bare necessities

元々持っていなかったものを、
今、持っていないからと言って
不満とか不幸という風に考えている人がいる
結構、多いと私は感じている

人類全体を見てもそうかも

元々持っていなかったもの、そして、どうしても
必要というわけではないもの、を、
持ってないからと言って、
不足しているのではないはず


割と身近な例では、クリスマスに一緒に過ごす恋人が
いないのが寂しいと言っている人

人はみな、恋人と一緒には生まれてこない
１人で生まれて来る
例え双子でも１人ずつ生まれて来る

元々、１人
だけど、素敵な人と出会えて、一緒に過ごせて嬉しい
という風に考えるのが、私の順番
だからこそ、一緒にいてくれる人に感謝して、
ものすごく大事にする

答えは１つのはずの数学の世界でも
式の立て方や順番を間違えたら、答えも間違う


例その２：
高級ブランドのバッグだってそうだ
良いバッグだから高いのだし、良いものだと思う
私だって好きなブランドはあるし、欲しいとも思う

だけど、エルメスのバーキンと、
シャネルのキャビアスキンと、
クロエのパディントンと、
ヴィトンのモントルグイユを一度に持って外出したら、
かさばるし、重いし、なにはともあれアホに見える

靴なんて、無理だ
焼き肉の食べ放題は嬉しいけど
靴の履き放題は、無理だ

好きな人なら走ってまでバーゲンに行って我先に買う
マノロ・ブラニクと、
履きやすさこの上ないフェラガモと、
いつ見ても素晴らしいなぁと思うルブタンの
パンプスを
一度に履けるものなら履いてみろ

分相応なものを必要なだけ持っていたら、それでいいのだ
（赤塚不二夫さん、ありがとう。これからも大好きです）

物質的なことばかりじゃなくて
もっと、精神的なことや、技術や、知識などもそうだ

無知は不幸を招くことがあるから
学ぶことは良いことだ
だけど、例えば歌手
自分のイメージする歌を表現するだけの技術があればいい

必要のない知識を持っていても、自他共に幸せになるための
目的の無い人が知識だけを持つと、嫌な人になったりする
場合も多い

知識も素晴らしいが、その知識をどう使うべきかの
知恵や目的意識の方が大事だと私は思う

だから、今よりもっと素敵な自分になる為に
必要なものは、貪欲に求めて欲しいが
必要ではないものが、ないからと言って
それを不満だとか、それを持っている人より
何かが不足しているとは、思わないでいて欲しい


元々、なかったものを、今、持ってないからと言って、
それを不足、劣っている、人より遅れている、
という風に考え続けたら、
大変なことに、なると、私は思う