働き盛り夫婦で世界一周旅行

30代後半で世界一周旅行。いい年して文無しで帰国した2年後、子供を授かる。そして2012年ジャカルタへの赴任辞令が。

コルドバ

2006-09-25 07:35:57 | 南米

私は意外と快適にバス旅を過ごせたのですが、夫は一睡も出来なかったと、嘆いていました。

翌朝9時近くに、アルゼンティン第2の都市コルドバへ到着しました。

経由だけと思っていたのですが、その日イグアス行きのバスがいっぱいで予約できなかったため、1日コルドバ滞在を伸ばしてイグアスの滝へ向かうことにしました。コルドバ-イグアス間の乗車時間はなんと20時間です。ぎょえ~耐えられるかな?

コルドバの街は、聞いていた通り何も見るところもなさそうです。移動で体力をかなり消耗しているため、到着したらあまり出歩かずゆっくり過ごすことにしています。

この日もお昼はまた、アサードを食べに行きましたが、夜はスーパーでワインを買って宿でおとなしくしておくことにしました。

 

 また肉(骨付き)。もう飽きた!

 

しかし、もう何度アサードを食べたことか?!とにかく安くて、おいしいです。ステーキにサラダかポテトをつけて大体どこでも300円前後で定食をいただけます。しかもかなり大きいお肉でです。(ちなみに魚はほとんど見かけません。ここで食べても美味しくなさそうだけど。)

そのうちどっか具合悪くなるね・・・と二人でびびりながらステーキを毎日食べてます。

こっちの人は恐ろしいくらいなんにでも「塩」をふりまくります。量がすごいです。山盛りふってます。何もわざわざふらなくても、すでに濃い目に味付けされてるのにですよ。おそろしや~。

こんな食生活でちょっと胃もお疲れ気味です。あぁ、ふんわりごはんと納豆が懐かしい今日この頃?パリやNYなら納豆はあったけど、ふんわりご飯はそう簡単にはありつけません。納豆バンザ~イ。

旅に食事もかなり重要な位置を占めますが、最近つくづく思うのはその街の善し悪しは「そこで出会った人たち」に左右されるのではないかと言うことです。

街並みや景色、食事もさる事ながら最終的にはやはり「人」につきるのではないかと思います。

私たちのような旅行者と、その街に普通に暮らす人たちと会えることなんてまさに一期一会。

なのに、ある街では誰もが親切で友好的に迎えてくれたり。

逆にある国では、心を閉ざしてしまいたくなるほどの屈辱を受けたり、不快な気持ちだけが残ったりする。

たとえその街が世に名高い素晴らしいものをたくさん持っていたとしても、私たちにとっては、もうどうでもいい街の一つ、になってしまうことには変わりありません。

そういえばある街のインフォメーションで、誰に対してもいや~な感じの態度をとる人がいました。

どっからどうみても「何故あなたがインフォの仕事してるの?」と言う感じの人でした。

インフォと言えば、その街に初めて到着して右も左もわからない旅人が尋ねるいわば、旅人の駆け込み寺的な存在の場所なはずなのに、挨拶してもうなずくだけだったり、そんなのあっちに聞けば・・・だったり、終いには怒り出したり。そういうインフォもありました。インフォなんて私たちはボランティア精神で、何らかの役に立ちたい的な、お世話好きな人がいるところと思っているだけにショックでした。

もしかして、ここのインフォは役所の派出所か銀行の窓口かと思ってしまいました。(苦笑)

迷わず私なら彼女に「不適任」の烙印をおし、一緒にとらばーゆをプレゼントするけどなぁ。

街の顔のインフォがそんなことでは、街の損害になりますよ。

そんなインフォの人もレストランの人も、宿の人、ガイドさん、運転手さんなど旅をしていて出会う人はたくさんいます。たくさん素敵な人に出会えた街は、ぜひまた行きたいし、人にも紹介したい。でも逆にありきたりの事務的な扱いだけしか受けれなかった街や、嫌な思いをした街は印象にも残らないし、2度と訪れることの無い街にしかならないし、当然人にも話すこともないでしょう。

日本にもたくさんいいところはありますよね。自慢したい、教えてあげたい日本のいいところ、私にはたくさんあります。

それに、日本のサービスは世界のどこと比べても間違いなくNo.1だと思います。

人もやさしいですよね。日本人は世界に行くと断然人気があります。

興味も持ってくれています。自分が日本人であってよかったなぁと誇りに思える瞬間もあります。

でもなんでなんでしょう?日本にいるとダメなところばかり見えてきてしまうのは?

そして、外国で日本人にあったら同じ同郷の日本人同士もっと仲良くしましょうよ。ここ南米やエジプトでは日本人に会うと「結束しますかぁ?」と言う雰囲気が出ているように感じます。ヨーロッパやNYではそういう雰囲気は全くなかった感じです。

旅に出て、今日はどんな素敵な人に出会えるのかなということ、そして、日本人に生まれてよかったと思える瞬間、この二つがいつも心をわくわくさせてくれます。


メンドーサ2

2006-09-25 07:24:06 | 南米

大事をとっておとなしくしていたせいか、翌日の夜にはだいぶ良くなり、やっと外に食事に行く元気も出てきました。当然良くなったからにはワインを楽しまなくては・・・えぇ~っ!

宿のおっちゃんお薦めの街中のレストランへ行くことにしました。

なんとここ食べ放題のお店(150種あるそうです)で、地元では有名店らしく、私たちが行ったときもものすごく混んでいて、夜も10時半を過ぎていると言うのに席が空くのを待っているグループがあったくらいです。病み上がりの癖に「人気店」とわかってしまった以上、そのまま帰れるはずもなく、しばらく待ってみることにしました。10分ほど待つと席に案内され、早速ワインリストをもらって今日のところは3/4700ml)ワインで我慢することにしました。(フルボトルとそう変わんないか!)品種と値段で選んだせいか私が思い描いていたワインとは少し違っていたけど、待ち焦がれたメンドーサワインに喜びも一入で味わいました。

 名物アサード

牛豚鳥ホルモンなんでも炭火で焼いてます。豪快、アサード!

 

 ドレッシングもどっさり!

 サラダも惣菜も充実!

中華のコーナーもあります

 今日のワイン

 メンドーサの街並み

何故か歩道には穴があちこちに。酔っ払いには超危険(?)な街!

 ランチもまた肉!

  次の日もまた肉!げぇ~

 パラセーリングもできます

 

しかもアルゼンティンは、牛肉がとても美味しいのです。お肉をあまり好まない私でもこの国の牛肉の美味しさには驚かされました。

「アサード(ステーキ)」と言ってたくさんの店でおいしいステーキが食べれます。

お隣のチリではあんなにまずい食事を提供されたのに、ここではかなり期待できそうです。塩加減もそのままでかなり良かったです。そんな大満足のアルゼンテイン1回目の食事を終え、12時過ぎに宿へと暗闇の中、恐る恐る歩いて帰ったのであります。

ちなみにアルゼンティンではスペイン同様シエスタがあります。夕飯は10時過ぎくらいからが、この国では一番込む時間帯のようです。

そして、なんとアルゼンティンは自給自足率97%の国らしく、ワインも肉も外国にはあまり出回っていないそうです。そう言われてみれば「アルゼンティン産」の文字を日本でもあまり見かけることはないですよね。

 

1日もったいなく過ごしてしまったので、あっという間に3日は過ぎ、いよいよ次の都市コルドバへ深夜バスで向かいます。この老体に夜行バスはかなりきつそうなのですが、チリ、アルゼンティンはバスの車内が日本とは比べ物にならないくらい充実しているようなので、それに期待したいと思っています。

そうそう、メンドーサで3泊した宿ですが、私的にはかなり不愉快な感じの宿でした。

同じように旅している人が、不愉快な思いをして欲しくないので、はっきりしておきますが「Hostel Ruca Potu」には注意してください。

バスターミナルで若い兄ちゃん(息子)が勧誘していると思います。感じ方も人それぞれではあると思いますが、お愛想の良いおっちゃんの言うこと全てを信用してはいけないと言うことだけは覚えておいてください。

ここは部屋もきれいに清掃されているし、安いし快適なのですけど、なんか残念な感じでした。日本語をしきりに覚えたがるおっちゃんに、最初に「自分の言葉に責任持たないと日本人には嫌われちゃうよ」と教えてあげたかったわぁ。ふっふ。南米人ってみんなそんな感じなのでしょうかねぇ?

そして、夜バス停へ到着すると、なんとまたイースター島で一緒だったゆうちゃんとばったり遭遇しました。お互いホントにびっくり。もしかして「コルドバ?」と聞くと「あぁ違う~ブエノス」残~念一緒じゃなかった。すでに彼女はバス停で1時間も待っていたようで、バスの到着が遅れてるみたいです、とのこと。じゃあバスの到着が普通だったら会えなかったんだぁ、とまたびっくり。1週間くらいはブエノスにいると言うので、間に合うように行くから待ってて~と2度目の再開を約束して分かれました。彼女に会うたび、彼女ほどスペイン語が話せたら不自由なく楽しい旅が出来たのニ・・・と思う今日この頃でした。

 水溜りで遊ぶ野馬

 今日のバイク

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メンドーサ1

2006-09-25 07:11:34 | 南米

サンチャゴの地下鉄駅

 地下鉄シャキーラ号

 TURバス社の快適なバスへ

 車内

 今日のワイン

 

チリサンチャゴからとても快適なバスに乗って、アルゼンティンのメンドーサにやってきました。

途中南北アメリカ最高峰アコンカグア山(6960m)の展望を見ながら、ゆっくりとバスはアルゼンテインとの国境を目指しました。国境では一旦全ての乗客がバスから降ろされ、入国審査、荷物検査などをされます。この国境はどのくらいの標高に位置しているのかわかりませんでしたが、ものすごく寒くてジャンパーを着ていても歯がガチガチいうくらいでした。ここでもまた荷物を全部あけろと言われ、しぶしぶ従いました。怪しいものなど何も持ってないよぉ。

 車窓から

      アルゼンティン側へ入った所

 

そこからノンストップでアルゼンティン第3の街メンドーサに到着したのは、夜の9時近くでした。街はそれほど大きくないと聞いていたのですが、実際は私たちが想像していた以上に大きかったので少し驚きました。ネットで宿を前日に申し込んでおいたのですが、その夜になってその宿から返事が来て、しかもその返事がスペイン語だったためにどんな内容の回答が来ているのかわからず、出発日の朝にサンチャゴで泊まっていた宿のおっちゃんにどういう意味の返事か教えてもらいました。すると、「利用できる部屋はない」との返事。なんとぉ、今更何を・・・と慌てましたが、仕方なく夜9時に到着するって言うのに、宿も決めず出てきてしまいました。

しかし、そんな不安はバス停に到着するなり消え去りました。バスを降りると宿の勧誘がものすごく多く、夫が一人ずつ名刺をもらい説明を受けていました。

事無くその中の一人に宿まで連れて行ってもらい、部屋を見せてもらいました。あまり愛想のあるとは言いがたい兄ちゃんでしたが、宿に着くと大きなおなかのおっちゃんと、かわいいガキ(4歳)が出迎えてくれたので急に気持ちが和みました。

部屋は意外にもきれいで、しかもプライベートバス、朝食付で$45。(日本円で二人で1泊約1700円です)驚きの安さ、ホントに大丈夫?。エジプトで泊まった宿より安いかも・・・。

すぐにチェックインの手続きをしました。良かったぁすぐ決まって。

ホッとしたのもつかの間、どうもバスに乗っているときから調子が悪くなっているような気がしていたのですが、風邪のひき始めの気配を感じました。こんなところで風邪などひいたら、使いまわしの注射でもされるのでは?と勝手に思い込んでいるので、何が何でも熱が出ないように願いつつ、その日は暖かくして、翌日もゆっくり部屋で過ごすことにしました。

せっかくワインの産地メンドーサに来ていると言うのに、風邪薬だけ飲んでワインが飲めないなんてぇ~と泣きたくなる気分でした。