働き盛り夫婦で世界一周旅行

30代後半で世界一周旅行。いい年して文無しで帰国した2年後、子供を授かる。そして2012年ジャカルタへの赴任辞令が。

ニューヨーク6

2006-09-01 09:39:28 | 北米

    

さすがNYには、リムジンがいっぱい。

  

シエスタジアム

 

さて、せっかく今日はメッツのゲームの日なのに、朝から雨が降ってます。

とりあえず、小降りだったためスタジアムに地下鉄で向かいました。3,40分くらいでしょうか。

スタジアムに着くとかなり雨が激しくなっていて、しかも肌寒かったです。とりあえず雨のしのげる席に移動し、試合が始まるのを待っていました。

試合開始時間になっても始まらず、寒さに耐えかねて温かい飲み物と名物のホットドックを買って様子を伺っていました。

こだわりの名物ホットドック、味は??

 

1時間後残念ながら中止のアナウンスが入り、結局は観れずじまいで、払い戻しの手続きをしてスタジアムを後にしたのであります。

それはそうと、チケットを買うときはチケット代+税金が取られるのに、なんで払い戻しの際は払ったチケット代だけで、税金は返してくれないのでしょう?

試合見てないのに、なんか納得できないのは私だけなのかな??

もしかしてだまされた?

とても楽しみにしていた夫も、スタジアムに来れたことでなんとか満足できたようで、無料でくれたシート用の座布団をお土産に、大雨の中写真だけは記念に撮っていましたが、とても残念がっていました。

スパイダーマン現る!

毎朝利用したホテルの隣のお店

 

朝の定番ホットベーグルサンド

 

こうして、あっという間に1週間は過ぎていきます。

週間のうち、名物ジャンクフードを食べたのは数回で、他はほとんど日本食か韓国料理、中華料理。

久しぶりのアジアンフードに、うれしくておいしくて、すっかり食べ過ぎました。

NYは警官の姿をあちこちに見るものの、他は東京となんら変わらぬ生活をおくれる街、ただただそんな印象を持った街となりました。

結局残念ながらミュージカルも観ることは出来なかったけど、これもまた次回へのお楽しみにしておきます。

それと、アメリカはネット社会だと思っていたのにNYの街中にはネットカフェがほとんど見つけることが出来ませんでした。なんで?

明日の夜の便でペルーへ向かいます。

 今日のバイク


ニューヨーク5

2006-09-01 09:26:16 | 北米

  

エンパイヤーステイトビルは毎日色が変わります。

 

何度も言っているようですが、マンハッタンは私たちが思っていた以上に広く、見所もたくさんあります。

急に滞在できることになった上、限られた時間にどこから見たらよいものか、かなり困りました。

とりあえずは、大御所の「自由の女神」くらいは見ておかないと、と言うことで地下鉄に乗って向かうことにしました。

途中アナウンスが入りました。どうやら乗っていた電車は目的地まで行かないことがわかり、とりあえずそこで下車しました。どうやって目的地まで行ったらよいのか、はっきり聞き取れなかったため、もう一度駅員に聞きに行きました。

○○まで行って降り、そこから無料のシャトルバスを使って行けますよ。とのことだった。

なるほどと思っていると、すぐ近くにもしかしたら同じように困っているらしかった日本人らしき二人がいました。余計なお世話かもと思いながらも「自由の女神まで行きますか?」と夫が声をかけ、途中までご一緒することになりました。

お二人は新婚旅行中で、メキシコのカンクンから昨日着いたばかりとのことでした。

これも何かのご縁かもということで、お互い泊まっているホテルの連絡先を交換し、滞在中一度一緒に食事でもと言って「自由の女神」が見える公園で別れました。

さて、この「自由の女神」さぞかし大きいのだろうと期待していた割りに、あらっという感じだったため、やはり島まで行かないと大きさを実感できないのかも、と思いフェリーを探しましたが、女神像のある島までは上陸できないものの、近くを通過する無料のフェリーがあることがわかり、それに乗船することにしました。

   

フェリーからはマンハッタンのビル群も

 

んん~でもまだ満足できる大きさではありませんでした。まぁ、ここは観たぞということで満足することにしました。

 

その後、チャイナタウンで遅めの飲茶ランチし、悲劇の現場グランドゼロ周辺を見学しました。すでに次の工事は進められており、わずかに当時の悲惨な写真が展示されているだけでしたが、感慨深いものがあり、二人して言葉をしばらく失いました。

   

グランドゼロの工事現場

 

展示されていた写真

 

すぐ横の消防署のはしご車

 

その後世界のお金が集まる街「ウォール街」、おしゃれな人が多く暮らすという「Soho」などをふらついて、1日たっぷりと観て歩いたのでありました。

 

 

ソーホー、ノリータは小さな小洒落たお店がたくさん集まっていたので、もっとゆっくり観て回りたかったです。

そしてその帰り、先ほどご一緒した夫妻の滞在しているホテルは7番街を挟んだ同じ丁目でとても近いことがわかったので、夕飯のお誘いをしてみることにしました。

残念ながらこの夜はご不在だったのですが、翌日も懲りずに訪ね、翌朝早くに帰国すると言う彼らの迷惑も考えず、彼らの部屋でだらだらと2時間近くもお話させていただきました。またここのホテルがすごかった。夫と二人で次NYに来るときは、ぜひこのホテルに泊まろうと話したくらい、部屋も、立地的にも文句なしのところでした。いいなぁこんなリッチな宿を使用した世界一周旅行なら疲れ方も全く違うだろうな、と思いました。まぁ私たちにも贅沢な話ですかね。

お茶目な明るい奥さん、落ち着いた旦那さんと、また日本での再会を約束してホテルを後にしたのであります。

ニューヨーク4

2006-09-01 09:25:16 | 北米

そしてここNYには、今まで訪れた都市どこよりもたくさん日本食屋さんがありました。しかも決して高くなくどちらかと言うと安い。おかげで毎日1度か2度は日本食を食べています。

    

アメリカンフードと言えば、ハンバーガー、ホットドック、ピザ、スタバがあちこちに点在していますが、この歳にはそういったジャンクフードはかなりきつく、どうしようと思っていましたが、実際ランチなどは5US$もあれば日本食やさんのお弁当が買うことが出来る街です。日本にいるのとほぼ変わらないよね。

  

そうなのです、結局ここNYはなんら日本と変わらないのです。少々派手目ではあるけれどネオンも街並みも食べ物も、お店もこのNYにあるもののほとんどは東京にあるように思います。「さすがNY」と冒頭に言いましたが、もしかしたら実は、私が言いたかったのは「さすが東京」なのかもしれませんね。

そういう意味では私にとってはあまり新鮮な街とは思えないところで、求人などではそれはそれはもうたくさんの求人広告が載っていましたが、働きながら住んでみたいなどとは思うことは全くありませんでした。

あっ、でも本場ハードロックカフェは感動したわ。ぜひここはちばっちと来たいわ。

    

しかしながら、いろいろな国の人が混在していると言う点では、とても興味深いものがあり、人通りの激しいところで「人間ウォッチ」しているととても楽しいです。

そうそう、タイムズスクエアのど真ん中に、ブリーフ一丁でギターを抱えたカウボーイを見つけたときには、目が釘付けになりましたわ。

 

また体格がいいんだ。惚れ惚れしたわ。一緒に写真撮ってもらいたかったけど、近くによるのは恥ずかしくて遠めで見てました。

そうかと思うと、そんなに太って大丈夫かぁ~~??って言いたくなるような人もわんさかいるし。おかしいよ。どこの国行っても、そこまで太った人はそういない。そんな太りすぎの域を超えた人が多すぎるよ。私もここにいたらやせて見えるんじゃないかな。(気のせい??)でも長くいると私もきっとああなるね。そんな予感がする。だからここにはいたくない。(ちなみにもうすでにNYに入って太った気がしています!!)


ニューヨーク3

2006-09-01 09:23:29 | 北米

ねずみ騒動でNY滞在まる2日が潰れ、やっと今日から落ち着いてNY観光の計画をすることが出来ました。

なんだかんだとねずみ騒動で時間をとってしまったこと、料金がびっくりするほど高かったこと、NYの街は見るところがたくさんあって、その割に時間がなかったことなどもあり、結局ナイアガラの滝を断念することにしました。

その分マンハッタンを満喫することに、時間を割くことにしました。

夫はメジャーリーグを見に行きたいと言い、私はミュージカルを見に行きたいと思いました。他にもかの有名な「自由の女神」も拝んでみたいし、チャイナタウンやソーホーや5番街、グランドゼロにも行ってみたい。行きたい所が多すぎて何から始めてよいやら。

とりあえず、ヤンキースのゲームがここ数日中にホームであるか聞きに行きましたが、どうやら来週29日以降でないと無いことがわかり、ならメッツの試合はどうかと確認しに行きました。すると今週末ホームゲームがあるとのことだったので、日曜日のフィラデルフィアパイレーツ戦のチケットを買いました。

私は大リーグだろうと何だろうと、あまり野球は好きでありません。見てても面白くないもん。野球ファンの人ごめんなさい。でもアメリカはやっぱり野球かNFLNBLでしょ。どちらかと言うとNFLNBLのほうが面白そうだけど、大リーグも実際見に行くのとTVで見るのでは違うのかなと言う期待も込めて見に行くことにしました。

ミュージカルは、私たちの低レベルの英語力で理解できるようなものはあまりないだろうとも思いましたが、安い席でよいから本場で1度は観てみたかったので、売れ残った席を当日半額などで売る店へ行き、観たいものが売っていれば購入することにしましたが、残念ながらその日は一足違いで売れ切れとなってしまっていました。その店には毎日通ってチェックすることにしました。

さて、初めてのNYは驚くほど安全で、夜遅くまでふらふらしていてもほとんど危険な感じはせず、しかもとても刺激的で楽しいところでした。

   

私が初めてアメリカのLAに旅行で行ったのは、今から19年前。その当時はとてもアメリカは治安が悪く、昼間でもLAのダウンタウンなどふらふら歩くなと脅されたものでした。

そのイメージが強すぎてNYもそうなのだろうと構えていたのですが、全くそのようなことはなく、しかもNYLAほど広範囲に街が広がっていないせいか、歩いてどこまでもいける感じがしました。今のLAもこのNYと同様かなり安全な街に変身しているのでしょうか?そうだといいのにな。

そして、さすがにNYは人種のるつぼ。いろいろな人種の人がいて、この異文化人の集まりの中で「秩序」を保つと言うことがどれだけ大変なことなのだろうかと想像しました。

その人の常識は、その人の隣人にとっては非常識なんてことも当然起こりうることだろうし、何がいったい秩序なのかも終いにはわからなくなってしまうのではないかと思いました。

それに、今のアメリカは世界のお金が集まる超リッチな国だと思っていたのに、日本同様国が豊かなだけで、国民はそんなにお金持ちなふうには感じることも出来ませんでした。どちらかというと国民は貧しいくらいではないでしょうか?それってとても不幸なことのように思われてなりません。

NYの街中にはあちこちに国旗が掲げられていましたが、もちろん9.11のテロの影響もあるでしょうが、もしかしたらこんな風に常に「アメリカ」ということを国民に意識させておかないと、いろいろな国籍の人が多すぎて国民が「アメリカ国 アメリカ人」だと言うことを忘れてしまうのではないかと思いました。そうならぬよう常に「アメリカ」ということを意識させているのではないかなぁと。

でも実際は、本当にこの国が、この街が大好きと言う国民も多いようにも見えたりもしましたが。


ニューヨーク2

2006-09-01 09:11:16 | 北米

早速翌日からの予約の手続きを済ませ、もう1日だけ我慢してこの日もねずみホテルに泊まる覚悟を決めました。

ゴミ箱も部屋の外に出し、万全に備えましたが夜中寝ていると、サイドテーブルの上に置いてあった数冊の本が床に急に落ちたので、二人して目を覚ましました。

私は夫の手がぶつかって落ちたのだろうと思いましたが、夫は何も触ってないと言っていました。少々気味悪かったものの、そのまままた眠りました。

その晩は、ゴミ箱を外に出したせいか、「チューチュー」と言う泣き声を聞かずに済みました。

翌朝昨日は出なくてよかったね、などと話しながら荷物整理をし早々とチェックアウトしようとしていたら、恐ろしいものを見つけてしまいました。

サイドテーブルの上のねずみの糞を見つけてしまったのです。

まさに「ペ・ス・ト」の文字が横切りました。

恐る恐るサイドテーブルの上をチェックしてみると、なんとホントに恐ろしいことに夫のデイパックに穴を開けて入り込んだ形跡が残っていました。まさかデイバックの中にまだいるんじゃないの?と一つずつポケットをあけて確認していきました。

すっぽり穴が。

狙いはこのチョコ

 ガッツリ食べてる

ねず公の狙いはデイバックの中にあった食べかけの「チョコレートバー」だったらしく、すっかり食いちぎっていました。こんなことだったら、ゴミ箱あさってくれたほうがまだましだったよ。

あまりにも気持ち悪いので、穴の開いたデイバックも、中に入っていた必要なさそうなものも全て処分することにしました。

当然私たちはすぐに荷物をまとめて、すでに予約済のねずみの出なそうな宿へ、そのままチェックインしました。

やっと普通の人間の住む部屋に寝れる・・・ほっとしたこと言うまでもありません。


ニューヨーク1

2006-09-01 09:09:35 | 北米

    

さて、USA到着2日目。

第一印象。とにかくみんな感じ悪い。ホテルに泊まっていてもどっちが客なんだかわからない扱いだし、警官とかも威張りまくってる感じで、さすがアメリカと思わせてくれました。

出国前に世界一周航空券を購入した際、この航空券のルール上NYではトランジットしか出来ないと聞いていたのですが、いちかばちかで次のフライト予約をするとき、「1週間後で予約できますか?」と聞いてみました。何のためらいもなくOKとの返事をもらえたので、急遽私たちはラッキーなことにNY1週間滞在できることになりました。

泊まっていたホテルからネットでマンハッタンのホテルを予約して、地下鉄を使い、とりあえず宿に向かいました。

NYの地下鉄はパリの地下鉄よりもはるかにわかりずらく、何度も間違えそうになりました。

NYの地下鉄と言うと危なくて観光客は乗れないと言うのは、もう何年も前の話なのでしょうね、危険な感じはほとんどありませんでした。

地下鉄の駅を降り、地上に上がった先は、タイムズスクエアのど真ん中。

うひゃ~これがNYかぁ、と仰天させてくれました。もう口ずさむのは完全にフランクシナトラの「NYNY」(ちょっと古すぎ?歳がばれるわ!)で、その華やかさと言ったら、他のどの都市よりも勝るところはないのではないでしょうか?

そんな華やかさのど真ん中の私たちの予約していた宿は、華やかさとはかけ離れた感じの、ほんとに大丈夫?と言う宿でした。なんと言ってもミッドタウン最安値。最安値と言っても114000円もしたのですよ。今まで泊まってきたどこよりも高い宿になりました。これもさすがアメリカ。値段は最高、レベルは最低。最高も最低もいっぺんに体験することになろうとは思いもよりませんでした。

見かけも大丈夫?と聞きたくなる宿でしたが、中も相当劣化していた上、清掃もあまり行き届いた感じはありませんでした。

ねずみホテル

天井に穴?ティッシュが詰まってます

ハンガー掛けも壁から取れそう!

 

しかし、部屋にチェックインすると、以外にも「まぁまぁじゃないの?」と思うことが出来ました。その日はそのまま荷物を置いて街の探索に出かけ、夜戻って来てベットに入りました。

夜中の3時くらいに、ある生き物の鳴き声で目を覚ましました。

なんと「ねずみ」が出たのです。

「チューチュー」鳴いていたと思ったら、ゴミ箱のごみ袋をあさる音が「シャカシャカ」聞こえてきました。でも二人とも時差ぼけのせいもあって、電気をつけて追い払う力がありませんでした。

この宿は2泊だけ支払いを済ませていたので、翌日も泊まることにしていましたが、その次の日の宿はまだ決めていませんでした。

そりゃ翌朝は次の宿探しに歩き回りました。ねずみが出るような宿に泊まってられない。頭の中は怖い伝染病「ペスト」一色になっていました。

この宿は最安値だったので、これ以上に安い宿はないと思っていたのですが、だからと言って高級ホテルに泊まるのも無理だし、同じくらいの宿ではまたねずみが出るのでは?と不安になりました。

日系の旅行会社を訪ね、事情を話すとなんと、ニューヨーカーはねずみに悩まされている人が多いらしいのです。特にこの街のど真ん中の安いアパートなどには、頻繁に出るらしいです。でもホテルで出た話は初めて聞いたとのことでした。

この旅行会社ではすぐ近くのコリアンタウンにある宿を紹介してもらいましたが、やはりこの地域も食べ物やさんがたくさん集まる地域のため、ねずみが出ない保障はないとのことでした。情報誌などを見ていたら、宿を扱う会社が近くに有ったので、そこに問い合わせてみると、今のねずみホテルに+10$しただけで、なかなかよさそうなところがあったので、見に行って見ました。部屋を見て即決めました。ここならねずみは出なそうと思えたので。

  とってもきれいでしょ!


アメリカへ

2006-09-01 08:46:02 | 北米

アメリカニューヨークへと向かうため、手荷物検査などにかなりの時間がかかりそうだったので、早めに飛行場に到着しました。

案の定NY行きは、2時間半も前からボーディングゲートへ向かうようにアナウンスされていました。通常はだいたい30分前だと思うので異常な早さですよね。

私たちも荷物を預け早々にゲートに向かうことにしました。手荷物は最小限にとどめ、通常は化粧品などの液体類は、バックパックの中で漏れる可能性があるので手荷物にしていましたが、スプレー類、液体、ジェルまでもが全て持ち込めないということだったので、ほとんどを仕方なくバックに詰め込みました。

EU圏最後だったため、税関を通ろうとしたところ、何やら質問してきました。

「ヨーロッパはいつから入ったか?」とのこと。正直に答えると、

「どこの国に行ったか?」「たくさんです」「だから具体的にどこの国?」「その国は何日いた?」と続きました。

何やら雲行きが怪しくなってきました。たまに質問されることは有っても、こんなにしつこく質問されることはありません。

なんと、通常EU圏内は合計で3ヶ月しか滞在することが出来ないらしく、私たちは約4ヶ月も滞在してしまっていたので、足止めされてしまったことがわかりました。

1カ国3ヶ月だと思っていた」などと技とらしく言い訳してみましたが、通過させてもらえず、結局別室へ連れて行かれる羽目に。

この先どのようなお咎めがあるのかもわからなかったものの、すでに滞在しちゃったものを元に戻すことも出来るわけがないし、どうにもならないよ、と開き直ってしばらく待っていました。

すると、先ほどの係官がやってきて何やら言っていました。本当ならば○○しなきゃいけないところだが、今回だけは俺が多めに見てやる。でも、今後半年間はEU圏に来るな、入国できないぞ。わかったな。わかったらさっさと行け、俺が通してやるから・・・・」と、その係官の大意張りぶりが滑稽で滑稽で、ここで笑っちゃいけないのはわかってるんだけど、おかしくて肩震わせながら、「ホントにありがとう」とそそくさゲートへと向かった私たちであります。

こんなところもフィンランド人の愛すべきところなのだと確信しました。

あの分厚い胸板をこれでもかぁ、と言わんばかりに大きく広げ、「さぁ早く行け~~この俺がぁ~。。。」と促すあの態度、本当にかわいいったらありゃしない。

半年は我慢するけどまた来ちゃうよん。(大体もうお金ないけど。)って言ってあげたかったわ。

そうして私たちはなんとかお咎めなく、無事税関を通過しゲートに到着したのですが、またここでボディチェックと、最小限にした持ち物検査が待ち受けていました。

ボディチェックは、探知機がなろうがならまいが女性も男性も、頭のてっぺんから全て触られます。

手荷物は全てのものをかばんからいったん出し、一つずつ係員が手に取り確認します。本の間から、小さなポーチの中、口紅の中身まで全部で、それを一人一人行うので、ものすごい時間がかかるのです。

これは本当に徹底していて、未開封のヨーグルトや飲みかけの水、ヘアジェル、シャンプーなども全て没収されます。

私もバックに入れ忘れていた、携帯用便座除菌スプレーを没収されてしまいました。

まだこの先使うのにぃ。

まあみんな安全に旅するためには仕方ないと、誰一人文句言う人もなく、たんたんと速やかに行われていました。

しかし当然定刻通りには出発できず、30分ほど遅れることになってしまいましたが。

8時間のフライトはラッキーなことに、この旅2度目のビジネスクラスを割り当ててもらえ、快適なこと申し分なくゆったりと過ごすことが出来ました。さすがに違うよね。ほぼ180度のフルフラットシートで、横になりながら「県庁の星」も見ることが出来たし、最高でした。

今回のフィンエアーでは、このビジネスクラスに乗っていた人ほとんどが、たぶん私たちと同じようにエコノミー料金で乗っていた人たちと思うのですが、今後ビジネスクラスを近い将来使ってもらえそうな比較的若い世代の人に割り当てたのでは?と思えるほど、同世代の人が多いように感じました。これもフィンエアーの戦略でしょうかねぇ?

何はともあれ、ラッキーなことこの上なかったのであります。

こうして私たちは無事JFK空港に到着し、入国審査も通過し、空港そばの宿にシャトルバスで向かったのであります。