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ホントゴメン、なんか言われたらちゃんと弁解するからさ-aiko@横アリ20141031

2014-11-03 16:16:55 | music
さて、初aikoである。

日本人ミュージシャンのライブに行くのは2、3年前に行った矢野顕子ブルーノート東京以来だろうか。
もうちょっとアイドル色が強いところだとさらに遡って90年代のCHARAになる。
まあなんにしてもとっても久しぶりと言うことだ。

aikoのライブは過去何度か申し込んだがすべてハズレ、ファンクラブに入会するのも面倒だなと思ってあきらめている中、
なんとなく今回の追加公演に申し込んだら当選してしまったという次第だ。

セットリスト等の事前情報は一切仕入れず望んだわけだがまず開場入り口でちょっと引いた。

今日はハロウィンだったのだ。

魔女やらカボチャやらで結構な人数が仮装している。
なんか仮装推奨という事前告知があったらしくみんな素直に仮装してきたらしい。
スーツ姿にでかいビジネスバッグの僕は浮いていることこの上ないがこうなったらこれはビジネスマンという仮装なのだと
自分に言い聞かせて場内入場。

席はボックス席でどうもVIP席の一部を解放しているらしく、初めてなのでちょっとワクワクした。
場所は2階スタンド席前方なのだがボックス番号ごとにスタンドが区切られていて1区画に入れるのは18名のみである。
座席に着く途中にソファラウンジがあったがVIPとして来ているわけではないので残念ながら使用不可だった。
区画内は真ん中の通路を挟んで3人ずつの席が3列あって椅子はさすがに
ほかの席と違ってクッションが入っていて柔らかい。
見晴らしもいいし年寄りがゆっくり見るには最適な席だった。

客入れBGMはなぜか[幸せの黄色いリボン」とか[Hookde on a Feeling}とか70年代アメリカンポップスばかりで
ここに来ているファンの好みを反映しているとは思えない。
aikoの好みなんだろうか? 
なんにしても来場者の何人かでもこれらの楽曲を気に入ってくれればいいなとちょっと思ったりした。

場内アナウンスに従い椅子に張り付けてあったなんか受信機らしきものがついているザイロバンドなるものを手首に装着し開演を待つ。
定刻より10分ほど遅れていよいよ開演。
・・・すごいよこのザイロバンド、光るんだろうなとは思ってたけど曲に併せて色が変わるだけじゃなくエリアによっても色が変わってるよ。
これなら人文字だろうがなんだろうが思いのままである。どのくらい普及しているのかは知らないがプログラミング大変だろうな
と余計なことを思う。

前のスーツ着た若者は遅れてきたからバンドが貼り付けてあるの知らなくて椅子に張り付いたまま光ってるけど
最後まで誰も教えてあげなかったのはまあどうでもいい話だ。

aikoはハロウィン仕様ということで赤ずきんのカッコで登場。ステージアクションはミックジャガーばりに縦横無尽に走り回って
客を煽っていてさすがだがこのカッコはこのアクションに合わないよなあと思っていたら3曲目ぐらいで早くもシャツとジーンズに着替えていた。
もちろん似合わなかったからじゃなくて暑くて死にそうだったからとのことだ。

前述の通り予備知識なしで会場に来ているわけだが一応アルバムは全部持っているのでタイトルは出てこないものの知らない曲は
ほぼかからず安心して楽しめた。

ただ、予想以上にヒット曲を演奏しない。いわゆるヒット曲を演奏したのでは全曲中4~5曲だろうか。最近ベテランがキャリアを
総括するようなグレイテストヒッツライブばかりだったのでかなり新鮮だった。

それでもちゃんと盛り上がるのは横浜アリーナぐらいまでならアルバム全部聴いたファンだけで満杯にできるという計算があり、
実際それが成り立っているからだろう。
ポールやミックもドームではなくてこのクラスの会場であればそういうライブが成り立つだろうがギャラが合わないので
実現不可能なのが実に残念である。

とはいえヒット曲にこだわっていない分ノリや流れを重視して構成されているようで、初見の人でも十分楽しめたライブだったろうとは思う。
まあ、それでもやっぱり「キラキラ」とか「ボーイフレンド」がかかると段違いに盛り上がるんだけどね。

ステージ演出はスゴイの一語。バリライトの光だけで円柱を作ってそれが可変していく様は実に見事でなんかバリライトの作品発表会を
見ているかのような趣だった。

あ、もちろん曲にも合ってました。

本編ライブのラスト、アンコールのラストをすべて新曲で締めたのも自信の表れだろうか、実に現役感のあるライブだった。

意外に思ったのはアンコールの手拍子が少なかったこと。絶対やるんだからわざわざ手拍子しなくてもいいやってこと?
このへんはどういう作法が今のトレンドなのか悩ましいところであった。

その辺はともかくとしてとても楽しくて新鮮な気持ちにさせてくれたライブだった。
やっぱり自分の年齢より若いミュージシャンのライブにも行かないといけないなと思いました。


最後にひとつだけ謝りたいことがある。

僕の左はおそらく10代の女の子、その隣はその子のお母さんだった。
1列3人分しか席がないので図式としては仕事帰りのお父さんと家族揃っての
ライブ観戦である。

ライブの途中でその子が立ち上がってもお母さんは座ったまま、ここで僕が立って
しまっていいものかとしばらく葛藤したがせっかく来たんだからということで終盤は立ってしまった。

「もし、親子に思われたらホントゴメン、なんか言われたら弁解するからさ」と思いながらね。




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