当区(すさみ町原区)では昨年の自主防災会の予算で災害時の通信を確保する目的で、免許が必要ない誰でも何時でも使える特定小電力無線を利用した無線電話を全戸で利用できるよう、中継局を設置しました。勿論、合法の中継装置を使っています。
特小無線は手軽ですが出力が10ミリワット(0.01W)と出力が大変小さいため数百メートルの距離しか通話できないのが短所です。
我が区は川沿いにそって1Kmほどの谷間の村で、くの字に曲がっているため特小無線のトランシーバー同士での通話は不可能でした。
判りにくいですが6mのパイプ最上部に中継装置があります。
電源はソーラーパネルで発電してバッテリーに蓄電して24時間駆動します。雨の日が3~4日続いても大丈夫です。
場所は民家の小高い裏山に設置させて頂きました。 中継器はメーカー製ですが取付ポールの建立からソーラーの配線などは区民の皆さんの手作りです。
実測では中継器の威力で区の最上流部の民家から下流部の民家まで完全にカバーできました。立野と沼田谷地区の一部もカバーしています。
現在は中継装置を使える子機が3台しかありませんので要所に配置しますが、予算次第で全戸に配布する予定です。非常時だけではなく常時、電話代わりに使って頂くことが非常時にも活躍できると思うからです。
中継局のデーター公開(2014年4月現在)
子機からの送信周波数(アップリンク)440.2625MHz
受信周波数(ダウンリンク)421.8125MHz
中継用トーンなし
電波の形式 F3E(FM電話) F1D(FSKデジタルデータ)
リンク周波数等は状況により変えることがあります。
なお、端末子機はインターネットに接続して全国のネットリンクの端末子機やスカイプなどを使った相手と通話することも可能です。
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