和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

幼稚園の先生が

2017-10-30 | 前書・後書。
 
 ・・・
私自身のことを振り返ってみると、
人間なら「一人、二人」、犬なら「一匹、二匹」、
ゾウなら「一頭、二頭」、鳥なら「一羽、二羽」と、
生き物の種類や大きさによって数え方が違う
ということに気がついたのは、
幼稚園時代だったように思います。
どうしてそのことを覚えているかというと、
幼稚園の先生がこんな«なぞなぞ»をだして
くれたことがあったからです。

「ゾウはゾウでも、『一枚』のゾウ、なーんだ?」
「ぞうきん!」
「正解!ゾウはゾウでも、『一足』のゾウ、なーんだ?」
「・・・うーん、分かんない。」
「答えは«ぞうり»でした。」

動物のゾウさんは「一頭」 なのに、
同じ「ゾウ」が付くゾウキンは「一枚」、
足にはく«ぞうり»は「一足(いっそく)」。
何となく分かったような、
分からないような不思議な感じでした。
ゾウはゾウでも、数え方が違うとなぞなぞの
答えまで違うんだということが、
ぼんやりではありますが、頭の中に残りました。
 ・・・・


これは、
飯田朝子著「数え方でみがく日本語」(ちくまプリマー新書)
の「はじめに」に出てきます。
ちなみに、「おわりに」には、こんな箇所。

 ・・・
本文の中で、私は繰り返し日本語の数え方を何でも
「一つ」や「一個」にしてしまうことはとても
«もったいないこと»だと言いました。
これはたとえて言うなら、
せっかくいろいろなグラスがあるのに、
湯のみでジュースを飲んでいるようなものですよ、
と説明しましたが、この意味がよく
お分かり頂けたのではないかと思います。
 
 数え方というものは、
学校の国語の時間で特別に勉強することがありません。
ましてや算数や社会、理科の時間で習うこともありません。
ですが、数え方は日本語を話す人達が長い年月をかけて、
文化の中ではぐくんできたものです。・・・
数え方というしくみを上手に使うことによって、
日本語は想像していた以上に相手に
情報を伝える力を持つことができるのです。
そのためには、自分で意識して数え方を使って
いくことが何より大切です。
 ・・・・

はい。私は
前書きと後書きしか読んでおりません。
でも、詩を読んでいるような気分で
前書きと後書きとを読みました。
ですから、これだけで私は満腹(笑)。
いつか、本文を読めますように。
コメント
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