働き盛り夫婦で世界一周旅行

30代後半で世界一周旅行。いい年して文無しで帰国した2年後、子供を授かる。そして2012年ジャカルタへの赴任辞令が。

イグアスの滝3(アルゼンティン側)

2006-09-30 00:38:34 | 南米

公園内はとても広く、アルゼンテイン側だけでもゆっくり回るとまる1日はかかります。私たちも10時前に公園について、公園をあとにしたのは5時過ぎでした。それでも最後のほうは急ぎ足で回ったのに。

アトラクションもいろいろあるようです。滝つぼにジェットボードで突っ込んでいくツアーは、とにかくびしょ濡れになりたい人にはおすすめです。

私たちはあの水を躊躇なく浴びるだけの頑強な体を持ち合わせていないので、当然ボートは上から眺めているだけにしました。頑強ボディの欧米人は大喜びでびしょ濡れになって大騒ぎしていました。

(何がそんなにうれしいのか私にはよくわからない?!)

とにかくアルゼンティン側は、滝の上からも下からも、横からも前からも全ての場所から楽しんでみることが出来ます。なので見るのに1日かかってしまうのですが。

たかが滝、されど滝、丸1日たっぷりイグアスの滝を堪能できて、大満足の1日となりました。

念願の世界3大瀑布のひとつやっと制覇!!

    


イグアスの滝2(アルゼンティン側)

2006-09-30 00:36:12 | 南米

 

バスターミナルからバスに乗り、30分ほどでイグアスの滝のある国立公園の入口に到着。

そこで入場券を買い、公園内のマップをもらい見所の簡単な説明を受けて出発。

 

 

早速そこで1m弱くらいある大きなイグアナに遭遇。

実は意外と私はイグアナ好き。きもい、こわい、あれなんかかわいい?!といつも変化している自分に気づくのでした。

イグアナはこのときだけではなく、あちこちで見かける事ができます。

そして、園内を走る電車に乗り、1番の見所「悪魔ののど笛」と呼ばれる場所へ。駅を降りて川にかかる橋を渡ることおよそ10分。

 

   

 

近づくにつれ、どこからか「ゴォー」という轟音が聞こえてきて、前方に水煙が見えてきました。

あれだぁ、すごい、ぎゃ~コワイ。遠くから見ても怖い。

近寄ると一緒に滝つぼに飲み込まれそうな雰囲気を持っています。

しかも目の前まで来ると、水しぶきだけでびしょびしょになってしまうほどの水煙です。

ポンチョでも持ってくるんだった!とそんなことを頭の中で過ぎりながらも、自然の織り成す迫力に圧倒され、カメラのシャッターを切りまくっていました。

風向きがこちらに向くと、そりゃあもうかなりびっしょりという感じになってしまい、時折ぬれないところまで避難し、ということを何度か繰り返し1時間くらい見とれてました。

いくらカメラで撮ってもこの迫力は伝わらないだろうなと思いつつも、撮らずにはいられませんでした。

 

   

ちなみにこのイグアスの滝は滝幅4km、最大落差80m、毎秒65000トンの水量を誇るまさに世界最大級の滝です。

さらにここ国立公園の中にはめずらしい鳥や蝶、生き物も生息しているジャングル地帯のようで、私たちもいろいろなものに出会いました。

イグアナ、ワニ、きれいな色の蝶、変な顔の鳥、アナグマ、2cm級のアリ、大きなハムスター?他にヒョウなんかもいるようです。

 

            

 


イグアスの滝1(アルゼンティン側)

2006-09-30 00:03:27 | 南米

 まじ飽きた!今日も肉、肉

 今日のワイン

 アルゼンティンのビール

 

まさかイグアスの滝が見れるとは、イースター島に到着するまでは夢にも思ってもいませんでした。世界3大瀑布の一つ、もちろん世界遺産。

世界一周旅行計画中には、ぜひ世界三大瀑布の全てを見て見たい!と思っていたものの、南アのビクトリアフォールズの夢破れ、NYからのナイアガラフォールズの夢もはかなく破れ、当然一番望み薄だったイグアスフォールズも無理な話、全滅だと半ばあきらめていました。

しかし、イースター島で出会った4人の日本人の子達にアドバイスされ、とうとう本当にやってきてしまいました。

サンチャゴからバスを乗り継ぎ、トータル29時間もかけて、夢に見たイグアスにやっと到着しました。

しかもこの時期は乾季のため、水量が少なく、メインの「悪魔ののど笛」という箇所1本しか落ちていないという歓迎しない話も聞きながら、それでも行ってみたいと強引に来てしまいました。

バスの車窓からの景色もイグアス近くになると土の色が、オーストラリアの内陸部に来たような赤茶色の大地に変わっていて、ああもうすぐそこはブラジルなんだなと、まだ見ぬブラジルを想像しました。

コルドバからの大草原だった景色もどことなくジャングルっぽく変化していて、湿度も急に上がった気がします。

バスを降りるとそこはまさしく南国の気候で、来ていたジャンパーを脱ぎ捨て、早速宿を探しに行きました。

観光地なのに驚くほどここも宿は安く、最安値$20(二人で約800円)からありました。

街の雰囲気もどことなく南国的で、小さな町だけど、ちょっとゆっくりしたいなという感じの町でした。

とりあえず到着した日は街中を少しだけ散策して、体調を整え、翌日に念願のイグアスの滝(アルゼンティン側)へ向かうことにしました。


コルドバ

2006-09-25 07:35:57 | 南米

私は意外と快適にバス旅を過ごせたのですが、夫は一睡も出来なかったと、嘆いていました。

翌朝9時近くに、アルゼンティン第2の都市コルドバへ到着しました。

経由だけと思っていたのですが、その日イグアス行きのバスがいっぱいで予約できなかったため、1日コルドバ滞在を伸ばしてイグアスの滝へ向かうことにしました。コルドバ-イグアス間の乗車時間はなんと20時間です。ぎょえ~耐えられるかな?

コルドバの街は、聞いていた通り何も見るところもなさそうです。移動で体力をかなり消耗しているため、到着したらあまり出歩かずゆっくり過ごすことにしています。

この日もお昼はまた、アサードを食べに行きましたが、夜はスーパーでワインを買って宿でおとなしくしておくことにしました。

 

 また肉(骨付き)。もう飽きた!

 

しかし、もう何度アサードを食べたことか?!とにかく安くて、おいしいです。ステーキにサラダかポテトをつけて大体どこでも300円前後で定食をいただけます。しかもかなり大きいお肉でです。(ちなみに魚はほとんど見かけません。ここで食べても美味しくなさそうだけど。)

そのうちどっか具合悪くなるね・・・と二人でびびりながらステーキを毎日食べてます。

こっちの人は恐ろしいくらいなんにでも「塩」をふりまくります。量がすごいです。山盛りふってます。何もわざわざふらなくても、すでに濃い目に味付けされてるのにですよ。おそろしや~。

こんな食生活でちょっと胃もお疲れ気味です。あぁ、ふんわりごはんと納豆が懐かしい今日この頃?パリやNYなら納豆はあったけど、ふんわりご飯はそう簡単にはありつけません。納豆バンザ~イ。

旅に食事もかなり重要な位置を占めますが、最近つくづく思うのはその街の善し悪しは「そこで出会った人たち」に左右されるのではないかと言うことです。

街並みや景色、食事もさる事ながら最終的にはやはり「人」につきるのではないかと思います。

私たちのような旅行者と、その街に普通に暮らす人たちと会えることなんてまさに一期一会。

なのに、ある街では誰もが親切で友好的に迎えてくれたり。

逆にある国では、心を閉ざしてしまいたくなるほどの屈辱を受けたり、不快な気持ちだけが残ったりする。

たとえその街が世に名高い素晴らしいものをたくさん持っていたとしても、私たちにとっては、もうどうでもいい街の一つ、になってしまうことには変わりありません。

そういえばある街のインフォメーションで、誰に対してもいや~な感じの態度をとる人がいました。

どっからどうみても「何故あなたがインフォの仕事してるの?」と言う感じの人でした。

インフォと言えば、その街に初めて到着して右も左もわからない旅人が尋ねるいわば、旅人の駆け込み寺的な存在の場所なはずなのに、挨拶してもうなずくだけだったり、そんなのあっちに聞けば・・・だったり、終いには怒り出したり。そういうインフォもありました。インフォなんて私たちはボランティア精神で、何らかの役に立ちたい的な、お世話好きな人がいるところと思っているだけにショックでした。

もしかして、ここのインフォは役所の派出所か銀行の窓口かと思ってしまいました。(苦笑)

迷わず私なら彼女に「不適任」の烙印をおし、一緒にとらばーゆをプレゼントするけどなぁ。

街の顔のインフォがそんなことでは、街の損害になりますよ。

そんなインフォの人もレストランの人も、宿の人、ガイドさん、運転手さんなど旅をしていて出会う人はたくさんいます。たくさん素敵な人に出会えた街は、ぜひまた行きたいし、人にも紹介したい。でも逆にありきたりの事務的な扱いだけしか受けれなかった街や、嫌な思いをした街は印象にも残らないし、2度と訪れることの無い街にしかならないし、当然人にも話すこともないでしょう。

日本にもたくさんいいところはありますよね。自慢したい、教えてあげたい日本のいいところ、私にはたくさんあります。

それに、日本のサービスは世界のどこと比べても間違いなくNo.1だと思います。

人もやさしいですよね。日本人は世界に行くと断然人気があります。

興味も持ってくれています。自分が日本人であってよかったなぁと誇りに思える瞬間もあります。

でもなんでなんでしょう?日本にいるとダメなところばかり見えてきてしまうのは?

そして、外国で日本人にあったら同じ同郷の日本人同士もっと仲良くしましょうよ。ここ南米やエジプトでは日本人に会うと「結束しますかぁ?」と言う雰囲気が出ているように感じます。ヨーロッパやNYではそういう雰囲気は全くなかった感じです。

旅に出て、今日はどんな素敵な人に出会えるのかなということ、そして、日本人に生まれてよかったと思える瞬間、この二つがいつも心をわくわくさせてくれます。


メンドーサ2

2006-09-25 07:24:06 | 南米

大事をとっておとなしくしていたせいか、翌日の夜にはだいぶ良くなり、やっと外に食事に行く元気も出てきました。当然良くなったからにはワインを楽しまなくては・・・えぇ~っ!

宿のおっちゃんお薦めの街中のレストランへ行くことにしました。

なんとここ食べ放題のお店(150種あるそうです)で、地元では有名店らしく、私たちが行ったときもものすごく混んでいて、夜も10時半を過ぎていると言うのに席が空くのを待っているグループがあったくらいです。病み上がりの癖に「人気店」とわかってしまった以上、そのまま帰れるはずもなく、しばらく待ってみることにしました。10分ほど待つと席に案内され、早速ワインリストをもらって今日のところは3/4700ml)ワインで我慢することにしました。(フルボトルとそう変わんないか!)品種と値段で選んだせいか私が思い描いていたワインとは少し違っていたけど、待ち焦がれたメンドーサワインに喜びも一入で味わいました。

 名物アサード

牛豚鳥ホルモンなんでも炭火で焼いてます。豪快、アサード!

 

 ドレッシングもどっさり!

 サラダも惣菜も充実!

中華のコーナーもあります

 今日のワイン

 メンドーサの街並み

何故か歩道には穴があちこちに。酔っ払いには超危険(?)な街!

 ランチもまた肉!

  次の日もまた肉!げぇ~

 パラセーリングもできます

 

しかもアルゼンティンは、牛肉がとても美味しいのです。お肉をあまり好まない私でもこの国の牛肉の美味しさには驚かされました。

「アサード(ステーキ)」と言ってたくさんの店でおいしいステーキが食べれます。

お隣のチリではあんなにまずい食事を提供されたのに、ここではかなり期待できそうです。塩加減もそのままでかなり良かったです。そんな大満足のアルゼンテイン1回目の食事を終え、12時過ぎに宿へと暗闇の中、恐る恐る歩いて帰ったのであります。

ちなみにアルゼンティンではスペイン同様シエスタがあります。夕飯は10時過ぎくらいからが、この国では一番込む時間帯のようです。

そして、なんとアルゼンティンは自給自足率97%の国らしく、ワインも肉も外国にはあまり出回っていないそうです。そう言われてみれば「アルゼンティン産」の文字を日本でもあまり見かけることはないですよね。

 

1日もったいなく過ごしてしまったので、あっという間に3日は過ぎ、いよいよ次の都市コルドバへ深夜バスで向かいます。この老体に夜行バスはかなりきつそうなのですが、チリ、アルゼンティンはバスの車内が日本とは比べ物にならないくらい充実しているようなので、それに期待したいと思っています。

そうそう、メンドーサで3泊した宿ですが、私的にはかなり不愉快な感じの宿でした。

同じように旅している人が、不愉快な思いをして欲しくないので、はっきりしておきますが「Hostel Ruca Potu」には注意してください。

バスターミナルで若い兄ちゃん(息子)が勧誘していると思います。感じ方も人それぞれではあると思いますが、お愛想の良いおっちゃんの言うこと全てを信用してはいけないと言うことだけは覚えておいてください。

ここは部屋もきれいに清掃されているし、安いし快適なのですけど、なんか残念な感じでした。日本語をしきりに覚えたがるおっちゃんに、最初に「自分の言葉に責任持たないと日本人には嫌われちゃうよ」と教えてあげたかったわぁ。ふっふ。南米人ってみんなそんな感じなのでしょうかねぇ?

そして、夜バス停へ到着すると、なんとまたイースター島で一緒だったゆうちゃんとばったり遭遇しました。お互いホントにびっくり。もしかして「コルドバ?」と聞くと「あぁ違う~ブエノス」残~念一緒じゃなかった。すでに彼女はバス停で1時間も待っていたようで、バスの到着が遅れてるみたいです、とのこと。じゃあバスの到着が普通だったら会えなかったんだぁ、とまたびっくり。1週間くらいはブエノスにいると言うので、間に合うように行くから待ってて~と2度目の再開を約束して分かれました。彼女に会うたび、彼女ほどスペイン語が話せたら不自由なく楽しい旅が出来たのニ・・・と思う今日この頃でした。

 水溜りで遊ぶ野馬

 今日のバイク

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メンドーサ1

2006-09-25 07:11:34 | 南米

サンチャゴの地下鉄駅

 地下鉄シャキーラ号

 TURバス社の快適なバスへ

 車内

 今日のワイン

 

チリサンチャゴからとても快適なバスに乗って、アルゼンティンのメンドーサにやってきました。

途中南北アメリカ最高峰アコンカグア山(6960m)の展望を見ながら、ゆっくりとバスはアルゼンテインとの国境を目指しました。国境では一旦全ての乗客がバスから降ろされ、入国審査、荷物検査などをされます。この国境はどのくらいの標高に位置しているのかわかりませんでしたが、ものすごく寒くてジャンパーを着ていても歯がガチガチいうくらいでした。ここでもまた荷物を全部あけろと言われ、しぶしぶ従いました。怪しいものなど何も持ってないよぉ。

 車窓から

      アルゼンティン側へ入った所

 

そこからノンストップでアルゼンティン第3の街メンドーサに到着したのは、夜の9時近くでした。街はそれほど大きくないと聞いていたのですが、実際は私たちが想像していた以上に大きかったので少し驚きました。ネットで宿を前日に申し込んでおいたのですが、その夜になってその宿から返事が来て、しかもその返事がスペイン語だったためにどんな内容の回答が来ているのかわからず、出発日の朝にサンチャゴで泊まっていた宿のおっちゃんにどういう意味の返事か教えてもらいました。すると、「利用できる部屋はない」との返事。なんとぉ、今更何を・・・と慌てましたが、仕方なく夜9時に到着するって言うのに、宿も決めず出てきてしまいました。

しかし、そんな不安はバス停に到着するなり消え去りました。バスを降りると宿の勧誘がものすごく多く、夫が一人ずつ名刺をもらい説明を受けていました。

事無くその中の一人に宿まで連れて行ってもらい、部屋を見せてもらいました。あまり愛想のあるとは言いがたい兄ちゃんでしたが、宿に着くと大きなおなかのおっちゃんと、かわいいガキ(4歳)が出迎えてくれたので急に気持ちが和みました。

部屋は意外にもきれいで、しかもプライベートバス、朝食付で$45。(日本円で二人で1泊約1700円です)驚きの安さ、ホントに大丈夫?。エジプトで泊まった宿より安いかも・・・。

すぐにチェックインの手続きをしました。良かったぁすぐ決まって。

ホッとしたのもつかの間、どうもバスに乗っているときから調子が悪くなっているような気がしていたのですが、風邪のひき始めの気配を感じました。こんなところで風邪などひいたら、使いまわしの注射でもされるのでは?と勝手に思い込んでいるので、何が何でも熱が出ないように願いつつ、その日は暖かくして、翌日もゆっくり部屋で過ごすことにしました。

せっかくワインの産地メンドーサに来ていると言うのに、風邪薬だけ飲んでワインが飲めないなんてぇ~と泣きたくなる気分でした。


メンドーサへ

2006-09-20 00:34:38 | 南米

いろいろと良いアドバイスをいろんな方からいただいたので、せっかくだしイグアスの滝を目指すことにしました。

今日の午後のバスで、サンチャゴからアルゼンティンのメンドーサ、コルドバを経由してイグアスの滝へ向かいます。

その後は、首都ブエノスアイレスへ南下するところまでは計画しました。

メンドーサはワインの産地。チリ以上に安くて美味しいワインに出会えるかも。

楽しみの一つです。


イースター島8

2006-09-19 12:43:42 | 南米

そんな楽しい4人の家族とウリに囲まれて、そして島の人たちの温かさに触れて、私たちの心までも少しだけ優しくなれたような気持ちにさせてくれました。

最初にも言いましたが、この島にはモアイしかありません。

スーパーに行っても、満足できる食材はないし、おしゃれして出かけるような場所もありません。

でもこの島には、言葉では言い尽くせないほどの温かさがあります。

私たちが忘れかけていた、人として当たり前のやさしさを、肌で感じさせてくれます。

恥ずかしい話ですが、私は空港でマルタたちと別れるとき、号泣してしまいました。それこそほんと鬼の目にも涙ってやつです。

別れ際マルタに「来年またね」と言いましたが、残念ながらもう2度と会えることはきっと無いでしょう。

でも、そう言わずにはいられませんでした。

きっとこんな優しい気持ちにさせてもらったのに、2度ともう会うこともないという現実が、余計悲しさを増してしまったのだと思います。

ぜひとも、毎日心がぎすぎすしているように感じている方、イースター島へ。

そして、キャンピングミヒノアへ。

3日ではだめです。最低1週間。

ただただモアイを見て村の人と、マルタ家族とウリと過ごしてください。

きっとほんの少しかもしれませんが、なんだか胸が「ギュ」っとするような感じを体験できるのではないでしょうか?

まさにウルルン滞在記状態です。

ここまでこれて本当によかった。

誰もわかってくれないかもしれませんが、ここを訪れたものだけがわかる良さが、この島にはあるように感じました。

 

最後まで送ってくれた二人。ブエノスでの再会を約束して!

(勝手に写真バンバン載せちゃってごめんなさい)

 

 涙涙のお別れの空港!


イースター島7

2006-09-19 12:41:43 | 南米

 虹も目の前です

 

天気が悪いと海は大荒れになります

スーパーKaiNeNe隣の美味しいアイスやさん(たっぷり入って100円弱)

 

いよいよ最終日、日に日に暑くなっているように感じました。

朝から荷物整理をしてサンチャゴへ帰る用意を済ませ、1週間ともに同じ宿で生活したイスラエル人のカップルや、お世話になった日本人ゆうちゃんとたっちゃん、マルタ一家と写真などを撮って、名残惜しい気持ちでいっぱいになっていました。

 

清算を済ませるとマルタが「空港まで送っていくよ」と言ってくれ、おばあちゃんは助手席に乗り、私たちもマルタ家の荷台付の4輪駆動車の後部座席に乗ると、かわいいウリも自ら車の荷台に飛び乗り、送ってくれる気満々でした。

しかし、当然連れて行くとまた出くわした犬とけんかすることになってしまうためか、マルタはウリは連れて行けない、と言って降ろそうとしていました。

 

 

おばかでかわいいウリ。けんかばかりしているので、顔も傷だらけ

 

ほんとにウリはおばかだけどかわいくて、首輪をマルタに引っ張られても頑として降りようとはせず、マルタの手を散々てこずらせて、しまいには自分の小屋にロープで繋がれてしまいました。

私はもう空港まで連れて行きたくて仕方なくなっていましたが、マルタが言うのでは仕方ありません。犬は何でも分かっているのでしょうね。1週間の滞在だったにもかかわらず、暇さえあれば夫も私もウリのことをかわいがっていたので、きっと気持ちが通じていたのでしょう。ほんとうに切ない気持ちでいっぱいになってしまいました。

そして、ミヒノア(マルタの娘)も1度悪さをして私に怒られたにもかかわらず、妙に懐いて来て帰る朝はべったりでした。スリッパを隠したりほんと初歩的ないたずらをして困らせてくれました。

難しい年頃にさしかかった?ミヒノア

 

そして、ばあちゃんは私たちにとって超難関の人です。全くスペイン語が解らない私たちに、どんどんスペイン語で質問してきます。

一緒にいた二人の日本人、ゆうこちゃんとたっちゃんはスペイン語が話せますが、私たちは全然いけてません。なのに、ごり押し状態でどんどん押してきます。

何を聞かれても「わかんないよ~ん」と首を横に振っていたら、そのときの質問は「ここはいい島でしょ?」と聞いていたらしいのです。当然それにも首を横に振って「ノ~ノ~」と言ってしまったら、ばあちゃんは胸を押さえていました。少しして誤解は解けましたが、話せなくてごめんね。

 

 

難関のばあちゃん、いつも質問攻めに!

 

さてマルタです。いつも大きな声で子供のように笑ってます。英語は少し分かるはずですが、何故か最初だけ英語で途中からスペイン語になっています。夫はそれに対抗してか、マルタに話しかけるときはいつも「マルタ、明日から日本人たくさん来るみたいだよ!」などとごり押しの日本語で話しかけていました。どっちもどっちなので、みんなでばからしくて笑ってしまいました。彼女が労働している姿はほとんど見たことが無かったのですが、いつも明るく忙しそうにあちこちに出かけていました。

 

 いつも笑ってるマルタ!

 

最後にロジェです。なんとロジェの写真がありません。しまった。きゃーごめんなさい、ロジェ。

いつもこまこまとよく働くロジェです。最終日の朝も、とても忙しいそうで声をかける間もなかった感じです。

ロジェはマルタとは正反対であまり笑いません。英語もほとんどだめですが、細かいことに気づいてくれます。あまり笑ってくれないので最初は私たち歓迎されて無いのかな?と思ったほどですが、途中から人が変わったように大きな声で歌いだしたり、げらげら笑ったりするようになりました。なんで?私たち日本人の間では「ロジェ今日はご機嫌さんだね。今日もご機嫌さんだね。」と変化していきました。何故なのかはよく分かりません。

もしかしたら、部屋の壁をペンキ塗りしていたので、シンナーでハイテンションになってしまったのかも・・・???最後までよくわかりませんでした。


イースター島6

2006-09-19 12:18:53 | 南米

そして、ひもじかった食生活も4日目になって、やっと恋焦がれたマグロちゃんがやってきてくれたおかげで一変しました。

その日は、マルタが1日食堂から漁船が港に付くのを見張っていました。たまたま宿に私たちが戻ってきたときに「船が帰ってきた!」とマルタが「Atun,Atun、早く行こう」と声を掛けてくれたので、小雨の降る中走ってすぐそばのクレーンのある港まで行きました。

 この船で釣ったなんて!

   

 

まるで自分で釣り上げたかのように喜ぶ夫

 

 岩場ではウニもとれます

思っていたよりずっと小さなボートから荷が降ろされると、マルタは誰よりもさきに、手頃な大きさのマグロを奪い取り確保しました。

さすがマルタ。

でもこの日は買いに来ていた人たち全員が、持ち帰れるくらいは、十分に獲れていたようでした。

Getしたマグロの重さは5kg(頭抜きで)。大きいもので15kgくらいはありました。大喜びでマグロを抱えて宿に戻りました。

夫は切り落とされたマグロの頭をしきりに持って帰ろうとしましたが、マルタが「そんなのいらない、いらない」と拒否し、夫の願いは受け入れられませんでした。「アホ、ここが一番うまいんやって!」と日本語でごり押ししていました。

そして、マルタは私たち日本人4人とマルタ家族で5等分しようと言うことでまとまり、さっそく働き者のロジェがさばいてくれました。一人当たり3000ペソ(約750円)で2作半くらいづつ、わけることになりました。もう今日からしばらくはひもじい思いをせずに済むと思うと、心が浮かれました。この日の夕飯は、当然マグロちゃんをおかずに、日本人4人で大盛り上がりで飲み食いしました

満足、満足

 今日からごちそうです!

 

お刺身や塩コショウガーリックパウダーを振って軽くソテーしたもの、翌日のために「づけ」も作っておきました。

そして翌日は、アルゼンティンで買ったと言うたっちゃんが持っていた日本のゴールデンカレーもシェアしてもらい、「マグロ入りカレー」もいただきました。あぁなんて極上なこと・・・

 

 マグロ入りカレー

 漬けもなかなかいけました

 

日本人の長期旅行者は、みな大体同じものを持ち歩いていることもわかりました。

米、しょうゆ、味噌汁、だしの素などこれらは必携のようです。若くてもこれらを持ち歩いて旅しているとは、ほんと紛れもない日本人ですね。

バンザーイニッポン。