一人ディズニー見聞録

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バンビ、ゴジラに会う

2022-03-06 19:25:13 | 映画
思いもよらぬ出来事。そういう出来事に誰しも会ったことがあると思う。もちろん、自分もその1人だ。


先月、毎月行う自分へのご褒美として、ブックオフでディズニー・ピクサー作品のDVD、BDの爆買いを行った。その際に買った『バンビ』(1942)を観ようと思い、上映時間を某黄色の映画アプリで調べた。今思えば、パッケージに時間が書かれているのだから、そこを見れば良いだけのことだったが、アプリで調べたことにより、思いもよらぬことが起きた。


「バンビ」と検索すると、画面の一番上に『バンビ、ゴジラに会う』という映画が出てきた。「なんじゃごりゃーー!?」と、『探偵物語』の松田優作が発するセリフが自然と出てしまうほどの衝撃だった。さらに、その衝撃はタイトルだけではなかった。上映時間はわずか2分(正確には約1分30秒)で、作品のポスターはバンビらしき鹿の上にゴジラの足があるというものだった。


何から何までカオスだ。もはや、誰のために作られた映画なのか分からない。調べてみると『バンビ、ゴジラに会う』は、マーヴ・ニューランドという人が1人で監督・脚本・製作を務めたアニメーション映画で、1969年にカナダで公開された。かつては、『吸血怪獣ヒルゴン』というB級ホラー映画のDVDのおまけとして収録されていたが、現在はYoutubeでも視聴可能だ。


『バンビ、ゴジラに会う』のバンビはおそらくディズニー作品のバンビで、ゴジラもおそらく日本の怪獣映画のゴジラだ。タイトルから、ストーリーがほのぼの系かギャグものかと連想させるが、その実態はかなりシュールだ。ストーリーは、こんな感じとなっている。


主人公のバンビが草原でゆっくりと草を食べていると、突然ゴジラが片足でバンビを踏み潰した。そして話は終わってしまった。


まさに、思いもよらぬ出来事。たしかに、バンビはゴジラに会うことは会ったが、「会う」というより「踏み潰された」や「襲撃された」のほうが合ってる気がする。なんでゴジラがバンビを踏み潰したかは諸説あるが、監督のマーヴ・ニューランドからの言及は一切ない(探した限りでは)。そうなると、ますます謎が深まり、よりカオスな作品となっていく。


それより、ディズニーは『バンビ、ゴジラに会う』が公開された当時、抗議の連絡は入れなかったのだろうか。著作権には目くじら立てて怒鳴り、金を徴収するディズニーさんが、この時は特に何も言ってなかったみたいだ。真相は不明だが、ここまでカオスな作品には関わりたくないと思っていたのかもしれない。


何のために作られたか謎に包まれたカルトムービー『バンビ、ゴジラに会う』。しかし、こういった映画に限って中毒性があることは否めないのだ(気づくとYoutubeの履歴が、こればかりなっていた)。


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