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思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

渋谷の地下鉄駅構内にて、石川直樹の旅の写真展     

2006-04-24 02:00:52 | 他人の旅話
2006年4月23日、東京メトロ(兼東急田園都市線)渋谷駅地下構内の、石川直樹の写真展の様子。JR渋谷駅前のスクランブル交差点から道玄坂下(渋谷109)のあたりにかけての道路のちょうど真下で開催されていた。


昨日、神奈川県の横浜アリーナ(最寄駅はJR新横浜駅)で行なわれた大塚愛のライヴを観に行く前に、家を発ってから途中経由する東京都の渋谷駅の地下鉄駅構内で5月上旬まで開催中の石川直樹の写真展『POLE TO POLE 惑星の神話へ』を観に行った。

(演出上)薄暗い照明でほぼ密閉された、やや息苦しさを感じることもある写真展示専用のギャラリーと異なり、一般の通行者が多く往来する公共の空間で、商業広告展示のようなあからさまな営利目的ではないこういう催しが行なわれるのは、欧州ではよくあるそうだが日本の大都会では珍しい。
B0判に引き伸ばした、石川くんが2000年に参加した「POLE TO POLE(P2P)」で北極圏から南極点まで旅した当時の写真が東京都内屈指のターミナル駅の壁面にずらっと展示された様子を端から見るだけでも結構面白かった。

石川くんというと、全国紙でも報道された2005年9月の南米での一件以降、活動がやや低調になってしまったことが気になっていたが、2006年に入り、最近また各種媒体での執筆等の活動が以前のように活発になってきて、このような彼らしい写真展もようやく再開できたことは、いち石川ファンの僕としてはとても嬉しく思う。
展示された写真はすべて、6年前に彼が20代前半の頃に撮影したもので、その時分に極地と南北アメリカ大陸を人力リレー方式で移動しながらこの高レベルの写真を撮りためていたということは改めて凄いと思った。これらは彼の過去の写真展や著書でも何度か観ているが、大きく引き伸ばすとまた違った迫力があった。

展示場所は流行発信地・渋谷のど真ん中、しかも渋谷109の真下ということでやはり今どきの若者、特に若い女子の通行が多い場所なのだが、(おそらく旅にあまり興味のない)道行く人たちはこの場違いな? 写真の希少価値に気付いているのかなあ。足を止めて写真に観入るのは15人に1人くらいの割合だったが、観た人たちはどう感じたのだろう? 空想の風景ではなく、実際に何事かがたしかにある、という現世に実在する場所や物事を捉えた写真だというくらいのことはわかっているのだろうか。撮影者の石川くんのみならず、旅に関する事象については彼に負けないくらいの興味と関心のある僕としても気になった。

翻って最近の僕はというと、日常の雑多な物事によってなんだかんだで旅や登山に行くタイミングが合わず、本ブログの主旨からは大きく外れた(この写真展のあとに行った横浜アリーナのように)個人的趣味に走ることが多くなってしまい、他人の心配をしている場合ではなかったりする。最近の本ブログも旅以外のネタが多すぎるな、と自分でも気になっている。
しかも最近は、今月始めに母が、次に5月には父が1か月丸々、それぞれ単独で関西圏を旅したりも(した)するので、不本意ながらそれを見送る立場となった僕としては自分が旅に出られない焦りというか歯がゆさがある。

でもまあ、最近はそんなふうになかなか旅に出られない自分への欲求不満や言い訳で荒んだ僕の心をいくらかは和らげる、一服の清涼剤のような写真展であった。
駅構内の写真の数々を観て、また早いうちに旅に出ないといかんよな、地元でくすぶり続けている場合ぢゃないよな、と軽く発奮させられた。石川くんの文章や写真にはこのようにいつも勝手に刺激を受けている。

心が青春していれば使える青春18きっぷとその利用例(身内)

2006-04-08 22:00:22 | 他人の旅話
以下の本文でも触れている、2005年8月に九州を旅したさいの青春18きっぷの2枚目。実はこのときは熊本県以南も行っていて、新八代駅-鹿児島中央駅間を走る九州新幹線と八代-川内駅間を走る肥薩おれんじ鉄道も利用して(新幹線は青春18きっぷ適用外なので別運賃)、鹿児島県の枕崎駅まで行った。


「私は旅が好きだ!」と自認している人の大半はすでに知っていると思うが、JRで春・夏・冬の期間限定で毎年発売している「青春18きっぷ」を僕も十数年前からしょっちゅう利用している。
これは本ブログで改めて説明する必要はないかもしれないな、とも思うが、つい最近もアルバイト先の(あまり旅に興味のない)同僚に青春18きっぷとは何か? なぜこういう名称なのか? これでどんな列車に乗れるのか? などの質問を受けたりしたので、一応簡単に説明しておく。
これはJRの窓口で11500円で5回綴りで発売している利用期間限定のきっぷで、春(3月20日~4月10日)、夏(7月20日~9月10日)、冬(12月10日~1月20日)のみ、JR全線の普通列車が1回あたり1日乗り放題になる(青森県-北海道間の津軽海峡など一部例外あり)。つまり、ひとり1回(1日)あたり2300円で普通列車利用で1日24時間以内であれば、どこまででも行けるということ。まあこれはひとりで利用する場合で、当然ながら複数人でも利用できて、このきっぷを5人で1日のみ利用する、という方法もある。
また、東京-大垣駅間を走る普通夜行列車「ムーンライトながら」、新宿-新潟駅間を走る同「ムーンライトえちご」、新大阪-博多駅間を走る同「ムーンライト九州」などを利用すれば、1日でかなりの距離を移動できる。僕も2005年夏は「ムーンライトながら」を利用して1日半かけて埼玉県から熊本県まで行ったりもした。ただ、最近の夜行列車は基本的に大半の座席が指定席なので(区間によっては自由席になる車両もある。以前はほぼ全車両自由席で無料だった)、別途300~510円の指定席券が必要ではあるが、それでも1日あたり合計3000円もかからないから、昨年は熊本県に2日間で6000円弱(片道)の出費で行ったことになる。
ちなみに、青春18きっぷが利用できるこの時期は(1か月前から発売される)普通夜行列車の指定席券の競争がそれ以外の新幹線や特急列車同様に激しく、良い席はすぐに売り切れてしまうので、夜行列車を利用するさいはある程度の利用計画を立てたほうがよい。旅人のみならず、盆休みや年末年始は帰省に利用する人も多い。大学時代の九州出身の先輩・後輩も、このきっぷをよく利用して帰省をできるだけ安く済ませていた。
まあ詳しいことはJR主要駅のみどりの窓口か、駅のきっぷ売り場や改札の駅員窓口付近に常備してある、もしくは書店で販売しているJTBまたはJR時刻表で確認してほしい。

そして、この項の本題はここから。
このきっぷの名称には「青春」と「18」という言葉が使われているが、そのあたりの若い年代の人しか利用できないものなのか、と先の同僚のように旅にあまり興味のない人に勘違いされることが多いのだが、実際はこのきっぷには年齢制限はなく、老若男女問わず誰でも買える。心が「青春」していれば、新幹線や特急列車よりは低速で移動時間がそれらよりもかかって座席の質もやや劣る普通列車であっても、それを苦にすることなく利用できる、というか利用する覚悟があれば、このきっぷを買う資格があるということ。
ただ、僕も高校1年生頃から利用しているが、窓口で「青春18きっぷをください!」と言うのは、見た目が明らかに18歳ではないからなんだか少し恥ずかしかったし、もっと上の年代の、それこそ18歳よりも2、3倍かそれ以上の年齢の人がこのきっぷを買うさいも同様の恥ずかしさはあるかもしれない。
一般的に「青春」しているのは「18歳」あたりの若い頃だろう、というのが「青春18きっぷ」という名称に落ち着いた理由らしい。でもこれって人によって青春の時期の差はあるだろうから18歳と決め付けるはどうかとも思うが、まあ平均的にはこのあたりが妥当なのだろう、というのはわかる。もうすでにこの名称が定着していて、安価な旅を実践するための代名詞的な手法にもなっているので、今更16歳や20歳に変更して語感が変わってしまうのもヘンだしね。

で、現在のこのきっぷの利用者の上の年代のほうの利用例を挙げておく。その事例の主は70歳近いウチの母。
最近も4月上旬に1週間ほど関西方面に出かけていた。この人、青春18きっぷが使える春と夏の時期はこれを利用して、家事も仕事も放り投げて毎年1週間から10日ほど“行方不明”になることが多い。行き先は、春は京都・奈良の寺社仏閣、夏は東北方面に行くことが多い。まあ春の場合はちょうど桜の見頃でもあるので、地元の埼玉県以外のそれを楽しむため、寺社仏閣と桜の、この時期限定の組み合わせを楽しむということもあるのだろう。夏の東北も、秋田県の角館や岩手県の平泉など歴史ある見所が多いため、それ目当てで行くことが多いようだ。
しかも、複数人で行くこともあるのだろうが大概はひとりで出かけて、宿泊の大半はユースホステルを利用している。今回は紀伊半島の熊野古道あたりを行くようなことを言っていたが、細かい行動予定は決めず、体調を考えて行き当たりばったりで行くことが多いようだ。
ただ、一般的な家庭ではこのように母親が“家出”というかいなくなった状態というのは、これによって家庭の雑事がおぼつかなくなって混乱するということもあるのだろうが、ウチの家庭では家族構成員ひとりひとりが家事をこなせるので、一時的に家族の誰かが欠けたとしてもふつうに家の内部のことは回していけるので、特に問題はない。
ちなみに、ウチの家庭では“行方不明”になるさいは旅している本人からの連絡はほとんどなく、どのあたりを移動してどこに泊まっているかということもわからないことが多い。旅というのは自分の身近な人と居場所からあえて離れて他所の土地の物事を見に行く行為なので、せっかく旅の情緒を味わっている最中に自分の居場所を知られると興醒めしてつまらなくなり、他人から詮索されずに自由気ままに移動していくほうがどう考えても楽しいので、そんなに連絡せずにあえて“行方不明”になっていたりもする。旅暮らしの多いウチの家庭では、そのへんの暗黙の了解がきちんと成り立っている。
もし何かの事件・事故に巻き込まれたとしたら、国内であれば各地の警察署や病院、国外であれば外務省や世界各国にある日本大使館および総領事館から連絡が来るだろうから、そういったところからの緊急の連絡がなければ、ああ大丈夫なんだな、と思うことにしている。僕が方々に旅するさいも、家族もそう思っている、と思う。まあいわゆる、「便りがないのは元気な証拠」というやつである。

でもよく考えると、終戦前生まれのオバサンが単独で、青春18きっぷを携帯して、列車内や駅で分厚い時刻表とにらめっこを繰り返しながら、今日明日の宿も特定せずにあちこちを彷徨というか旅するという図は、客観的に見ると結構珍しいことなのかもしれない。それ以前に、そんなオバサンが時刻表を読めるということ自体が珍しいか(時刻表は地図と同様に「見る」ものではなく「読む」もの)。ウチの家庭では当たり前のことなんだけどね。
それに、普段の個人的な旅の場合は、家族全員、青春18きっぷのような安価な手段で移動している。さすがに顎・足・枕付きの仕事であれば新幹線や特急列車や飛行機も利用するが、それ以外では基本的に安く行くことにこだわっている。お金に任せて新幹線などで景色をすっ飛ばして簡単に目的地に行けてしまって結果を出てしまうよりも、各駅に停まる普通列車でゆるゆると移動してその過程をじっくり楽しんでいくほうが、より面白い旅になるよね、というのがウチの家庭内での(暗黙の)旅の共通認識である。

僕が先の同僚に青春18きっぷというものの価値などをひととおり説明して、
「じゃあ、旅でそれ(青春18きっぷ)は何回も利用しているんだ」
と聞かれると、
「いいえ、何回と言わず、何十回も利用しています」
と僕が答えると目を丸くしていたが、旅の移動は激安パックツアーのように新幹線や飛行機や観光バスがすべてぢゃない! という気概で行動している、そういう遅めの移動と低予算を好む旅人もいるのだ。
まあ何十回は大げさだが、でも僕はこれまでに青春18きっぷは少なくとも(5枚もしくは5回綴りで1組と計上して)30組以上は利用している、というくらいこのきっぷが大好き。
今春は何かと忙しくて、結局これを利用して出かけることはできなかったが、夏以降はまた旅や登山で使い倒してやろうと画策している。

地平線会議という坩堝

2006-02-24 23:59:09 | 他人の旅話
「地平線会議」という名前の集団をご存知の方は全国にどのくらいいるのだろうか?
地平線会議は、徒歩・自転車・オートバイ・カヤックなどを駆使した旅、高所登山、大河の遡下降、極地横断、海洋航海、地域研究、野生動物の調査、写真・映像撮影、ボランティア活動、田舎暮らしなどなど、国内外問わずとにかく地球のどこかに自らの発想と意志で赴いて、移動なり滞在なりしてひとつの活動に没頭または継続している行動者たちの集まり。
1979年に設立され、当初は大学探検部・山岳部の出身者が活動の中心になっていたが、次第に旅やそういった行為に興味を持つ一般の人たちの参加が増え、現在は老若男女問わず、立場も問わず、様々な人たちが自由に出入りしている。
出入りしている、というのは、この集まりは特に会員制にして定期的に会費を徴収したりせず、事務所も設けず、これといった会則もないなど、来る者は拒まず(一度来始めたら去る人はいないかも)、あくまで個人の集合体であることが大きな特徴。さらに補足すると、現在は「代表世話人」という位置にモンゴル・チベットの研究で知られる江本嘉伸氏(現山岳ジャーナリスト、元新聞記者)がいて、この活動の(監督役と言うには堅苦しいので)お目付け役となっている。この活動はこれまで一貫して有志の手弁当によって運営され、現在に至っている。
なお、新聞や雑誌などの比較的大きな媒体での宣伝等はやっておらず、そういうものに頼ってしまうとホントに言いたい・伝えたいことが伝わりにくくなるため、手作り感を大事にしながらの生の報告会を継続しているということもある。上記のような行動にホントに興味のある人だけが集まってくるのだ。だから僕もこんなブログで地平線会議のことを紹介してよいものかどうかを少し迷ったが、僕が旅という行為に本気で取り組んでいることがよりわかっていただけるかも、と思い、記すことにした。

そういったことを実践している行動者による、口頭およびスライド写真や映像などを活用した報告会が、基本的には毎月最終週の金曜日に東京都新宿区の公共施設で行なわれている。たまに火曜日になったり、東京以外の場所で行なわれることもあるが、大概は東京で行なわれる。参加料として500円かかるが、そういった行為に興味があり、貪欲に旅の情報収集をしたい人にとってはお得な値段だと思う。
で、今月も当然報告会があったのだが(今月で315回目)、先程あった今月の報告者というのが、なんと雑誌『BE‐PAL』などの紀行文でお馴染みの斉藤政喜であった。「シェルパ斉藤」というペンネームのほうが一般的には知られているが、今回は作家というよりはいち旅人の報告という感じだったので、本名の前者で登場していた。

実は、僕は地平線会議の存在を、徒歩話の項でも触れたが『BE-PAL』の斉藤の連載記事で初めて知った。凄い旅人の集まりがあるぞ、と。つまり、僕はこの存在は約15年前の中学生頃から知っていた。ただ、実際に報告会にたまに足を運ぶようになったのは1999年からで、“地平線歴”は約7年と、2006年で設立27年になるこの坩堝のなかではまだまだ若輩者の部類に入る。そんななか、ひとりで複数回報告する人もいるこの集まりで、地平線会議の最古参と人たちと20年近いかかわりのある斉藤が今回初報告というのが意外な感じで、現在の僕の旅の手法に大きな影響を与え、しかも地平線会議を知るきっかけともなった人物なので、僕個人的には今月の報告会は特に感慨深いものであった。
今回の内容は、彼の旅人となった過程、つまり長野県松本市で育ち、家庭の事情で東京に出るようになり、大学時代から旅にハマり、『BE-PAL』の編集部でライターの仕事を覚え、「シェルパ斉藤」として旅を書く“作家”として活動するようになった経緯と、ここ数年特に力を入れている飼い犬(レトリバー種のバックパッカー犬)との旅や山梨県北杜市の八ヶ岳南麓での日常の暮らしについての報告が主であった。まあこれは、現在22冊刊行されている彼の著作をつぶさに読んでいる人であればよくわかる内容だが(僕はそのうち20冊ほど所有している)、そうでない人もオートバイ・自転車・徒歩の旅と犬関連の話が満載で、紀行文の文体と同様に軽妙な語り口で、万人ウケするであろう楽しい内容であった。

今回の報告の冒頭で斉藤も言っていたが、僕も前々から、どこかに行った、やった、楽しかった、と単なる旅の規模の大小や記録の有無(例えば世界一周の旅や世界初の行為など)や感想をつらつらと述べるだけ、というような新聞記事っぽい「結果」を見たり読んだりするだけではなんとなくつまらない、と思うふしがあった。だが、ここでの報告ではそれに加え、行動者がその行為に傾倒するようになった動機や行為の前とその最中に影響を受けた物事、家族や友人知人などの周囲の人の反応、その行為への思い入れの深さと強さなど、つまり行動者がその行為に向かっていく「過程」が、新聞・テレビ・雑誌など各種媒体では拾いきれない口頭の報告によって行動者の素性が露になりながら生で聴き取れることが楽しい。喋りが上手いか下手かは関係なく、その人の生き様がよくわかるのが嬉しい。結果の自慢よりも、僕なら例えば「ひとりで自転車を使って世界一周した」という場合、

「いくつの国を巡ったか?」
「何km走ったか?」
「何日間かかったか?」
「お金はいくら使ったのか?」
「衣食住はどんな感じだったか?」

ということよりは、

「なぜひとりで旅することになったのか?」
「なぜ自転車を利用したのか?」
「事前にどのような準備をしてきたのか?」
「道中の突発的な出来事にはどう対処したのか?」
「旅を終えて、旅する以前と何が変わったか? それとも何も変わらなかったのか?」

というような旅に出る以前と、実際に旅立ってからのその道中の当人の心の動きの有無が気になる。もちろん前者のような旅の記録というか軌跡も気になるのだが、やはり後者のような旅をするきっかけや理由のほうが数倍気になる。

だから僕は、行動者の個性がよくわかるこの報告会が気に入り、最近は特に足繁く通うようになっている。ちなみに僕は、2005年は12回あった報告会のうち9回聴きに行った。そのくらいハマッている。他人の旅話を聴いて毎回、参考にできる部分は積極的に参考にしたり、刺激を受けて旅への意欲を取り戻したりしている。根っからの旅好きの僕のような人間にとってはとても大切な場所である。

試しに、僕が最近5年(2001年以降)で旅や各種行動の話をじかに聴いたことのある人名を以下に挙げてみる。

●安東浩正
●石川直樹
・ 江本嘉伸
●恵谷治
・ 賀曽利隆
・ 神尾重則
・ 角幡唯介
●シール・エミコ、スティーブ・シール
●関野吉晴
・ 多胡光純
・ 田口洋美
・ 田中勝之、菊池千恵
・ 坪井伸吾
・ 中村吉広
・ 服部文祥
・ 本多有香
・ 丸山純
・ 村口徳行
・ 森田靖郎
●山田淳

このなかでは特に、テレビ番組出演経験のある●印を付けた人たちは一般的に結構有名かもね(藤本調べ)。そのぶん、この人たちの回は聴きに来る人も多い(多いときは100人以上)。あと、地平線会議関係者は各種問題を追及するジャーナリスト気質の人や旅に関する自己主張の強い人が多く集まるためかモノ書きを生業としている人が多いので、そのぶん自著を出版している人が多い。ほぼ毎月、○○さんが本を出版しました! という告知をよく聞く。まあとにかく有名無名問わず、色々な人が報告しておるよ(と言っても、有名無名の線引きは人それぞれ違うか)。
このなかで、1人以上の人にピンと来るというか無性に気になる、という人がもしいるようであれば、万難を排して一度は東京での報告会に参加されるとよいかもしれない。雑誌や書籍やウェブサイトによる表現だけではわからないその行動者の素性や、現世に生きる自分以外の他人の旅や生活や価値観の多様性がよくわかるよ。

パソコン使いにはお馴染みのYAHOO! JAPANのトップページからは、

アウトドア>冒険、探検>地平線会議

で入れるので、興味のある方は一度、ウェブサイトを見るべし。