いきいき

自分の人生 いきいき と送りたいという願いを込めたタイトル

地獄街道のはなし

2012-04-13 17:03:08 | Weblog

インドネシア各地に日本の先人が第二次世界大戦に赴かれた
という事は、知っていましたし、

東カリマンタン州のサマリンダ市とバリックパパンを結ぶ道路
が、地獄街道と呼ばれていたことは伝え聞いていました。

そして、わたしたちが2001年以来植林をしている場所は、
クタイカルタネガラ県でバリックパパン市のとなりにあります。

冷静に振り返れば、この土地も地獄街道の沿線なんです。
そのような過去のことには、あまり考えが及ばないで、植林に
取り組んでいました。

植林苗木をバリックパパン市の斡旋で農家に寄付をしたあと
パーティーでの事ですが、

2003年9月にバリックパパン市の観光局の責任者の方から、
日本軍の慰霊碑があるが手入れがされていないで
気の毒に思っています。

あなた方は日本人なのだから、何とかして公園のように
きれいにしてくれないか? と言われました。

慰霊碑の存在も知らなかったので、困惑してしまいました。

その出来事がきっかけでその慰霊碑について調べました。

それは、南方戦没者慰霊碑というものでした。
その慰霊碑のある所では5000名の捕虜の方が尊い命をなくされ、

オーストラリア軍との激戦や戦いの後サマリンダ方面撤退行軍の
ときに尊い命をなくされた皆様は18000名以上であることが、

弊社の「植林」を「拓殖大学山岳部OBの森」として「拓樹基金」
にしていただいている藤原謙二様から詳しい情報を頂きました。

私どもで調べました際に日本の厚生労働省での情報では、
戦争の実情も、慰霊碑の存在さえも把握していませんでした。

そして、彼らが認知していないので、慰霊碑の維持管理に何等の
資金も出せないとのことでした。

大戦の事実を伝承して、再び戦争を起こさないように指導すべき
厚生労働省は事実も掌握していないなんて信じられない思いです。

日本国のために、若くて尊い命をなくされた方々やそのご遺族の
心情を察しますとき無念さを感ぜずにはいられません。

現在では、
私どもでは植林体験ツアーに参加していただいた皆様は、必ず慰霊碑
に参拝していただくようにし、献花をさせていただいています。

そのような経緯からバリックパパンに植林で訪問の都度、この戦没者
の慰霊碑を訪れ、経緯を表しています。

バリックパパン市の職員の指摘を受けて、ツアーに参加して頂いた
皆さんとその場所の清掃して、花木を植えました。

今回4月2日に訪問をしました。
数年前からこの慰霊碑を管理してくれる地元の人もいて、以前に植えた

花木も良く育ってきて、いい感じの場所になってきています。
最近は、我々以外にも日本人の方が時々訪問されているようです。

よく考えれば、ここで犠牲になられた方々おられるからこそ、
今現在の自分たち日本人が存在している事に
いつも感謝して訪問させて頂いています。

この過去のうえに自分たちの生命は生かされている事に
深く感謝し、そのような場所で
植林をさせて頂けることありがたく思っています。

写真は、植えさせて頂いた花木と管理人のイブラヒムおばさん
です。

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