いきいき

自分の人生 いきいき と送りたいという願いを込めたタイトル

星に美しい夜

2010-03-17 18:56:45 | Weblog
昨日に続きバリ島の「ニュピ」の話しです。
「静寂」を意味するこの日は一年のうち最も暗い夜、そして最も星が
美しい夜だそうです。

「ニュピ」というバリ島の祝日は、インドネシアの国民の休日にも
なっていますが、バリではその前の前の日から、ニュピの翌日まで
お休みになる(自主的に休みにしてしまう)ようです。

ニュピの日は、バリ島にいる全ての人は、あらゆる活動の停止を
義務づけられます。
外出すると警備の人や警官につかまるそうです。

国際空港も、飛行機の発着は禁止されるのですから、徹底しています。
すごいですよね!

ニュピの前夜には、「オゴホゴ」という、悪霊・鬼をかたどった巨大な
ハリボテ人形を担ぎ上げて村々の四辻で引き回すそうです。

先日、バリ島内を車で移動していたら、あちこちでグロテスクな
「オゴホゴ」が製作を終えて飾られていました。

厄払いのためなので、外見が醜ければ醜いほどいいという話しです。

練り歩く日の前に帰国したのでどのような状況かわかりませんが、
大きな「オゴホゴ」を何体も見た限りでは、大変にぎやかな
イベントだろういう雰囲気でした。

オゴホゴが開催される時は、夕方から真夜中12時まで、それこそ
あちこちで爆竹が鳴らされるそうです。

このニュピ前日の騒々しさは、一説によると、翌日の静寂をより
際立たせるため、あるいは外出できない翌日のニュピの前に、

バカ騒ぎをする、というような意味合いになってきているのだそうです。

他にもいろいろな儀式のルールがあるようですが、「バンタン・プラニ」
というお供えがあるようです。

そのためにこの時期は特別、女性は大忙しだとか聞きました。

ご飯、そして池、海、湖、田んぼ、森に棲息する
生き物から作られるいろいろなおかず、野菜類、イモ類、穀物から成る
お供え物で、すべてこの大自然の全ての恵みが使われて作られます。

人間は、この大自然の恵みを食べ、飲み、
そのお陰で生きていること、その恩恵に対する感謝を忘れないための
儀式です。
自然の恵みに感謝する素晴らしい儀式だと思います。

このお供え物は、バリ・ヒンドゥー教徒にとって、罪の無い
よりよい人生を送れるよう、
その願いと努力を神の前に約束する機会なのだそうです。

ニュピの当日は本来、「プアサ」と言って、絶食して瞑想して過ごすのが
正しいニュピなのだそうですが、現在では徹底されていないようです。

他には、一応、大きな音を立てない、という原則で、テレビも音量を絞って
いるそうです

またこの日は、火を使ってはいけないので、基本的に料理もお線香を使う
お供え物もしないのだそうです。

夕方からはなるべく光が外にもれないように外の電気はつけず、部屋の
明かりも出来るだけ控えめにして、みな早々に眠ってしまうそうです。

電気も火も使えないのでニュピの夜は一年で一番暗いそうです。

だから、星空の一層美しい夜になるそうです。

考え方を変えれば、本当にスピリチュアルな体験が出来る場所、機会を
強制的に与えれれて、

丸一日ひたすら自己内省を行い、大自然と宇宙と自分を融合させる日に
なります。

私たちも、長い人生の1年に一日、現実の時間の流れを止めて、

自分自身を振り返る日があれば違った人生や社会が開かれるのではないかと
思いました。

地球温暖化が深刻な問題になってきている今、このような日を日本で
作れば、CO2の排出量もかなり削減でき、持続可能な社会への対策が
見えるのでは無いでしょうか?

バリで出来て、日本に出来ないことの一つかも?
このような二酸化炭素ゼロデーをつくって、実行出来ないようでは
地球温暖化対策は、ほぼ不可能かも。。。。

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