働き盛り夫婦で世界一周旅行

30代後半で世界一周旅行。いい年して文無しで帰国した2年後、子供を授かる。そして2012年ジャカルタへの赴任辞令が。

Sevilla最後の日

2006-05-24 22:27:15 | 西欧

今日は特に何の予定もなく、明日の朝早くの出発に備え、ゆっくりすることにした。

カフェでこの原稿を書いているけど、ここの「Chocolate con churros」はかなりおいしかった。揚げたてのチュロスにチョコレートを付けて食べるお菓子なんだけど、これってイタリアのおやつかな?量が半端じゃなく多いんだけど、意外とチュロスが重くなく軽い上、チョコも甘さ控えめのあっさりタイプなので、日本人でもおいしくいただけます。

(写真は次回投稿しましょう)

さてこの季節ひまわりがあちこちで咲いていますが(まだシーズンには少し早そうだけど)、今まで見た中では、丘3段くらいのひまわり畑が一番広かったかな?Sevillaに向かうバスの中からしか見れなかったけど、かなり圧巻だった。この国の人はひまわりの種をお酒のつまみや、おやつにも食べるようなので、ひまわり畑もたくさんあるのかな?日本じゃハムスターの餌になっちゃうのにね。

ひまわりの丘

 

これだけ毎日太陽にギラギラ照らされてたら、ひまわりも喜ぶわぁーって感じ。

私のほうはスペイン語と日焼け止め対策に悪戦苦闘しながら、この日差しを楽しんでいます。もう顔は念入りに化粧してるし、腕も長袖でカバーしてるからまだしも、手の甲だけはどうにもならない。すっかりおばあさんの手です。前からだけど・・・。

日差しは強いけど、とても空気はさわやかで、日陰は風が冷たいくらいで、なんともビールもワインもおいしい気候なのであります。

今夜はスペイン最後の夜となりそうなので、Barのはしごでもしようかな?

昨日行ったBarに「Hoy Cabrillas」(今日はかたつむりあるよ)の張り紙がしてあったので、夫は今日それをぜひチャレンジしたいと言っています。フランスのエスカルゴとどっちがおいしいかな?

明日の早朝バスで、ポルトガルへと向かいます。

早くしないと63日の日本Vsマルタに間に合わないよぉ。

 ジャカランダかな?

  

ひまわり畑に囲まれたCarmonaの白い村へも。。

マッシュルームのグリル

(ガーリック風味のオリーブオイルで炒めたもの)


Sevillaにて

2006-05-24 22:17:56 | 西欧

Sevillaには夜8時近くに着いたのだけど、当然まだまだ明るかった。しかし、近くにインフォメーションは7時半で閉まっていて、今夜の宿をどうしようか悩んでいた。すると、どこからかおやじが近づいてきて、一泊24ポンドの近くのペンションを紹介してくれるという。この近くのようだし、「見るだけ見せて」と言って、半信半疑で付いて行った。

がぁーん、予想通りの汚さ。24ユーロではこの程度かぁ、と思わざるを得ない。考えてみます。と言って、行こうとしたが、「他にもあるから」と言ってまた付いてくる。しかし、次も同じ感じだったので、「自分で探すから」と言って別れた。そのとき、フランメンコショーも紹介してくれて、普通一人ワンドリンク付32ユーロだけど、特別に二人で32ユーロでいいよ、と言う。フラメンコは相場で30前後はするので、かなり安いと思った。

今即決するのは危ないので、明日電話するからと言って、別れた。

さっそくレストランへ行って遅い夕飯をとったけど、ここのパエリアがまずくて、店の人がお勘定をしたとき「おいしかった?」と聞いてきたので、「チキンはおいしかったけど、パエリアはまあまあね」と言ってしまった。スペイン人にとってパエリアをおいしいと言ってもらえないのは、きっと日本人が「味噌汁がまずい」と言われてるようなものらしく「オゥー」と言って頭を抱えて嘆いていた。それを見て、少し反省したが、ほんとはまあまあどころか、今まで食べたパエリアの中で一番まずかったと言いたいくらいだった。わざわざスペインに来てこの味はないんじゃないの?とがっかりしたくらいなので、少しは改善してほしかったのだぁ。はっきり言っちゃってごめんね。

で、その翌日もフラメンコの勧誘があると一応聞いてみたけど、昨日のおやじほど安くしてくれる人はいなかったし、スペインにいる以上、ぜひアンダルシア地方で1度は見たかったので、そのおやじから買うことにした。夫はこのフラメンコショーもたいしたことなかったから、見なくてもいいよ、と言っていたが、その翌日ショーを見たあとは180度違うことを言っていた。「感動したわぁ、あの迫力すごかったなぁ。震えたわ。」だって。夫の言うことを鵜呑みにしていると、感動は半分くらいしか味わえなくなりそうだと思った(エジプトのときもそうだった)。見たいものは強引にでも見に行かなくては・・・。

かっこいいわ、ほんと。ダンスも哀愁も、迫力もあっていいけど、ギターの音や、歌もかなりいい。CDでも買って帰ろうかな?

  

 

もう1回今度は小さなタブラオでみたいな。

そういえば今日久々に見たスターバックスに入り、「バナナクリーム」というフラペチーノ

を頼んだのだけど、もう日本にも登場してるのかな?で、スペインのスタバでは注文するとカップに名前を入れてくれて、出来上がると名前を呼ばれる。

「モーリン、モーリン」と連呼され、終いには笑顔で「Have a nice day!」だって。なんだかとても恥ずかしかった。

  しつけのいい犬達。紐なしでついていける。

 オレンジの木、オリーブの木はあちこちにある。


Costa del Sol ミハスにて

2006-05-24 22:11:46 | 西欧

Fuengiloraのバス停から30分ほどの山の中腹にMajasという「白い村」まで行ってみた。

  

特に何か見るところがあるわけではないけど、文字通りの白い家が立ち並び、その間の細い道を車が通るというLovelyな村だった。車が1台通るときは、人は壁に背をあてて通さなければならない場所もあり、細い坂の多い村だった。

 

ここで有名なのはDonkey Taxi。ロバたちはきれいな衣装を着させられ待機していた。

 

ここがエジプトなら、このロバたちの写真を撮ろうもんなら、「金、金」と要求されようところだけど、ここは当然そんなこともなく、ほっとした。

 

結局何のことは無い、普通のリゾート地Fuengilora4泊もしてしまった。

  Beach

5日の間に散々洗濯をさせてもらった。ジャンパーから、ズボンやら長く洗えなかったものを片っ端から洗いまくった。なんせこの街の太陽は特にギラギラで部屋も3階のバルコニー付だったので朝干すと夕方にはすっかり乾いてくれたので、分厚いものも躊躇なく洗えた。

部屋からの眺め

イギリスではコインランドリーがあったが、ここスペインではクリーニング屋しか見当たらない。エジプトでは大きいものだけ、ホテルのランドリーサービスを利用したりしていたが、ここに来て洗濯との格闘が続いている。結婚して11年。こんなに手洗いしたのは初めてだわ。(と言いながら大きいものは夫に洗ってもらっている・・・うふっ)

そして明日はバスでSevillaへ向かいます。

 Costa del Sol名物いわしの炉端焼き

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Fuengiloraにて2

2006-05-22 18:40:13 | 西欧

さて、ここに来てまた日暮れが遅くなっているように感じる。

10時くらいまで明るい。

これで10

だから夜ご飯も10時くらいに食べるのかな?この国の人は。

朝は6時位には明るくなってるので、日中が異常に長いような気がする。

Spain人に習って最近私たちも昼間シエスタを取っている。日中は暑いし店もどこも閉まってしまう上、夕飯も9時過ぎにとってしまっているせいか、寝るのも遅くなるので、当然昼間眠くなる。1時間くらいは寝てるかも。またこれが気持ちよいのだぁ。

海はすぐ目の前なのだけど、どうもいまいち海に入りたくなるほど暑くなく(太陽はぎらぎらだけど、湿度が無い上、風はちょっと冷たい)、いまだ入っていない。ここはまさしくヌーディストビーチで、老若男女(ジジババのほうが今のシーズンは断然多いけど)トップレスで、夫は目をぎらぎらさせている。驚くのはそれでビキニはOKなの?と聞きたくなる人が、平気でビキニを着用しいると言うこと。このわたしも勢いあまってつい12ユーロのビキニを買いそうになった。思うに、「他人に興味なし」って言う感じなのでしょうね。日本にいたら相撲取りのような人がビキニ着てたら、つい見ちゃうけど、全くこの辺りの人は知らん顔みたいです。だからトップレスにもなれるし、おばはんもビキニが着れるんだろうね。つい日本人の私たちはじろじろ見てしまうのであります。気をつけないと。

そして、スペイン人は英語が日本人よりも話せない。話す気もない。こっちが英語で話しかけても、全く無視して一方的にスペイン語で話してお構いなしと言う感じです。日本人もこれくらい強い態度で外国人に接してほしいと強く感じたわ。私も日本に帰ったら、外国人に躊躇なく日本語で話すことにするわ。だいたいよその国来て、自国の言葉をえらそうに話す、その態度はどうなの?っとここに来ていろんなところで思った。

片言でもその国の言葉を話し、敬意を払わないとね。

英語を断念せざるを得ない私は、日本に帰ったら次にスペイン語を習うことにした。発音は難しくなさそうだし、次また来たときは、少しは困らずに過したいしな。

それはそうと「スペインの歩き方」誰かくれないかなぁ。やっぱりガイドブックなしはきついわぁ。そのせいで名物料理もいまいちわからないし。

あんまりゆっくりし過ぎて、ワールドカップに間にあわなそうな気配があるので、モロッコは断念し、このままヨッロッパ圏に残ることにしました。どうも聞くにモロッコとエジプト似ている気がする~~~。

 Bacalao frito?(?) 

 Sopa de Aho(にんにくのスープ)玉子が入ってる

Arroz Negro(イカ墨のパエリア)


Fuengiloraにて

2006-05-22 18:30:01 | 西欧

Malagaでは一泊だけし、翌日すぐに電車でFuengilora言う町に移動した。

Costa del Solの中でも比較的庶民的リゾート地と言うことでこの町に滞在することに決めたのけど、それでも何かと高いのかな?とびびっていた。でもやっぱり憧れのCosta del Solはスペインに来たからには外したくなかった。

 

いつものように町のツーリストインフォメーションに行って、ホテルリストをもらい、片っ端から安そうなところに電話した。すると以外にも、若干シーズン前だったようで、安宿は空いていた。早速鼻を利かせて町のレストランで腹ごしらえした。

やっとGranadaからはっきりわかったことだけど、レストランには定食というシステムが有って、2品+パン+デザート(+飲み物)で8ユーロ前後で食べれることが出来る。店によってはビールやワインが付いたり、デザートが付かなかったり、少しずつ内容は違うけど、共通しているのは2品選べると言うこと。だいたい少ないところでも前菜が5品くらいの中から1品、メインも同じくらいの品数の中から1品選べる。もちろんデザートも数詞なの中から選び、これにパンとオリーブが付いたりする。この「定食システム」バルセロナでは全く気が付かず、そうとうレストランで浪費してしまった。

今日は結婚記念日ということもあって、夜はレストランで食事することにしたのだけど、選んだお店が最高に気に入った。お店は7時半から営業だったようで、8時少し前に着くと、ほぼ満席だった。この客の入りにそうとう期待し手しまったけど、期待通りのお店だった。

味もボリュームも満足だった上、ワインはハウスワインだけど白赤ロゼともに飲み放題。(とりあえず二人でも1本持ってきてくれる)ビールも選べる。それにパン、デザートが付いて、8.5ユーロ。しかも英語でもOKだし、お店の人の感じもよい。毎日でも来たいわ。

で、この定食システムで不思議なのは、パエリアは必ず1品目の皿になること。前菜でパエリア選んだら2品目食えるかァーと思いながら、ついおいしいので選んでしまう。

お昼にレストランに行くときは、一人分だけ定食を頼み、一人はCervezaBeer)だけオーダーしてシェアしながら食べていたのだけど、それでも十分なくらいの量が来るので、二人分を久しぶりに頼んだら、やっぱりきつかったわぁ。でもSpainのワインはほんと軽く飲みやすいため、あっという間に二人で一本空いてしまっておいしい料理にワインはなくてはならないものと感じぜずにはいられません。そのせいかやっぱりなんでも味は少し濃い目。でもそれがまたいいのよん。

今日の二人のメニュー。

A         1、パエリア

2、タイのグリル

3、アイスクリーム

B         1、えびの焼き物

            2、豚フィレのクリームソース

            3、プリン

  A

  B

 


Malagaにて

2006-05-22 18:22:01 | 西欧

観光業に力を入れる気満々なのか、GranadaでもここMalagaでもかなり街中を改装中のように感じる。

夫曰く、20年前来たときには、街に一軒しかレストランがなかったEsteponaという街が、20年の間に大変身して、今や高級リゾートに生まれ変わっていることを知り、愕然としていた。やはり20年という歳月はそこまで変化をもたらすのね。はて自分たちは20年の間にどれだけ成長しているのだろう?と、この夜Vinoを飲みながら、二人で人生についてまた語り合ってしまった。

EgyptVitamaxPowerを教えてくれた現地在住の人も言っていたが、「今の日本はどこかおかしい!」と。「魅力ある、才能ある若者がたくさんいるのに、その子達が力を発揮できる場が無いせいで、どこが日本の歯車が狂ってきている」という言葉が、私の耳から忘れられない。確かにそうだ。実はとても賢いくせに、その才能を認めてあげれる場所が無いせいで、ニートになってしまっている若者が実はものすごく多かったりするのではないだろうか?このまま頬って置いたら、有能な人材はすべて海外に流出してしまうのではないだろうか?既に、いろんなところで、いろんな日本人の若者に会っている。どの子も(みんなきっと自分たちより年下だと思えるので)みんな魅力的な子ばかりのように感じる。自分をしっかり持った、たくましい子のように思える。

はて?、日本にいる若者はどうなのだろう?ちゃんと自分の力で歩いているのだろうか?周りに流されず自分のペースで歩いているのだろうか?誰と競争するのでもなく、自分自身とだけ競争してして歩いているのだろうか?自分を大事に、人にも優しく歩いているのだろうか?同じように私たち夫婦二人にも同じことを問いかける時間。そんなことを考えて、語り合ってばかりいるけど、結局結論なんて出るはずも無い。誰も最後までわからない。

でもこうやって考える時間はとても大事だと思える。ただ流されて一生を終えてしまうなんてもったいない。夫はそう思ってこの旅を決行している。賛同して付いてきている。

最後まで結論はきっと出ない、と思う。でも思ってるだけじゃなく、実行できたことにも意味はあると思う。たくさん悩んでゆっくり前進したらいいと思う。何が正解で何が失敗だったかなんて死ぬときまでわからないんだから・・・。

初めて、ブログの表題にちょっとだけ触れたかな?

日本にいたら、周りは100%、この年で世界一周なんて反対意見なのに、(近い人ほど心配して反対してくれてるんだけど)あんなに否定されていたことがうそのように、今はいろんな人に会って、いろんな生き方を知って、人生にはStandardは無いということが、分かってきた。自分らしくいくることが大事。そう思い起こさせてくれる旅。自分らしく生きる、ってことはどういうことなのかを見つけるには、まだまだ時間が必要そうだけど、ゆっくり見つけて生きたい。

そして、いろんなことに悩んでる人、行き詰ってる人は、少しだけでも休息して、好きな国(場所)でのんびり考える時間を持ってもいいのではないでしょうか?

違うところで過ごしてみると、まったく自分の知らない生き方をしている人や、魅力ある人に会えるはずです。くよくよ考えずに、思い切って行動すれば、また一回り大きくなった自分になれるはず、と思ってしまうのは、ポジティブ精神な私だけでしょうか?(大きくなれるのは体だけじゃないよん!)

旅行会社の日本のパンフレット(こんなのあり??)

スーパーの生ハム様の軍団

もちろん爪付

個人店でもこれくらいは常備

高級品は手でそがれる


Granadaにて

2006-05-21 01:08:10 | 西欧

ValenciaからGranadaへ移動し、ユネスコ世界遺産のアルハムブラ宮殿とアルバイシンの丘だけを見学することにした。

だけどその前にValenciaからGranadaへ向かう深夜発のHoteltrenは、名ばかりのもので、椅子がリクライニングするわけでもなく、どこがHoteltrenなのか教えて欲しかったくらいつらいものだった。夫は「Iberia鉄道」称し、笑っていた。CairoからBarceronaまでのFlightもかなりきつかった。深夜便だったにもかかわらず、満席の上シート幅もかなり狭くまったく眠れなかったのを彷彿させるくらいしんどかったらしい。イベリア航空は国際便だったくせに久しぶりに苦しいFlightだった。それを鉄道に置き換えて「Iberia鉄道」と呼びたくなったらしい。

もう2度とHoteltrenには乗りたくないと思った。

そして、Granadaでは、ここしかないというアムハンブラ宮殿とアルバイシンの丘を見に行った。入場券を買うのに約1時間半くらいは並んだかな?かなり時間がかかった。だって3つある窓口がひとつしか開いてないんだもん。なんでこれだけ待たして買わせるのか日本人の私には全くわからない。

宮殿への入場時間が5時から割り当てられていたので、その間にアルバイシンの丘に行ってみることにした。ここからは逆にアムハンブラ宮殿が見渡せるようになっていて、その向こうには残雪が残る山々も見ることができた。

さぞかしライトアップされた夜の宮殿もすばらしいものだろうと想像できた。

そして、3時半ころから宮殿全般を見学した。

 

宮殿はナスル朝宮殿、要塞、離宮とおおまかに3つに分かれていて、私が一番見てよかったと思えたのは、要塞(Alcazaba)。宮殿は30分に300人と入場制限されている割に、思っていたより感動が少なかった。(きっとEgypt見てるせい!)要塞からのアルバイシンの丘はすばらしく、来て良かったと納得できるものだった。

SpainでもこのGranadaはかなり暑い地方らしく(ちなみにこの日は38度)、4時間近くかけて見学したが、もうへとへとだった。

Granadaでは日本人ツアー客とかなりすれ違った。この宮殿くらいしか見るところが無いせいなのかはわからないけど、Spainに入って一番日本人と遭遇したと思う。

ここで思うのはやはりツアーはいいなぁって思ってしまう。日本語で説明してくれるもん。

Headphoneの貸し出しもあるにはあるけど、日本語はさすがにない。(Busはある)もっと理解できたらもっと感動できるに違いないと思うと、団体旅行がうらやましくも思えた。

こうしてGranada2泊だけし、次はCosta del Solへと向かいます。<o:p></o:p>


Valenciaにて

2006-05-15 01:30:03 | 西欧
後ろ髪を引かれつつもバルセロナをあとに南下。

Tarragonaという地中海沿いのリゾート地の街に一泊し、その翌日オレンジ、闘牛で有名なValenciaの町へ。

  Tarragonaはこのお祭り〔人間の塔〕で有名

太陽が毎日燦燦とまぶしく照らしていて、風も穏やかで、ほんとに心地よい。

またしても居心地が良すぎて3泊もしてしまった。

ここは他にパエリア発祥の地でもあり、バルセロナとはまた違ったパエリアも楽しめる。

VALENCIA地方のパエリアは鶏肉とインゲン豆がメイン

特に街中に私たちの気を引く観光地はないものの、とにかく住んでよさそうな町という印象。やはりどこの国に行っても、大きな都市より第23の都市のほうが居心地が良い。日本でも同じことは言えるかも。

バルセロナで浪費しすぎたおかげで、少しBarとレストランに行くのを控えることにした。スーパーで生ハムやワイン、パンや野菜を買って部屋で食べると驚くほど安く済んで、しかもとてもおいしい。キッチン付の部屋でもあれば、もうし分ないけど、今のところ5000円くらいの安い(?)ペンションを転々としている。市場へ行けば、魚介類も野菜もみずみずしく新鮮でしかも激安。自分で料理出来たら好きなものを好きに調理して食べれるのにな。オレンジは当然のことながら、特に驚くのはパプリカ、トマトの甘いこと甘いこと。残念ながら日本じゃないわこの味は。

     

それとスペインの生ハムは世界三大ハムのひとつらしく(あとの二つは中国の金華ハムとイタリアのプロシュートかな?)小さな個人店の軒先にも豚の腿(爪付)が何本もぶら下がっているくらいなんだけど、それを好きなだけスライスしてもらって持って帰ってワインと一緒に楽しんでます。

   

また食べ物の話ばかりになってしまった。

日頃から食道楽の激しい私にとって、スペインの食文化は奥が深すぎて、語りきれない。まだまだお知らせしたい、共感してもらえる人に。

そして、昨日は宿の近くの闘牛場へ出かけた。どうしても見たかったわけではなかったけど、たまたまこの土日に催されているようだったのでチケットを買って見に行った。

何故今もなお、牛とわざわざ戦うのか、殺すのか日本人の私にはわからないことだらけで、見るに耐えない思いでいっぱいだったが、その闘牛たちは、生まれたときからこの日の晴れ舞台のために育てられ、またマタドールたちは牛たちに偉大なる敬意を払っていることを知ると少しは慰められる思いもした。観客たちは勇ましく戦った牛が力尽き、馬に引きづられて退場するとき立ち上がって惜しみなく栄誉をたたえ、牛に拍手し見送る。なんとも言えず、胸が締め付けられ涙が流れた。また苦しめずに一発で牛を仕留めたマタドールに対しても惜しみなく賞賛する。命をかけた人間対牛。

  

  

日本には日本の文化があるように、当然この国にも歴史と文化があるのはわかっていても、内心穏やかではなった。

しかし、このこういう文化に触れられ、考えさせられたことに私は感謝したい。

さて、この日の夜中の出来事。前日の夜中も同じようなことが起きていたのだけど、隣部屋のLady’sが夜中の23時に帰ってきて大声で話したり笑ったりしていて、寝不足気味だった。この日もまたそうだった。しばらくは我慢して耐えていたが、私たちだけでなく周りの部屋の人も耐えれず、わさわさしている様子が伺えた。しかも部屋にどうやらどこかで拾ってきた男を連れ込んでいるらしかった。(なかなかやるねぇ。)

で、すっかり目が覚めてしまった私たち、いったいいつ寝てくれるの?と思ってまだ我慢していたが、なんと言っても2連チャン。

突然夫が切れてしまった。思いっきり隣の壁を23度ぶちたたき、日本語で

「お前らうるさいんじゃ~いい加減にしろ~」と怒鳴りまくっている。さすがに隣のLady’sも驚いたのか、一瞬静まり「何???何??」と話していたが笑い声がまた聞こえた。

また夫はその笑い声にもぶちぎれたらしく「なんじゃこら~~殺すぞ~」とまた怒鳴ってしまった。「もういいよ・・・」となだめたが、ああ、怒らしちゃった。日本男児を怒らせると怖いのだ、思い知ったか、もうそろそろ静かにしてね、と内心思っていた。

するとその迫力に恐れをなしたかの、すぐに静かになり、私もすぐにまた寝付けた。

欧米人の男ならこうならず、部屋をノックして「みんなもう寝てるからちょっと静かにしてくれる?」ですむのだろうが、うちの夫じゃそうはいかぬ。恐るべし日本男児。

翌日はこの話で二人で思いっきり笑った。ちなみに夫は思いっきり壁をどいつたせいで、手がかなり痛いらしい。笑える。今日は牛乳を飲ませることにしよう。

そして今日はこの太陽の町Valenciaをあとに、深夜発のHotertrainGranadaに向かいます。


バルセロナの日々

2006-05-13 20:42:29 | 西欧
近代国家万歳。

排気ガスと砂ぼこり、とても入る気になれないトイレとごみの山から開放され、乾いた地中海の風吹くスペインへ。

空港ロビーに降り立つとまず匂いが違うし、誰もジーとは見てこない。なんだかほっとした。

さらにお酒好きには朗報。この国はワインがびっくりするほど安くておいしい。

  

スーパーに行くとワインが2ユーロ(300円弱)くらいで売っている。(因みに最安値は0.47ユーロもあった)しかもBar(バール)では小皿料理がたくさん用意されていて一皿1.5ユーロ位で食べられる。その上どれもとてもおいしい。でもワインとオリーブが一番気に入ったかも。なんで日本で食べるオリーブってあんなにまずいんだろう。スペインのオリーブは香りも味も最高です。だから普段はワインとチーズの人も、ここではきっとワインとオリーブで楽しめると思います。

スペインにいる間は毎日Barに通って、おいしいタパス(小皿料理)とワインを堪能したい。

昼はカフェでビール、夜はバールでワインとタパス。

こんな毎日を送っているので、ブログもろくにup出来ない状態になっています。

なんと言ってもここバルセロナは9時ころまで明るく、食事時間もみんな遅いみたいです。

私たちは8時くらいにはお店に行って食べていますが、そのころはまだまだ店内はがらがらで、5/6のスペインリーグのFCバルセロナ対エスパニョール戦を見に行った帰りにバールに寄ったら、夜中の12時だって言うのに隣のテーブルのじじばばはしっかりステーキかなんかを食べてました。こんな夜中によく食べれるわぁと驚きでした。

でその試合、10万人も入るスタジアムは最終戦で満杯、ホームのバルセロナが2-0で勝って、その翌日スペインリーグ優勝のお祝いのパレードがバルセロナの目抜き通りであり、町中大騒ぎになってました。当然私たちも町に繰り出し、夫はホーム用ユニフォームを着て追っかけまくってました。私はロナウジーニョ位しかわからなかったけど・・・。彼は2002年の日本で開催されたWCのときから、「うますぎて憎たらしい人」という印象でしたが、間違いなくこのバルセロナでもNo.1のスーパースターでした。

    試合当日

  市内パレ-ド〔左ジ-ニョ〕

老若男女小さな子供からじじばばまで、町を挙げてチームを応援している様子はなんとも誇らしげであり、町中がひとつになっている瞬間ではないかと思えました。とても素敵な街だなと・・・ぐっときました。

そして、かの有名な建築家ガウデイの作品も街中にたくさんあります

グエルパークやミラ邸、泊まっているペンションのすぐ近くにもカルベット邸などあちこちにガウディ建築はありますが、でもやっぱりべたですが、私は一番サグラダファミリアが素晴らしいと思いました。度素人の私が、何時間見ていても飽きないそんな感じです。

  

  サグラダファミリア

 グエルパ-ク

夫は20年前に来たときより工事の進捗が思いのほか早かったことに驚いたらしく、2021年にやっと間に合わせる気になったのかぁとつぶやいていました。20年後にまた訪れる楽しみが出来ました。ぜひ完成したらまた見ていたいわほんと。

そんなのんびりと毎日を過ごしていますが、言葉の問題だけは解消できそうにも有りません。英語が通じません。大きなホテルや有名なレストランに行けば通じるのでしょうが、近くのバールや小さなペンションなどは全く×です。

バルセロナ到着日も苦労しました。ちょうど今観光シーズンらしくホテルが全く空いていなくて、観光案内所でもらった安宿リストに片っ端から電話するのですが、英語を全く使ってもらえなかったところがかなりありました。そういう時は仕方ないので、「グラシァス」と言って電話を切りました。

スペイン語学校に通いたい。2週間でいいから通わせてくれと、夫に言いましたが相手にしてくれません。「だって食べたいものくらいちゃんと言いたい」と思うのですが・・・。

まだまだしばらくは、「オラァ」「グラシァス」だけで過ごすことになりそうです。

最後に今日飲んだワインもスペイン最高の産地として称されているリオハ産のもので、普段濃厚なチリワインを好んで飲んでいる私からすると、かなりあっさりしていて渋みもないスーと軽く飲めるものでした。

こんな毎日を過ごしながらバルセロナは5日間ほど過ごしました。

とにかく気候もワインも食べ物も最高で、夫と二人きりで過ごすのはもったいない気がしてしょうがありません。お時間のある方ぜひ今すぐスペインへ。お待ちしています。