おぶりびょん（その９） ～先割れたまねぎ編～

ノクターナルの依頼を終えて、おうちに帰ってきました。
うーん。



ボロい……。
たまには気分を変えて宿屋に泊まろう。
ちょうど家の近くには船を改造した宿屋がある。



いいね。雰囲気がいい！
今日はここに泊まろうぜってことでフロントへ……



たまねぎ！

生きていたのか！？
いや、違うな。頭の先が割れてる。
こいつは先割れたまねぎだ。
なんか船を改造した宿屋ってことをやたら強調された。
売りなのはわかるがちょっとくどい。
しかも、部屋は船倉ですか。私は水兵か？



自宅と変わらんね。
ちょっと後悔しつつも、もう金も払ってしまったし。
大人しく寝よう。おやすみ！

Zzz……

あれ？

この船……動くぞ……

いや、まて。なにを勝手に出航してんの！？
あのタマネギ野郎！
と、ドアを開けたら



誰かいる。


男：「この船はオラたちブラックウォーター海賊団がもらったべ！」

ここでシージャックかよ！
しかも、海賊のくせに田舎の純朴青年みたいな

ピュアな目をしやがって！

気に入らねぇ！
望みどおり、やってやんよ！


HAHAHA!思い知ったか！
貴様のようなピュアな目をしたヤツにやられてたまるかっ。
お、なんか見たことない剣を持ってるな……。

Silver Ring Sword

しるばぁりんぐそぉど？

ふーん……どうせただの銀武器だろ？
ま、もらっとくかね。
（実はこの剣に救われることになるのだが、それはもう少し先の話……）

さてさて、海賊にのっとられた船型ホテル。
果たしてアフロと先割れたまねぎの運命やいかに？

つづく……