働き盛り夫婦で世界一周旅行

30代後半で世界一周旅行。いい年して文無しで帰国した2年後、子供を授かる。そして2012年ジャカルタへの赴任辞令が。

イースター島8

2006-09-19 12:43:42 | 南米

そんな楽しい4人の家族とウリに囲まれて、そして島の人たちの温かさに触れて、私たちの心までも少しだけ優しくなれたような気持ちにさせてくれました。

最初にも言いましたが、この島にはモアイしかありません。

スーパーに行っても、満足できる食材はないし、おしゃれして出かけるような場所もありません。

でもこの島には、言葉では言い尽くせないほどの温かさがあります。

私たちが忘れかけていた、人として当たり前のやさしさを、肌で感じさせてくれます。

恥ずかしい話ですが、私は空港でマルタたちと別れるとき、号泣してしまいました。それこそほんと鬼の目にも涙ってやつです。

別れ際マルタに「来年またね」と言いましたが、残念ながらもう2度と会えることはきっと無いでしょう。

でも、そう言わずにはいられませんでした。

きっとこんな優しい気持ちにさせてもらったのに、2度ともう会うこともないという現実が、余計悲しさを増してしまったのだと思います。

ぜひとも、毎日心がぎすぎすしているように感じている方、イースター島へ。

そして、キャンピングミヒノアへ。

3日ではだめです。最低1週間。

ただただモアイを見て村の人と、マルタ家族とウリと過ごしてください。

きっとほんの少しかもしれませんが、なんだか胸が「ギュ」っとするような感じを体験できるのではないでしょうか?

まさにウルルン滞在記状態です。

ここまでこれて本当によかった。

誰もわかってくれないかもしれませんが、ここを訪れたものだけがわかる良さが、この島にはあるように感じました。

 

最後まで送ってくれた二人。ブエノスでの再会を約束して!

(勝手に写真バンバン載せちゃってごめんなさい)

 

 涙涙のお別れの空港!


イースター島7

2006-09-19 12:41:43 | 南米

 虹も目の前です

 

天気が悪いと海は大荒れになります

スーパーKaiNeNe隣の美味しいアイスやさん(たっぷり入って100円弱)

 

いよいよ最終日、日に日に暑くなっているように感じました。

朝から荷物整理をしてサンチャゴへ帰る用意を済ませ、1週間ともに同じ宿で生活したイスラエル人のカップルや、お世話になった日本人ゆうちゃんとたっちゃん、マルタ一家と写真などを撮って、名残惜しい気持ちでいっぱいになっていました。

 

清算を済ませるとマルタが「空港まで送っていくよ」と言ってくれ、おばあちゃんは助手席に乗り、私たちもマルタ家の荷台付の4輪駆動車の後部座席に乗ると、かわいいウリも自ら車の荷台に飛び乗り、送ってくれる気満々でした。

しかし、当然連れて行くとまた出くわした犬とけんかすることになってしまうためか、マルタはウリは連れて行けない、と言って降ろそうとしていました。

 

 

おばかでかわいいウリ。けんかばかりしているので、顔も傷だらけ

 

ほんとにウリはおばかだけどかわいくて、首輪をマルタに引っ張られても頑として降りようとはせず、マルタの手を散々てこずらせて、しまいには自分の小屋にロープで繋がれてしまいました。

私はもう空港まで連れて行きたくて仕方なくなっていましたが、マルタが言うのでは仕方ありません。犬は何でも分かっているのでしょうね。1週間の滞在だったにもかかわらず、暇さえあれば夫も私もウリのことをかわいがっていたので、きっと気持ちが通じていたのでしょう。ほんとうに切ない気持ちでいっぱいになってしまいました。

そして、ミヒノア(マルタの娘)も1度悪さをして私に怒られたにもかかわらず、妙に懐いて来て帰る朝はべったりでした。スリッパを隠したりほんと初歩的ないたずらをして困らせてくれました。

難しい年頃にさしかかった?ミヒノア

 

そして、ばあちゃんは私たちにとって超難関の人です。全くスペイン語が解らない私たちに、どんどんスペイン語で質問してきます。

一緒にいた二人の日本人、ゆうこちゃんとたっちゃんはスペイン語が話せますが、私たちは全然いけてません。なのに、ごり押し状態でどんどん押してきます。

何を聞かれても「わかんないよ~ん」と首を横に振っていたら、そのときの質問は「ここはいい島でしょ?」と聞いていたらしいのです。当然それにも首を横に振って「ノ~ノ~」と言ってしまったら、ばあちゃんは胸を押さえていました。少しして誤解は解けましたが、話せなくてごめんね。

 

 

難関のばあちゃん、いつも質問攻めに!

 

さてマルタです。いつも大きな声で子供のように笑ってます。英語は少し分かるはずですが、何故か最初だけ英語で途中からスペイン語になっています。夫はそれに対抗してか、マルタに話しかけるときはいつも「マルタ、明日から日本人たくさん来るみたいだよ!」などとごり押しの日本語で話しかけていました。どっちもどっちなので、みんなでばからしくて笑ってしまいました。彼女が労働している姿はほとんど見たことが無かったのですが、いつも明るく忙しそうにあちこちに出かけていました。

 

 いつも笑ってるマルタ!

 

最後にロジェです。なんとロジェの写真がありません。しまった。きゃーごめんなさい、ロジェ。

いつもこまこまとよく働くロジェです。最終日の朝も、とても忙しいそうで声をかける間もなかった感じです。

ロジェはマルタとは正反対であまり笑いません。英語もほとんどだめですが、細かいことに気づいてくれます。あまり笑ってくれないので最初は私たち歓迎されて無いのかな?と思ったほどですが、途中から人が変わったように大きな声で歌いだしたり、げらげら笑ったりするようになりました。なんで?私たち日本人の間では「ロジェ今日はご機嫌さんだね。今日もご機嫌さんだね。」と変化していきました。何故なのかはよく分かりません。

もしかしたら、部屋の壁をペンキ塗りしていたので、シンナーでハイテンションになってしまったのかも・・・???最後までよくわかりませんでした。


イースター島6

2006-09-19 12:18:53 | 南米

そして、ひもじかった食生活も4日目になって、やっと恋焦がれたマグロちゃんがやってきてくれたおかげで一変しました。

その日は、マルタが1日食堂から漁船が港に付くのを見張っていました。たまたま宿に私たちが戻ってきたときに「船が帰ってきた!」とマルタが「Atun,Atun、早く行こう」と声を掛けてくれたので、小雨の降る中走ってすぐそばのクレーンのある港まで行きました。

 この船で釣ったなんて!

   

 

まるで自分で釣り上げたかのように喜ぶ夫

 

 岩場ではウニもとれます

思っていたよりずっと小さなボートから荷が降ろされると、マルタは誰よりもさきに、手頃な大きさのマグロを奪い取り確保しました。

さすがマルタ。

でもこの日は買いに来ていた人たち全員が、持ち帰れるくらいは、十分に獲れていたようでした。

Getしたマグロの重さは5kg(頭抜きで)。大きいもので15kgくらいはありました。大喜びでマグロを抱えて宿に戻りました。

夫は切り落とされたマグロの頭をしきりに持って帰ろうとしましたが、マルタが「そんなのいらない、いらない」と拒否し、夫の願いは受け入れられませんでした。「アホ、ここが一番うまいんやって!」と日本語でごり押ししていました。

そして、マルタは私たち日本人4人とマルタ家族で5等分しようと言うことでまとまり、さっそく働き者のロジェがさばいてくれました。一人当たり3000ペソ(約750円)で2作半くらいづつ、わけることになりました。もう今日からしばらくはひもじい思いをせずに済むと思うと、心が浮かれました。この日の夕飯は、当然マグロちゃんをおかずに、日本人4人で大盛り上がりで飲み食いしました

満足、満足

 今日からごちそうです!

 

お刺身や塩コショウガーリックパウダーを振って軽くソテーしたもの、翌日のために「づけ」も作っておきました。

そして翌日は、アルゼンティンで買ったと言うたっちゃんが持っていた日本のゴールデンカレーもシェアしてもらい、「マグロ入りカレー」もいただきました。あぁなんて極上なこと・・・

 

 マグロ入りカレー

 漬けもなかなかいけました

 

日本人の長期旅行者は、みな大体同じものを持ち歩いていることもわかりました。

米、しょうゆ、味噌汁、だしの素などこれらは必携のようです。若くてもこれらを持ち歩いて旅しているとは、ほんと紛れもない日本人ですね。

バンザーイニッポン。


イースター島5

2006-09-19 12:17:38 | 南米

モアイはよ~く見ると、顔がそれぞれ違います。

大きさや表情もいろいろです。

目を描かれているものもあります。

この1週間でたくさんのモアイを見ましたが、私の1番のお気に入りのモアイはこれです。

 

傾いてるところがなんか愛嬌を感じる?

 横から見たとこ

 

モアイの切り出し口なので、さすがにたくさんあります

 

プカオ(帽子)をかぶったモアイ、きれいなビーチの前にあります

 

 唯一海の方角を向くモアイ

 ほらね、他は内陸を見てます

 ここにもインカの壁が・・・

 

光のへそと呼ばれる石。磁場あり不思議なパワーがあると言うけど・・・


イースター島4

2006-09-19 11:25:35 | 南米

 

村のメイン通り。スーパーKaiNeNeもあります。

 やっぱり毒々しい色

 今からサーフィン

 

波はカールしてました

ちなみに上の彼とは別人です

 

滞在3日目、4日目になると日本人の男女がそれぞれ泊まりにやってきました。

いろいろ話を聞いていると、彼らはグアテマラから南下してきて、南米を回っているそうです。

この年になっても、まだまだ知らないことがたくさんあるなぁと、つくづく思いましたが、中米のグァテマラのアンティグアやエクアドルのキトという町にはたくさんのスペイン語学校があって、日本からもたくさんスペイン語を学びに来ている子がいるらしいです。

私たちは中米や南米なんて、とても危険な国が多いのでは?と思っていただけに、驚きでした。

そして、彼らもまたグアテマラでスペイン語に磨きをかけて、今は南米を旅しているとのことでした。

すでに二人とも南米滞在6ヶ月目だそうです。

女一人の細腕で、よくぞこの危険な南米を・・・と感心せずにはいられませんでした。

しかし幸いなことに、そう危険な目には遭遇していないそうです。

そんな云わば私たちからすると、南米の先輩からの有意義な情報を聞き、今後の私たちのプランの参考にさせていただきました。

彼らとはレンタカーを1日一緒に借りて、村の反対側のモアイまでぐるっと1日まわることにしました。

このイースター島は周囲58km

車があれば1周回ることが出来ます。村から1番遠いモアイは、15体並んで立っているのですが、なんと日本の大手クレーンメーカー「タダノ」という会社が、調査、保存、復元へと援助したそうです。

こんなところに来ても日本人として誇れる話があろうとは、少し鼻が高くなる気分でした。

そしてこのとき使用したクレーンは、今での島唯一のクレーン車として今も活躍しているそうです。そういえば泊まっている宿の近くの港にそのクレーンがありました。

 タダノさん協力の15体のモアイ

 

 

 モアイ前でランチ

女性のモアイ。どこで判別するのかは???

 

 倒れてるモアイ

座っているモアイ。唯一足があります