いきいき

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「エチゼンクラゲ類&BioPotを活用した試験植林」を行いました

2012-12-14 19:11:23 | Weblog
2012年12月1日にインドネシア バリ州バンリ県、キンタマニ郡で
「エチゼンクラゲ類&BioPotを活用した試験植林」を行います。
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber0/20120325.html

2007年よりインドネシア バリ州のバツゥール山の火山爆発により被害を
受けた森林の再生のために2007年より植林を行ってきました。

この地域は1930年を最後に火山爆発はありませんが、
82年たってもその地域の植生は回復せずに小さな雑草が映える程度まで
しか回復ないほどの厳しい環境です。

この結果、バリ島住民の生活用水を供給しているバツゥール湖の水位が
2mあまりも低下したために州政府が水源涵養林の造成が必要と
判断し、この植林プロジェクトを始まました。

この地域は火山灰土で噴火した火山岩がゴツゴツと露出し、
標高700mあまりの高原で、極端に降雨の少ない乾燥地です。

このような植物の生育にとって大変に厳しいこの地域での植林の協力の
依頼があり、この地で植林を2007年に始めました。

開始から5年を経て、この場所の自然環境の厳しさを改めて
感じさせられております。

土壌の乾燥、有機物、栄養分の不良などに加えて、
このところの地球規模の気象の変動により雨期の時期が

大幅にずれてしまって、植林後の活着に大きな影響がでて、
たくさんの枯死被害を受けて、
繰り返し植え替えを余儀なくされてきました。

このような状況を改善して、
植え付けた苗木の根付きを確実にするための対策として、

①今年度は、苗木を育てるときに、植林の時にポットを外さないで
 そのまま植えても土の中で自然に分解する
 「生分解性の不織布の鉢=biopot」を使用することにしました。

 地球に優しく・植物にも優しく、廃棄物がゼロになり、
 地球環境の汚染を防ぐことのできる優れた素材だと考えています。

 この鉢を活用することで植林するとき根っこの露出をさせないので、
 苗木の痛みを防ぎ、乾燥予防にもなり、活着率の改善につながると
 考えています。

②極度の乾燥と有機質不足の対策として、
 愛媛大学の江崎次夫先生が開発された「エチゼンクラゲ類を活用した緑化資材」
 の使用テストを行うことにいたしました。

現地では江崎次夫先生のご指導をいただき、高校生や日本語を学ぶ大学生
と日本からのツアー参加者そして地元の人たちで実行しました。

クラゲの保水力で山林の荒地を緑化する「夢の肥料」開発をした
愛媛大学の江崎次帯先生は「未来を担って行く子供達に、
緑の地球をしっかり残したい」という発想のもとに
この資材の研究に取り組まれたそうで、現場でも大変精力的に指導を
していただきました。

体長が1mを超えるエチゼンクラゲ、漁業に大きな被害を与える元凶
エチゼンクラゲを有効に活用して、
荒廃した森を蘇らせたい。海をきれいにするには、
山をきれいにしなければダメなんです。」

先生の熱意がこの夢の肥料の開発つながりました。
このことをTBSの「夢の扉」という番組で放映されていたのをみて、
江崎先生のもとを訪れて今回の協力を快諾していただき、
実現の運びとなりました。

http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber0/20120325.html
2012年3月25日の放送内容|TBSテレビ:夢の扉+
2012年3月25日 - 2012年3月25日の放送内容。TBSテレビ『夢の扉+(プラス)』公式サイト。日曜よる6時 30分~放送!世代を超えた男たちがタッグを組み週替わりでナレーションを担当、TBS 報道局が総力をあげておくる日本を元気にするドキュメンタリー番組。

参加者全員が一生懸命に植林に取り組んでくれて、大変充実した植林活動に
なりました。
植林直後には、あまり雨のふらない植林エリアに「恵みの雨」がたっぷり
降ってくれて、このプロジェクトの成功を感じ取ることができました。

この取り組みで82年間の自然の復元力では回復できなかった
火山爆発の荒廃地に緑を回復することが出来ることを願っています。

NPOアジア植林友好協会HPで報告しています。
http://www.agfn.org/project/121213_kurage_project.html