Some People never Know

音楽とかマンガとか好きなことをつれづれと書いてます

いい声って得だよね、というお話

2011-03-05 20:55:51 | 音楽

ディファレント・ギア、スティル・スピーディング(初回生産限定盤)(DVD付) ディファレント・ギア、スティル・スピーディング(初回生産限定盤)(DVD付)
価格:¥ 3,150(税込)
発売日:2011-02-23

リアム・ギャラガーの新バンドのファースト・アルバムである。

「うん、いいんじゃない」というのが第一印象だ。

本人がとても楽しんでいるのが伝わってくる。
音楽なんて楽しいのが一番、サイコー!、イェーッ!って感じ。
目の上のたんこぶがいなくなって俺様全開だ。

もしこのアルバムがヒットしなくてももきっと悪いのは世間で、次のアルバムもたぶん大同小異な内容だろう。

リアムがリーダーである限りたぶんこれは変わらない。
他人の意見はあんまり聞き入れてもらえないだろう。

ネガティブなこと言っちゃうとこのアルバムには知性も戦略もない。
いい意味でも悪い意味でもバカ丸出しのアルバムである。

でも、インテリジェンスがなくても戦略がなくて将来の展開が不透明でも、それとアルバムのデキとは別問題だ。

そう、冒頭で書いたとおり実はこのアルバム、なかなか良いのである。
「いい声」というのはそれだけで5割増しなのだ。

本人の性格が悪かろうが、努力の跡が見えなかろうが、どこかで聴いたような曲ばかりだろうがそんなことは関係ない。
その圧倒的な「声」はすべてのネガティブを凌駕する。

この声があればパートナー次第ではもう一度世界を狙えると思うのだけれど、きっともうそういう道は選ばないのだろうなあ。
自由にやりたいことをやれて、そこそこのファンがついて来てくれるのであれば、歴史を創ったスーパーグループ解散後の
次のステップとして悪い選択ではないし、リアムなら十分実現可能だ。

でもちょっと残念な気はする。

極上の素材はそのままでも美味しいけれど、いろいろ手を加えた方がより多くの人に受け入れられるものだから。