Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

The Galaxy express 999

2011-05-01 22:57:57 | 
 鳥沢駅から中央本線に乗ると席はそこそこ埋まっていた。試しに隣の車両を眺めるとボックス席が丸ごと一カ所だけ空いている。幸いと思い、いってみるて驚いた。なぜか大月・都留地域で使われている燃えるゴミのビニール袋に詰められた衣類が座席においてあった。近くの席の人々に心当たりを訊くも何の反応もない。何とも不思議ではあるが構わず座ることにした。



 座席に座りぼんやりとビールを飲みながら思い出したのはまた古い記憶である。

 小学3年のとき、電車では初めて上京した。そのころ、まだ東北新幹線は開通しておらず特急でも福島から上野までは記憶が正しければ3時間15分程度だったように思う。当時列車に乗る機会はあまりなく、何故か私は昼でも列車のなかは蛍光灯が点いているという事実を事前に母親に訊かされ乗って改めて驚いた記憶がある。

 ここのところ震災の影響で昼間はトンネルに入る前の駅以外では電車の中も蛍光灯が消えていることが多い。更にエアコンも切られ、気温が高いときは窓の上側が開けられていることが多く見受けられる。それでいて不便を感じることは全くない。昨日アップしたように扇山へ行った帰りの中央本線は車両がやや古めのこともあり、窓は上側ではなく下側が開いた。そのためちび共は風が当たり前のように入る事実に大喜びであった。私が幼い昭和40年代後半、祖父と母親に連れられ取引先のある高崎に行った際、とまった駅で列車の窓を開けて駅弁売りから弁当やお茶を購入した記憶を思い出していた。

 先に述べた小学3年の頃の特急は窓が2重になっていて開くことはおろか、見送りの外の人との会話さえままならぬほど密閉されていた記憶がある。それでも風を受けて喜んでいる二人の様相をみて思わず頭を回った曲がある。かの松本零士の代表作、『銀河鉄道999』の映画版の主題歌である。

♪ The Galaxy express 999 will take off journey never ending journey. Journey to the stars.



 ...バイクや車と違い行動範囲は大幅に制限されるが、大まかに旅という概念でとらえた場合、電車もなかなか好きなのかもしれない。そう考えた出来事であった。

結局乗り換えの八王子でチビどもにいつもの山行通りうどんをせがまれるのであった。

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