Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

テポドン ~クーデター~

2006-07-05 23:49:59 | Weblog
今朝、起きてみると北朝鮮がミサイルを4発発射して全て日本海海上に落ちたとのニュースがどのメディア・チャンネルでも繰り返されていた。99年、ノストラダムスの予言する恐怖の大王の事ではないかとまで言われていたテポドン1号は予言通りの7月ではなく、その年8月に発射され日本を越えて岩手・三陸沖に落下し、特段の被害もなく政治的にはもめたが一笑に終わった。

今回のモノはそれ以前に日本海に落下。ミサイルの精度などたいした物ではないと楽観視して何となくニュースを楽しんでいた。

出勤しようする際、5発目も発射されたとのニュースが入った。家の玄関を出て鍵をかけるとき、ふと考えた。こんな状況の日に何故仕事へ行かなくてはならないのか...。万が一5発目が東京にでも落ちたら仕事どころではない。かといって
「ミサイルが飛んでくるかも知れないんで今日は休みます...。」
と職場に電話を入れたらどのような回答が得られるのだろうか...。

※ ただ単に仕事に行きたくねぇーんだろ!ってな突っ込みは無し

以前読んだ小説を思い出した。楡周平の『クーデター』である。日本がテロにより壊滅寸前の危機を受けつつある状況の中、後半、仕掛ける側の悪の親玉(←何とも古くさい表現だ)がこのように嘆く場面がある。

「都内であれだけの爆発を起こせば、パニックに陥るかと思いきや、どのオフィスも逃げるどころかそのまま仕事を続けている。(中略)もはやこの国の国民には、自分の考えで行動する、そうした主体性のかけらも残ってはいない。」

9.11のときのアメリカ人はどうだったのだろうか?



大雨や大雪なら出勤停止や早退が認められている企業が多い中、ミサイルという兵器は天災に並ぶ驚異にはならないのであろうか...。それとも北朝鮮製ミサイルの精度をやはり楽観視しているのであろうか...。そうだとすれば何処へ飛んでいくか分からないモノほど怖ろしいモノは無いと思うが。

※ くどいようだが「ただ単に仕事に行きたくねぇーんだろ!」ってな突っ込みは無し


以下、Amazonレビューより抜粋

謎の重武装軍団が日本海沿岸の原発を狙う。機動隊は殱滅され、住民は一斉に避難。折しも日本海では米原潜の頭上でロシア船が爆発炎上。航行不能となった原潜を挾み「北」と米日韓はまさに一触即発。その時東京で、米国大使館と警視庁に同時爆破テロ。さらに衆参両院に仕掛けられる青酸爆弾…。誰が、一体何のために!?安逸を貪る「虚飾の花・日本」を襲う未曾有の危機。各メディア騒然の問題作。