一人ディズニー見聞録

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ラプンツェルの「巨人」退治

2022-03-23 18:50:54 | キャラクター
8.8。


この数字は、昨年3月26日(金)に放送されたプロ野球開幕戦、巨人vs横浜DeNAの世帯平均視聴率だ。国民的スポーツと称されるプロ野球の開幕戦、しかも大人気球団と言われる巨人の試合の視聴率が10%を切るのは、異例のことだった。


かつて巨人戦は、毎日のようにナイターの試合がテレビ中継されており、視聴率は毎回20%を越えていた。しかし、約20年前から視聴率は20%を切るようになり、ここ2~3年は1桁台を記録するようになった。また、約15年前から毎日地上波でプロ野球中継が放送されなくなり、ここ2~3年は年に10回程しか放送されなくなった。


オワコン(終わったコンテンツ)となったプロ野球の地上波中継だが、昨年の開幕戦は両チーム点の取り合いになったため、放送時間が30分延長。その結果、野球中継後に放送される『金曜ロードSHOW!』の放送開始時刻は、21時から21時30分に繰り下げられた。そして、当日放送された『バイオハザード』(2002)の視聴率は7.3%と、過去のテレビ放送では一番低い数字となった。


野球中継の延長が『バイオハザード』の低視聴率を招いたとは言い切れないが、それでもオワコン状態の番組を流す必要はあったのか。正直、開幕戦を試合終了まで流すより、大ヒット映画をオンタイムで放送、いや早い時間から本編ノーカットで流したほうが絶対に数字は取れた気がする。


今年は特にそうだ。今年も日本テレビ系列で巨人vs中日の開幕戦が放送されるが、その後の『金曜ロードショー』では『塔の上のラプンツェル』(2010)が放送される(しかも本編ノーカット)。『~ラプンツェル』は大人気ディズニー作品で、過去に何回か地上波放送されたが、何度も10%越えの高視聴率を取っている。次の数字は、過去3年の巨人の開幕戦視聴率と『~ラプンツェル』の『金ロー』の視聴率の比較だ。


〇巨人開幕戦、世帯平均視聴率


・2021→vs横浜DeNA:8.8%


・2020→vs阪神:10.7%


・2019→vs広島(ビジターゲーム):10.6% 




〇『塔の上のラプンツェル』、『金ロー』における世帯平均視聴率


・2020→5月1日放送(21:00-22:54、本編ノーカット):14.7%


・2017→3月10日放送(21:00-22:54、本編ノーカット):12.6%


『~ラプンツェル』は3年のブランクがあっても、前回放送よりさらに数字を伸ばしているが、毎年放送されている巨人の開幕戦は、昨年ついに1桁台に突入した。このままいくと、今年の開幕戦も視聴率1桁台が予想され、昨年と同じく放送時間を延長しようものなら、さらに数字は下がるだろう。


しかし調べてみると、今年もどうやら放送時間の延長がありそうだ。それでは放送時間が繰り下げられ、多くの子どもたちが『~ラプンツェル』を最後まで観るのが難しくなる。子どもが観れなければ、その親も観られなくなる。すると視聴率は下がり、この日の日テレのゴールデンタイムの視聴率は共倒れになってしまう。


そこをディズニーさんの圧力…じゃなくてラプンツェルとフリンたちで、巨人戦の放送時間延長を阻止してほしい。これは、プロ野球ファンより遥かに多いディズニーファンの切実な願いだ。


3月25日(金)。ラプンツェルたちは、本作のヴィランであるゴーテルより先に、日テレ系野球中継『DRAMATIC BASEBALL』のスタッフ、そして巨人と中日の選手たちと放送時間を戦うのであった。


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