局用のVTRカメラをはじめ,ハッセル,コンタックスなど,
カールツァイスのレンズを搭載できるフィルム・カメラを使ったりして,
膨大なポジ・フィルムをコレクションし,VTRテープも,かなりの
のストツクがあります。

身体が極端に悪くならないうちに,いろいろのハード,ソフト,それから
衣裳関係の貴重な,コレクションなどを,分譲し(超低価格でお譲りして)
活用していただけたら,うれしい,と想うようになりました。

このブログでご覧いただいた「草木各種」もできるかぎり,分譲します。
そのために,下記のサイトを新設しました。

まだ,始めたばかりなので今は,品目もわずかですけれど,1-2ヶ月後
には,たくさんの魅力あるものを,掲載できるように作業を進めています。

ときどき遊びに覗いてくださったら幸せです。

http://www.lcv.ne.jp/~ga193/
(ブックマークの「バザール」をクリックしてください)


ハマゴウと,カワラヨモギ

2007-12-23 21:34:14 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
日本の海岸地域では,多くのところでは,ハマゴウは枯れ枝
状態です。
写真は薩摩半島の浜辺で写したもの。ある年の5月下旬のもの。
ハマゴウの若葉の間に見えているのが,カワラヨモギです。
カワラヨモギは,本州,四国,九州,琉球で,海岸,または河原の
砂地にはえ,朝鮮-中国-ネパール,フィリピンにも分布する
多年草。

茎は高さ30-60cm,根葉は2回羽状に全裂,白い毛に覆われ
るが,花時には枯れ,裂片が糸状に細い無毛の葉と変わり,別種
のように見える。

春からカワラヨモギを観察されると,興味深いと想います。
食べられますし,多少の薬草効果があるかも? 知れません。