Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

屋久島 ~亀の手~

2006-07-26 22:04:20 | 
屋久島はウミガメの産卵地としても有名である。ラムサール条約に登録している『いなか浜』等は厳重に係員が張り付き保護が行われているが、東側から南西部のある部分には監視員はいるものの、条約登録がないため、直にカメの観察ができる場所がまだいくつか残っている。

ウミガメは5月~8月にかけて砂浜に上陸し、産卵を行う。警戒心が強いため人の話し声や騒音がすると上陸してこないと言われている。その後、砂浜に穴を掘り、産卵し、そのまま海へ戻っていく。

7月末からはその孵化の時期となり孵った子亀達は海へ向かって進み、波にさらわれる形で海へ消えていく。一昨年の夏の夜に浜辺で孵った子亀が2匹海へ消えていった姿には感動したものだ。



話は変わるが、以前、屋久島で『カメの手』なるモノを食ったことがある。なるほど言われてみればカメの手のような感じもするモノであった。



味噌汁に入っていたモノで堅い爪とブヨブヨした皮の食材であった。確かに味噌汁の出汁としては旨い。店のオヤジにこれは一体何なのかと尋ねると笑いながら
「カメの手だよ。」
との返事が返ってきた。その後に続いた言葉は島で捕れるフジツボの一種らしく、様相が亀の手を思わせるからこの名前で呼ばれているのではないかという話だった。塩味が利いていて美味。屋久島の珍味である。